2016/12/05
xjrgoigoi
人間でいえば血液ともいえるエンジンオイル。エンジンオイルを定期的に交換しないと、車のエンジン性能は低下してしまいます。エンジンオイルの役割とエンジンオイル交換に関する情報、エンジンオイル交換方法についてご紹介していきます。
エンジン内部ではピストンやカムシャフトが動く際に、鉄と鉄との摩擦抵抗や燃焼により、鉄カスが発生します。
エンジンオイルは、オイル皮膜によりピストンやカムシャフトがスムーズに動く手助けをするほか、摩擦抵抗や燃焼により発生した鉄カスや汚れを洗浄する作用をします。
そのため、エンジンオイルはエンジン内を循環し、オイルフィルター(オイルエレメント)を通ることでエンジンオイルに含まれた鉄カスや汚れを取り除き、オイルパンに溜まります。
オイルパンに溜まったオイルは再度エンジン内へ戻され、このサイクルを繰り返しながら、エンジン内を循環しているのです。
但し、4サイクルエンジンの場合は循環を繰り返しますが、バイクなど2サイクルエンジンの場合は循環ではなく、燃焼して排気ガスとともに外へ排出されますので、循環と違ってオイルは減少していきます。
エンジンオイルは、循環しながら洗浄しているという事で、当然鉄カスなどにより汚れてしまいます。
エンジンオイルは汚れたまま使用していると、エンジン性能の低下や燃費の低下、最悪の場合はエンジンブローを起こしてしまいます。
汚れたエンジン内部
こうなってしまうと、もう手遅れかも・・・
エンジンブローを起こしてしまうと当然エンジンのオーバーホールをする必要があり、これには数十万円の費用がかかってしまいます。
このことからも分かる通り、エンジンオイルは定期的に交換する事でエンジン状態を良好に保つことができるのです。
基本的なエンジンオイル交換の目安・時期としては、走行距離5千キロごと又は半年ごととされていますので、定期的に交換する事をおすすめします。
オイルエレメント(オイルフィルター)について
オイルエレメントの交換は、基本的に1万キロごととされています。
最近ではエンジンの性能だけでなく、エンジンオイルの性能も良くなっていますので、オイル交換1万キロ又は1年、エレメント交換1万5千キロとしているところもあるようです。
しかし、ーボ(過給機)車の場合は、エンジンオイルの状態が悪いとエンジンブローより先にタービンブローしやすくなるので、エンジンオイル交換5千キロ又は半年ごと、オイルエレメント7千500キロ~1万キロのサイクルを守って実施することをおすすめします。
エンジンオイル交換といえばディーラーやガソリンスタンドで実施していますが、オートバックスやイエローハットでも実施しています。
ちなみに、オイル交換の費用はどれくらいかかるのでしょうか?それぞれのメーカーでのエンジンオイル交換の工賃を比較してみましょう。
トヨタ エンジンオイル交換費用
3000円~7500円
※一部店舗例 価格は車種・オイルグレードによって変動します。
日産 エンジンオイル交換費用
3000円~7700円
※一部店舗例 価格は車種・オイルグレードによって変動します。
スバル エンジンオイル交換費用
3000円~7800円
※一部店舗例 価格は車種・オイルグレードによって変動します。
表記した価格はエンジンオイル+工賃の価格となりますが、エンジンオイル交換価格は、工賃よりも車種とオイル量、オイルグレードによって異なっているようです。
ディーラーの各販売店では、エンジンオイル交換も含め、各店舗ごとに価格が違う場合がありますので、事前に確認してください。
現在のイエローハットやオートバックスはカー用品販売だけではなく、車の板金塗装や車検整備も実施しています。
エンジンオイル交換についても、オートバックスやイエローハットで実施することが可能ですので、エンジンオイル交換のついでに、買い物もできてしまいます。
オートバックス エンジンオイル交換
工賃540円+エンジンオイル代
(ネット調べ)
