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GTウイングって車検に通るの?GTウイングの保安基準などをご紹介

スポーツカーによくついているGTウイングですが、車検を通すには細かい保安基準を満たす必要があります。GTウイングの保安基準とは一体どんなものでしょうか。また、車検対応のGTウイングや車検に落ちた人の声もご紹介していきます。

GTウイングってなに?

今回はGTウイングが車検に通るのか、通らないのかを紹介していきたいと思うのですが、そもそもGTウイングって何?という方のために、まずはGTウイングをご紹介します。

GTウイングとはリアウイングの一種で、全日本GT選手権などのGTマシンのリアウイングをユーザーカーにフィードバックしたものです。
車体後部に取り付け、ダウンフォースを発生しリアタイヤのグリップ力を増して、車体後部の気流を整流して高速走行時の安定を向上させる効果があります。
GTウイングは機能的にも視覚的に大きな変化が生まれるパーツでもあるため、フルチューンされたマシンからドレスアップカーまで広く認知されています。

素材もアルミニウム製、ウエットカーボン製、ドライカーボン製とさまざまです。
形状もGTウイングが出始めた初期の頃はまっすぐな1枚羽の物でしたが、現在では2枚羽の物やルーフからの気流の角度に合わせ中央部を上に膨らませた形状の3Dタイプへと変化してきています。
また底面の気流を乱さないように、ステーをウイング上部に接続した吊り下げ式のGTウイングも登場しています。

一般的なステーは純正ウイングよりもだいぶ高い位置にウイングを配するため高さがあるため、一部の車種では視覚的なバランスで好き嫌いが激しく分かれます。
そのため、車体との一体感を出すためにローマウントタイプと呼ばれる低いステーも発売されています。
これによりハッチバック車にも専用のステーを使い、GTウイングを取り付けられるようになりました。

ただGTウイングを取り付けた場合、道路運送車両法に違反してしまう場合があります。
次はGTウイングの保安基準をご紹介したいと思います。

GTウイングの保安基準

次はGTウイングの保安基準をご紹介します。
GTウイングが違反にならないように取り付けるには、何を気を付ければいいのでしょうか。

まずGTウイング取り付けの際に気を付けることは

①幅と後端が車両寸法より出ていない事。
②両端部と車体の隙間が9cm以内である事。
③後方の視界を著しく妨げない事。
④角のRが規定内に丸まっている事。

車検では主にこの4点を基準に検査されるようです。

ですが、GTウイングを取り付けた車両の多くは違法改造などを行っていることが疑われやすく、車検のライン検査も厳しいようです。
明らかに大丈夫です!というもの以外は、細かく検査されるようなので、少しでも違反があれば車検には通りません。

車検対応のGTウイングでも安心できない?

じゃあ車検対応のGTウイングなら安心でしょ!と思っている方も多いとは思いますが、実はそうでもないようです。
ではどんな場合に車検対応のGTウイングが車検に落ちてしまうのでしょうか。

メーカー販売のGTウイングの大半は車検対応と表記されていますが、これも完全に安心と言えるわけではないようです。
仮にミリ単位で基準を満たしていても、突起状と判断されることもあるようです。
ディーラーなどではGTウイングは高確率で車検に通らないことがあるようなので、そのまま車検を通したい場合は構造変更なども視野に入れておきましょう。

GTウイングで車検に通らなかった人の声

最後にGTウイングが検査にひっかかり車検に通らなかった人が、どのようにして車検を通したのかをご紹介します。

「ユーザー車検の時にGTウイングの幅が規定値よりはみ出していると指摘され、車検に落ちました。取り付けたショップで計測した際は余裕だったのに…民間の車検場に出すとすんなり車検に通りました。結局、車検のラインにいる検査官の主観で違うのかな?という印象でした。」

この方は結局、民間車検場で車検を取られたようです。

「車検対応のGTウイングだったので、そのまま車検に出したら通りませんでした。GTウイングはどうしても違法改造車のように見られるようで、検査も厳しめなのだそうです。結局、GTウイングを純正のウイングに交換して車検に通し、そのまま乗っています。なんのための車検対応なのかと心底腹が立ちました。」

この方は車検が通らなかったことを受けて、GTウイングを外されたようですね。

そのほかにも、角度調整をするなどして、なんとか保安基準を満たして通しましたという方がほとんどでした。
やはりGTウイングはレースの世界のものだけあって、現実的には厳しい面もあるようですね。

GTウイングと車検のまとめ

いかがでしたか。

近年はスポーツカーブームも落ち着いてきていることもあって、街中でGTウイングをつけている車を見ることも減ってきたように思います。
またGTウイングの保安基準も厳しいため、車検の問題も併せて考えると、GTウイングをつけた車が減ってきているのも納得できます。

GTウイングをつける際は保安基準を必ず余裕の状態でクリアしておくことが、車検に通る一番の近道となります。
ですが、現実的には見た目も重要なので、難しいところですね。
GTウイングの保安基準や車検への対応の方法もぜひ参考にしてみてください。

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