燃費といえばハイブリット車。そのメカニズムを比較してみました。
2016/04/16
PRI1248
最近CMなどでよく目にする「ぶつからないクルマ」。「色々あるけど自動ブレーキって比較すると会社ごとに違いはあるの?」という方もいらっしゃると思います。そこで今回は今話題の自動ブレーキについて各社の機能を比較してみたいと思います!
各社の比較に入る前に自動ブレーキについて簡単にご紹介していきたいと思います。
自動ブレーキ 比較
自動ブレーキとは自動車に搭載したレーダーやカメラからの情報をコンピュータが解析し、運転者への警告やブレーキの補助操作などを行うシステムのことです。2003年2月に発売されたトヨタ・ハリアーが市販車で初搭載。ただし、ブレーキアシストの早期作動はあったが、自動でブレーキ操作は行われないものでした。同年6月に発売されたホンダ・インスパイアで初めて自動でブレーキ操作が行われるようになりました。
日本では、初期の衝突被害軽減ブレーキの自動ブレーキ機能はあくまで衝突時の被害軽減を目的としており、装置を過信してしまうという理由で衝突前の自動停止はあえて規制されていたが、2009年にボルボ・XC60に搭載された「シティ・セーフティ」(海外では2008年搭載)、2010年にスバル・レガシィに搭載された「アイサイト(ver.2)」の発売と共に規制が撤廃されました。
自動ブレーキに使われているセンサーは大きく分けて3種類あり、以下の通りです。
かなり遠方の障害物を検知できると同時に、悪天候にも比較的強く、逆光も苦にしません。ただ、コストが高くなりがちで、主に前方を走るクルマの反射板から戻ってくる電波を検知して障害物を判断する仕組みなので、人間を障害物として見分けることは事実上できないとされています。
形状を認識するので、人間の形をした動くものを障害物として見分けて停止ができます。検知できる距離や角度はミリ波レーダーには劣るものの、自動ブレーキとして十分な距離をカバーできる。悪天候に弱い傾向がある他、逆光も不得意だが、価格は実にリーズナブル。
検知できるのはせいぜい30m先くらいまで。そのため、停止して衝突を回避できる相対速度差や、自動ブレーキが作動する車速は、時速30km程度が限界とされています。特徴は価格が安いこと。
自動ブレーキ 比較
自動ブレーキの普及によりそれまでの自動車業界の「消費者は安全にはお金を払ってくれない」とされてきた常識を大きく変えるきっかけとなったそうです。ではこれから自動車メーカー各社の自動ブレーキを比較していきたいと思います。
まずはトヨタの自動ブレーキについて見ていきたいと思います。
自動ブレーキ 比較
万が一、先行車と衝突する場面に遭遇した場合には、警報の後、ドライバーがブレーキを踏むと、プリクラッシュブレーキアシストがブレーキ力を強力にアシストし、先行車20km/h、自車80km/hの場合では最大60km/h程度減速します。また仮にドライバーがブレーキを踏めなかった場合でも、プリクラッシュブレーキが作動。先行車20km/h、自車50km/hの場合では最大30km/h程度減速し、衝突を回避あるいは衝突の被害を軽減します。
自動ブレーキ 比較
システムが前方の車両や歩行者、障害物に衝突する危険を認識すると、警報を発してドライバーに回避操作を促します。それでもドライバーが回避操作を行わない場合、世界トップレベルとなる自車と対象物との相対速度40km/h以下では、自動ブレーキにより衝突回避を支援します。相対速度が40km/hを超える状況でも、自動ブレーキやブレーキアシストにより衝突速度を減速し、被害軽減を図ります。近赤外線により、夜間でも衝突回避を支援します。
自動ブレーキ 比較
2015年から採用が始まったトヨタの次期主力安全システム。レーザーレーダーと単眼カメラの2種類のセンサーで前方を監視。プリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの3つの機能をパッケージングしました。
続いては日産の自動ブレーキです。
自動ブレーキ 比較
車両前部に取り付けたレーダーセンサーで追従中の先行車両との距離を測定、状況に応じてドライバーの回避操作を促したり、万一の衝突時の被害を軽減するシステムです。さらに、ドライバーの操作では衝突が避けられないと判断した場合には、システムがブレーキをかけて減速することで追突時の被害を軽減します。
自動ブレーキ 比較
新型ミリ波レーダーで前方車両との衝突の危険を検知すると、ディスプレイ表示やブザーに加え、アクセルペダルの反力と緩やかなブレーキングによる直 感的な警報でドライバーに回避操作を促し、衝突回避をサポート。万一、ドライバーが回避操作を行わない場合には緊急ブレーキを作動して衝突を回避、または 被害を軽減します。
自動ブレーキ 比較
自車両の速度と、他車両や歩行者までの距離と速度から、衝突する危険性があるかどうかを判断します。急激に距離が縮まるなど衝突の可能性が高いと判断した場合には、まずディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意喚起を行い、危険を回避する操作をするように促します。
ホンダの自動ブレーキをご紹介します。
自動ブレーキ 比較
2015年から搭載が始まったホンダの次期主力安全装備。ミリ波レーダーと単眼カメラで、前走車、対向車、歩行者を検知。前走車や歩行者との衝突の恐れがある場合、まずディスプレイ内の表示や音で注意を喚起。さらに接近した場合は軽いブレーキをかけて体感的に警告。緊急時には、さらに強くブレーキが作動し、衝突回避・被害軽減を図ります。
自動ブレーキ 比較
CMBS(Collision Mitigation Brake System)とは、追突のおそれがあることをクルマが判断した場合、「警報」でドライバーに気づかせ追突を避ける操作を促し,追突が回避できないと判断した場合は、自動でブレーキを作動させ、追突被害の軽減を図るシステムです。
自動ブレーキ 比較
約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、自動ブレーキで支援。また、前方に障害物がある状況で、アクセルペダルを踏み込んだ場合に、急な発進を防止する機能も備えています。(誤発進抑制機能はMT車を除く)
スバルの自動ブレーキの紹介です。
自動ブレーキ 比較
前方車両の速度差が約50km/h以下(歩行者の場合は約35km/h以下)の状況では、自動ブレーキによって衝突の回避・衝突被害の軽減を図る。また自動ブレーキによる停止後はパーキングブレーキにより停止状態を保持。JNCAP予防安全性能評価では搭載車種全てで満点または満点に近いスコアをマークしています。
いかがでしたでしょうか?
今回は自動ブレーキの機能を各社ごとに比較してみました。それぞれのメーカーが最新の自動ブレーキを開発しており、その性能もどんどん上がっているようです。自動ブレーキは便利で安全な運転をサポートしてくれる頼もしい機能ですね!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局