イエローハット エンジンオイル交換
工賃500円+エンジンオイル代
(ネット調べ)
オートバックスやイエローハットでエンジンオイル交換をする際は、ディーラーと比較すると価格以上のメリットもあります。
オートバックスもイエローハットも量販店であることから、エンジンオイルのメーカーやグレードが自分の好みで選べますので、こだわりのある方におすすめです。
また、量販店のため上級グレードのエンジンオイルを低価格で購入できるというのも大きなメリットです。
エンジンオイル交換は、それほど難しいことではありません。ご自分の愛車に愛情をこめてメンテナスをしたいという方へ、車のエンジンオイル交換方法をお教えします。
・ジャッキ(フロアジャッキがおすすめ)
・ジャッキスタンド
・新しいエンジンオイル
・ウエス(タオル等の布で白が好ましい)
・オイルトレー
・オイルジョッキ
・ドレンボルトパッキン(新品)
・軍手(耐熱ゴム手袋が好ましい)
ボンネットを開けてオイルキャップを外します。
車のフロントをジャッキアップします。この際、各車ごとにことなりますので、必ず自分の車のジャッキアップポイントを確認してください。
ジャッキアップをしたら、安全のため必ずジャッキスタンドを入れ、ジャッキスタンドに車が乗る程度ジャッキをダウンさせます。
オイルトレーをオイルパンのドレン部分に合わせて下に置きます。ドレンの向きに対して縦に置くようにしてください。
ドレンボルトを外すときは、レンチ等で緩めたたら手回しで外します。このとき押しつけながら緩め、ねじ部分が全部外れたことを確認したら、一気にボルトを取ります。
高等技術ですが、手とドレンボルトをオイルで汚れないようにするためです。自身がないときは、オイルトレイにボルトを落として、後で拭いてください。
エンジンオイルがドレンから垂れてこないことを確認できるまでそのままにしておきます。きれいに抜くためには、一度ジャッキを下げてやるとジャッキアップで偏った分も抜くことができます。
エンジンオイルがオイルパンのドレン部分から垂れてこないことを確認したら、ドレンボルトのパッキンを新しいものに変えてからはめます。
ジャッキを降ろした場合は再度ジャッキアップをし、ジャッキスタンドをしっかりとかけてからボルトをはめてください。
このとき注意したいのが、ボルトの閉めすぎです。あまりにもきつく締めてしまうと、次に取り外せなくなるので注意してください。
ドレンボルトをしっかりと締めたら、ジャッキスタンドを外してジャッキをダウンさせます。ジャッキをダウンさせる際は、車の下に何もないことを確認してください。
エンジンオイルをオイルジョッキを使って入れます。慣れないうちは1Lずつ入れていきます。
L=Low(下限ライン)
H=High(上限ライン)
オイルゲージのL~Hの間にエンジンオイルが付くことが確認できるまでエンジンオイルを入れます。ゲージを抜いたら一度拭いてから差し込み、再度抜いて確認します。エンジンオイルを入れたら必ずゲージ確認をしてください。
エンジンオイルの量は、車種やエンジンの大きさによって変わってきます。「L」寄りよりも「H」寄りで、Hを超えないように入れることがポイントです。
オイルゲージはエンジン脇にあり、黄色の丸いつまみ(指をひっかける)の形になっています。オイルゲージの確認は慣れないうちは何度も確認してください。
エンジンのオイルキャップをしっかりと締めたら、作業は終了です。
エンジン内に工具等の置忘れがあると、大変なことになるので、エンジンをかける前にオイルキャップの閉まり具合と忘れ物だけは、必ず確認する事を忘れないでください。
車にとって定期的なメンテナンスはとても大切な事です。特にエンジンオイル交換は定期的にしないとエンジン性能の低下や最悪の場合、故障につながります。大切な愛車のためにもメンテナンスはしっかりと行ってください。
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