NSXをセダンにしたような走り!?新型レジェンドを徹底解説!
2016/02/12
里ちゅーん
ホンダはエコカーに続くクルマ選びの新基準として、「AEBS(先進緊急ブレーキシステム=自動ブレーキ)」を搭載した“ぶつからないクルマ”の搭載車を充実させています。そんなホンダ自動ブレーキシステムがどの様な動作をするのか?また安全評価をまとめてみました。
ホンダ自動ブレーキ
ホンダ自動ブレーキ
事故回避支援システムをひとりでも多くのドライバーへ。
約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、ホンダは自動ブレーキで支援。
また、前方に障害物がある状況で、アクセルペダルを踏み込んだ場合に、急発進の防止を支援する機能。
ホンダ自動ブレーキ
ミリ波レーダー
ミリ波帯の電波を用いて100m程度の範囲の状況を探知可能なレーダーシステム。電波を利用することから霧の中や降雨・降雪時においても使用可能であり、衝突軽減を目的とする車載レーダーとしての利用が検討されている。現在、利用できる周波数帯は60GHz帯及び76GHz帯であり、小電力ミリ波レーダーとして技術的条件が規定されている。
単眼カメラ
赤外線レーザーの欠点を補うのが単眼カメラだ。単眼カメラが加わると、対象物の形状も含めて把握できる距離が約15mと長くなり、早期に危険を検知して警報を発せられる。なので時速80kmまで作動させ、最大約30km減速することが可能だ。
ホンダ自動ブレーキ 〈CMBS〉
前走車との衝突回避をブレーキで支援。
約5km/h以上の幅広い速度域で作動。
前走車や対向車、歩行者にも作動し、対向車の場合にはステアリング振動による体感警報などによって、回避操作を促します。ドライバーの回避操作を尊重する考え方から、ステアリングやアクセルペダルの振動など体感警報を充実。マルチインフォメーション・ディスプレイ内の表示やブザーとともにまず注意を喚起し、緊急時はブレーキが作動し、衝突回避・被害軽減を図ります。
ホンダ自動ブレーキ
歩行者との衝突回避もブレーキで支援。
「カメラ方式」「ミリ波レーダー方式」「赤外線レーザー方式」だ。それぞれにメリットとデメリットがあり、採用する車両の目的によって、3つのうちのどれか、もしくは複数が採用されている。今回は、その3種類の方式を説明したいと思う。
自動ブレーキ
■メリット
歩行者や車線、道路標識など、「何かがある」だけでなく、もう1歩踏み込んだ識別ができる。ハードウェアの追加なしに追従機能(ACC)や車線逸脱警告機能(LDW)も付与可能
■デメリット逆光や視界不良に弱い
■メリット
天候に左右されない。検知できる距離が長い
■デメリット障害物の中から「歩行者」を見分けることができない。システムが大きいので、設計上の制約がある
■メリット
低いコストで衝突被害回避・軽減自動ブレーキを実現できる。システムが小さく、ルームミラーの裏などに収めることができる
■デメリット
検知できる範囲が狭いので、追従機能(ACC)は不可能
自動ブレーキはメーカーによって機能に大きな違いがある。それは障害物を検知するセンサーが異なるからだ。
センサーは大きく分けると、ミリ波レーダー、ステレオカメラ(シングルカメラもあり)、赤外線レーザーの3種類が使われている。
トヨタもホンダも上級車用にはミリ波レーダーとカメラを融合させたシステムを開発しているが、自動ブレーキ機能では欧米メーカーに追い抜かれた状況にある。欧州では「ユーロNCAP」と呼ぶ自動車安全テストで自動ブレーキが必須とされ、開発が加速したからだ(非装着車は最高点が取れない)。日本でも今後、自動車事故対策機構が実施する「JNCAP」に盛り込むことや、国土交通省が保安基準に入れるなどの対応が必要になってくる。
ホンダの欧州法人は1月13日、新型『ジャズ』(日本名:『フィット』)が、ユーロNCAPからスーパーミニ部門の最も安全な車と認定された、と発表した。
ホンダ 衝突軽減ブレーキ
新型ホンダ フィットのテスト結果は、成人乗員保護性能が35.5点(93%)で、5つ星の条件をクリア。子ども乗員保護性能は41.9点(85%)で、5つ星の条件を満たす。歩行者保護性能は26.3点(73%)で、5つ星に該当。安全補助装置は9.3点(71%)と、5つ星に必要な70%を超えた。
この結果、ユーロNCAPは、フィットの総合評価を最高の5つ星と認定。ホンダモーターヨーロッパのフィリップ・ロス上級副社長は、「スーパーミニ部門の最も安全な車と認定されたのは、喜ばしい限り」とコメントしている。
自動車アセスメント(じどうしゃアセスメント)は、日本で実施されている自動車の安全性の評価。アメリカで実施されているNCAPの日本版であることから、JNCAPとも呼ばれる。
乗員保護性能評価(100点満点)、歩行者保護性能評価(100点満点)及びシートベルトリマインダー評価(8点満点)の合計208点満点で5段階評価を行う。
フルラップ前面衝突試験、オフセット前面衝突試験、側面衝突試験、後面衝突頚部保護性能試験を行う。
歩行者頭部保護性能試験、歩行者脚部保護性能試験を行う。
乗員がシートベルトを装着していない時に、運転者等に知らせる装置(パッセンジャーシートベルトリマインダー:PSBR)の装備状況を確認し、装置の作動要件の確認を行う。
衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱防止支援システムの性能評価を行う。衝突被害軽減ブレーキで最高32点満点、車線逸脱防止支援システムで最高8点満点で、合計40点満点となる。合計点数が2点以上の車は「ASV」、合計点数が12点以上の車は「ASV+」として認定される。衝突被害軽減ブレーキの試験は、試験車を10~60km/hで模擬車両(ターゲット)に後方から接近させ、被害軽減ブレーキの作動試験する。ターゲットが止まった状態での試験と、20km/h で走行している場合の2種類があり、警報またはブレーキの作動により衝突を回避した場合、あるいは衝突した場合でも、衝突前にどの位速度が低下していたかに応じて得点が与えられる。車線逸脱防止支援システムの試験は、試験車を60km/hまたは70km/hで走らせ、道路の白線からはみ出したときに、警報を発するか試験し、警報を開始した速度が低い方が高い得点が与えられる。
ホンダは最新の自動ブレーキ技術によってクルマの安全性能は大きく向上しましたが、まだ“万能”ではないです。
各メーカーは停止できる相対車速や制動距離を示しているが、あくまでも運転して判断するのは運転者本人であるので安全運転に心がけましょう。
最近の自動ブレーキの車を比較してみた①
最近CMで売り文句にされる「ぶつからない」「止まる」「予防安全評価最高ランク」などなど、あれらは本当に止まるのか、JNCAPのテスト動画と評価から勝手にランキングにました。
最近の自動ブレーキの車を比較してみた②
①の続きです。
今回は30kmのテストです。だいぶ脱落車が増えてきましたw
最近の自動ブレーキの車を比較してみた③
続きまして第三回です。
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