2015/11/21
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三菱のスポーツセダン、ランサーエボシューションは「ランエボ」の愛称でWRCをはじめ自動車ファンの間でも、常に話題の中心にいたクルマです。しかしこの三菱ランエボもファイナルエディションをもって長い歴史の幕を閉じました。あらためて歴代ランエボを振り返ります。
三菱ランエボとはどのようなクルマだったのでしょうか?
ランエボを知らない人のためにも、あらためて三菱ランエボを解説します。
WRCで活躍していた頃の三菱ランエボ
さまざまなトップラリーストたちが三菱ランエボを駆って、WRCで何度も勝利を手にしました。
ランサーエボリューションは、ランサーをベースに、2,000ccハイパワーターボエンジンを搭載したスポーツモデルであり、公道走行を前提に快適装備を備えたGSRと、競技用ベースモデルの RS の2グレードで展開されている。通称ランエボ。ただ単にエボと呼ばれたり、モデルを識別するためにエボ○と呼ばれることもある。エボI〜III、エボIV〜VI、エボVII〜IX、エボXでそれぞれベースモデルが切り替わっているため、第1世代、第2世代、第3世代、第4世代という呼び分け方をされる。
三菱ランエボはロードカーはもちろん、WRCでも活躍していたため、インプレッサとならび自動車ファンにとっては、特別なクルマです。コンパクトなセダンに2000CCのハイパワーターボエンジンで4輪を駆動するスタイルは、公道を走る最速のパッケージングでした。
三菱ランエボ1
車格が上になるギャランVR-4のターボエンジンを、ランサーに搭載したハイパフォーマンスマシン。
価格220〜273万円
ギャランより10馬力上の250馬力エンジンを搭載して話題になりました。三菱ランエボ伝説の記念すべき第一号車です。今見ると、まだこの世代はスポイラーも顔つきも控えめな印象でしたが、当時は革新的なスポーツセダンが登場したと、話題を一気に集めました。
三菱ランエボⅡ
前作モデルからさらに進化(エボリューション)。まさに三菱ランエボの名のごとく、今後さらに進化し続けます。
価格230〜283万円
前モデルと同じく台数限定での販売。前モデルの問題点を徹底的に洗い出し、改良したモデル。不評を買った足回りの見直し、ボディ剛性の向上、ギヤ比のローギアード化、タイヤサイズの拡大(エボI 195/55R15→エボII 205/60R15)、ホイールベースおよびトレッドの拡大、エンジン内部と吸排気の改良などが行われ、出力は260PSに向上した。
外観は初代三菱ランエボと大きな違いはありませんが、中身はすさまじく進化しています。まさにランエボです。
三菱ランエボⅢ
派手なエアロパーツを装備して人気も高かった三菱ランエボⅢ。エンジンパワーは270馬力に向上しました。
価格237〜296万円
フロントバンパーのデザイン、ボンネットの空気取り入れ口、大きなリヤウイングと、そのルックスは一目見て只者ではないとわかるようになりました。この世代の三菱ランエボは、ボディ、エンジン、足回りと走りに関わる部分は究極と言えるほど進化を遂げています。
三菱ランエボⅣ
大きなフォグランプが特徴の三菱ランエボⅣです。
価格249〜299万円
エンジンは鍛造ピストン、ツインスクロールターボの採用、PCCSおよびタービンのノズル面積アップ、ブースト圧のアップにより出力を当時の自主規制値いっぱいの280PSまで向上させた。しかし、本モデルで採用された鍛造ピストンは過給圧の上昇に弱く、エボVでは再び鋳造ピストンが採用された。対策のため、エボV以降のピストンに交換する、などの方法がある。
ベースモデルのランサーがモデルチェンジして第二世代にバトンタッチした三菱ランエボの第二世代。エンジンはついにリミットいっぱいの280馬力に到達しました。
三菱ランエボⅤ
価格259〜324万円
ブレーキ容量やタイヤサイズをアップするため、3ナンバーに拡大しました。
三菱ランエボ6
WRC規定変更にともない6へマイナーチェンジ
価格259〜324万円
ラリーの規定変更でマイナーチェンジに迫られるという点も、ランエボが普通の車ではないことを表しています。そのあたりもクルマ好きの心をわしづかみにするところです。
三菱ランエボⅦ
ランサーセディアベースになった第三世代ランエボ。
価格251〜299万円
ルックスはややおとなしくなりましたが、ワゴンモデルや電気自動車のランエボが登場するなど、話題には事欠きません。
三菱ランエボⅩ
ランエボ最終モデル。2015年8月にランエボの歴史は幕を閉じました。
価格315〜540万円
ついにランエボは最終章へ。ランエボXはギャランフォルティスがベースとなり、ボディーも大型化していますが、卓越したパフォーマンスはさすがランエボとうならせるものです。最終的には313馬力を発生しました。
いかがでしたか。
以上、歴代ランエボをまとめてみました。
これだけではランエボの全ては到底語り尽くせませんが、
一台一台に歴史があり、ランエボは特別なクルマなのだとあらためて認識しますね。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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