懐かしい!2000年に販売が終了した、トヨタ・レビンを調査!
2016/02/29
showta14
AE86と言われても何のこと?AE86はトヨタが レビンに付けた車両型式番号で、「排出ガス規制適合車か」とか「車種シリーズは何か」とか「2ドアクーペ」か「セダン」か等の車体形式等々が分かるようになっているその車体固有の番号です。AE86レビンについて調べます。
AE86(エーイーハチロク)とは、トヨタ自動車のある車種を指す車両型式番号です。
1983年にトヨタ自動車が発売したカローラとスプリンターのスポーツモデル(スポーツクーペ)である4代目カローラレビンとスプリンタートレノの共通車両型式番号です。
車両型式番号「AE86」では、「A型エンジン(4A-GEU)を積んだE型ボディ(カローラ/スプリンター)の80番世代(8代目の開発コードが付いた)の6番車種(ツインカム搭載車)」ということが分かってしまいます。
ということは、4代目カローラ・レビンとスプリンター・トレノは、車種内容としてはほとんど同じな兄弟車であるということになります。
レビン ( LEVIN) は、トヨタ自動車が嘗て生産していた自動車で、カローラをベースとした1,600ccクラスの小型スポーツクーペです。
懐かしのAE86レビン
先に記したとおり、スプリンタートレノとは、車台はもちろん内外装部品の殆どを共用する兄弟車です。
1972年3月に、カローラレビンはカローラクーペの「SL」や「SR」よりスポーティな「ホットモデル」として登場しました。
カローラレビンは、2000年まで7代に渡って展開され販売されてきましたが、1983年~1987年の4代目の時に、AE86型が販売されました。
AE86型は、カローラレビンとして最後のFRであり、「ハチロク」の愛称で未だに親しまれている名車となりました。
このモデルから、4A-GEU型となり、ツインカム16)1,600cc DOHCの人気エンジンが搭載されました。
1983年、84年前期、中期GT APEXには、水温を感知しグリルを開閉させる「エアロダイナミックグリル」を装備していました。
1985年後期はGT APEXにはフォグランプ内蔵フロントグリルを装備しました。
北米では、「カローラGT-S」として販売されていましたが、ヘッドライトが左写真のトレノと同じリトラクタブルヘッドライトでした。
カローラレビンはツーリングカーレースでも活躍し、スポーツランドSUGOでのグループA車両による全日本ツーリングカー選手権(JTC)のデビュー戦で優勝している程です。
兄弟車であるAE86レビンとAE86トレノの、見た目上の大きな違いはフロント周りです。
AE86トレノではリトラクタブルヘッドライトを装備し、AE86レビンでは固定型のヘッドライトが採用されています。
また前述したとおり、1983年、84年前期、中期のAE86レビンGT APEXには「エアロダイナミック・グリル」が採用されており、水温を感知してグリルが開閉するようになっていました。
AE86 レビンは、開発当初からモータースポーツ参加を念頭に置いて開発されたと言う経緯がある上に、TE71型からのキャリーオーバー部品が多数存在していた為、発売後の数週間でラリーへ実戦参加する車両があるなど、積極的な競技参加が目立ちました。
また、N1規定で行われるカローラ/スプリンター・ノーマルカップ(C/SNC)やN2規定で行われるカローラ/スプリンター・グランドカップ(C/SGC)などのワンメイクレースが開催されるようになったのも、AE86 レビンの代からで、以降も続けられたもののC/SGCは車両製作費が高騰したこともあり、1985年迄の2年だけで終了してしまいました。
AE86 レビンは、1983年~1987年に販売されたのですが、当時の新車価格はいくら位だったのでしょう・・・?
調べたところ、当時の『AE86レビン』の新車価格帯としては121万円~183万円程であったようです。
当時の『AE86レビン』の最低新車価格としてのグレードは、「1.5 FZ」という名称でした。
≪AE86レビン 1.5 FZ≫
●新車時価格:121.2万円(税抜)
●総排気量:1498(cc)
●エンジン種類:直列4気筒DOHC
●駆動方式:FF
●ミッション:フロア5MT
●乗車定員:4名
一方、一番高価だったのが「AE86レビン1.6 BZ-G スーパーストラットサスペンション装着車」というグレードでした。
≪AE86レビン1.6 BZ-G スーパーストラットサスペンション装着車≫
●新車時価格:182.9万円(税抜)
●総排気量:1587(cc)
●エンジン種類:直列4気筒DOHC
●駆動方式:FF
●ミッション:フロア4AT
●乗車定員:4名
となっていました。
一方、AE86レビンの中古車価格はどうでしょう。
カーセンサーで調べたところ、20台のAE86 レビンの中古車登録がありました。
最低価格は8.0万円の「トヨタカローラレビン 1.6 XZ」、最高価格は109.0万円の「トヨタカローラレビン 1.6 BZ-R」のことでした。
全国では65台の登録があり、価格相場としては、平均価格 105.7万円でした。
以下に、カーセンサーの最低・最高価格の2車種を紹介します。
最初は「トヨタカローラレビン 1.6 XZ」です。
≪トヨタ カローラレビン 1.6 XZ≫社外マフラー&アルミホイール
●本体価格:8.0万円(消費税込)
●年式:1997(H9)
●走行:14.5万Km
●排気;1600cc
●車検:車検整備付
●ミッション:フロア4AT
続いて「トヨタカローラレビン 1.6 BZ-R」です。
≪トヨタ カローラレビン 1.6 BZ-R≫4A-GEエンジン 社外マフラー
●本体価格:109.0万円(消費税込)
●年式:1999(H11)
●走行:1.7万Km
●排気;1600cc
●車検:車検整備別
●ミッション:フロア6MT
という結果でした。
やはり、極めて状態の良い車体にはプレミア価格が付いているようですネ・・・・!
AE86レビンのようなドリフトが楽しいFR車は、日産シルビアなどいくつかありますが、整備性の良さやスポーティな外観で人気が出たのがAE86レビンです。
だからAE86レビンの中古車は「修復歴あり」の車も少なくなりません。
ドリフトの練習中にぶつけたり、峠でカーブを無茶な運転で曲がりきれなかったりの修復の歴史です。
中古車を販売する際には修復歴があれば、必ず「修復歴有」と表示しなくてはなりません。が、この「修復歴」の定義は、「車のフレーム関係に修復跡又は変形が有るか無いか」ということです。
フレーム関係の修復となるとかなり大きな事故です。
ガードレールでフェンダーを軽くこすって塗装で修復した程度では「修復歴有」には該当しません。
あくまで車のフレームに影響を与える衝撃があったかどうかを指しています。
逆に、フレーム修正を含む大きな事故があったにも関わらず「修復歴あり」を伝えずに販売されるクルマも存在しています。
それから、走行距離の数字にも要注意。ボディや内装、シートなどの傷みがそこそこあるのに、走行距離5万キロ以下という車はメーターを巻き戻しているか、メーターをより距離の少ないものに交換し、新たに車検を取り直した可能性があります。
『AE86 レビン』を買う場合にはこれらのことに十分気を付けて、隅々まで目を凝らす必要があります。
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