先進テクノロジーを凝縮し進化した日産･エクストレイル ハイブリッド

初代・2代目のタフで、高性能なクロスオーバーSUVのイメージはそのままに、2代目の兄弟車であったデュアリスのオンロード性能を加味させたクロスオーバーSUVに転換しました。また、日本だけでなく、世界各国で販売されるグローバルモデルとして成長しました。この3代目は、エクストレイルで初のハイブリッド車の設定があり、ハイブリッドシステムは1モーター2クラッチ・パラレル方式の日産独自の「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」が採用されています。

今回はこのハイブリッド車、ハイブリッドシステムに焦点をあてて、日産・エクストレイル ハイブリッドを見ていこうと思います。

日産・エクストレイル ハイブリッドは、日産のテクノロジーの総力を結集したハイブリッドシステムを採用しています。
また、低燃費を実現させるためにエンジンの採用や、リチウムイオンバッテリーの搭載等、優れた性能があります。
この性能について詳しく見ていこうと思います。

「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」とは1つのモーターで走行と発電を行う高率的なシステムを採用し、モーターの回転を素早く制御して2つのクラッチを繋ぐ時やエンジン始動時のショックを吸収します。この制御技術により燃費と環境性能を優れたレベルで実現しました。エンジンはガソリン車と同じですが、ハイブリッド化に合わせて補機ベルトを無くし、低フリクションオイルシールを採用して性能を向上した改良型です。日産・リーフで培ったコンパクトなリチウムイオンバッテリーを搭載しています。

ALL MODE 4×4-iとは、抜群の悪路走破性を発揮する4WDシステムで、アクセルを踏むと同時に各種センサーからの情報で4WDコンピューターが走行状態を判断します。走行状況に応じて前後トルク配分を100：0から約50：50に切り替え、滑りやすい路面でも安定した走りを可能にします。従来の基本システムと同じですが、トランスファーの新規開発で軽量化と燃費の向上を実現しました。

MR20DDエンジンは、シリンダー内へ燃料を直接噴射する直噴化によって熱効率を高め、低燃費と高トルクの両立を実現しました。安定した加速性能と少ないアクセル操作によって燃料消費が抑えられます。RM31モーターとの組み合わせによって、圧倒的なハイパワーを発揮します。

日産・エクストレイル ハイブリッドについていろいろな性能を見てきましたが、ここで気になる燃費と価格について見ていきましょう。ハイブリッド車は通常ガソリン車よりも、価格が高くなってしまいます。
ではどのくらいの価格なのでしょうか？また気になる燃費は？
ライバル車と比較しながら見ていきましょう！

日産・エクストレイルハイブリッドと同クラスのSUV、トヨタのハリアー。
排気量が2500ccで、4WDのみの設定ですが、ライバル車として比較します。

最高燃費は日産・エクストレイル ハイブリッドで20.0km/L、トヨタ・ハリアーは21.8km/Lですので、少しですがトヨタ・ハリアーのほうが勝っていますね。しかし、排気量とハイブリッドシステムの違いがあります。　

価格は、日産・エクストレイル ハイブリッドで300万円を切るグレードがありますが、トヨタ・ハリアーは高級SUVのため廉価グレードでも370万円以上となっています。
燃費と高級感を取るか、低価格と走破性を取るかが購入のポイントとなるでしょう。

日産・エクストレイル ハイブリッドと同クラスのSUV、スバルのXV。
排気量は日産・エクストレイル ハイブリッドと同じ2000ccで、4WDのみの設定ですが、ライバル車として比較します。

最高燃費は日産・エクストレイル ハイブリッドで20.0km/L、スバル・XVは20.4km/Lですので、ほんの少しですがスバル・XVのほうが勝っていますね。

価格は、スバル・XVで260万円を切るグレードがありますが、自動ブレーキの装備が付いていません。しかし、日産・エクストレイル ハイブリッドは全グレードに自動ブレーキが標準装備されいます。
価格帯は両車ともほとんど同じなので、装備やスタイル、走行性能で購入ポイントが変わってきます。

いかがでしたか？
日産・エクストレイル ハイブリッドの性能や燃費、他車にはないカスタムグレード等についていろいろと調べてみました。
日産・エクストレイル ハイブリッドは初代モデルからの評価・満足度も高く、全てのシーンにおいて、使い勝手の良い車に仕上がっています。

SUVのハイブリッド車は、まだ少ないのが現状です。これからもっと増えていくことに期待したいですね！