愛車に付いた気になるキズを修理してみましょう!直し方は色々!
2016/04/30
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家族や友人との楽しいドライブ!なぜか、ブレーキを踏むたびに異音がする!?そんな非常に不安な状況、もう車の運転どころの騒ぎではありませんよね。そこで車のブレーキの異音について、簡単に構造や作動をあわせて見てもらいたいと思います。
まずは「異音」と言う言葉の定義を調べてみました。
機械が正常に動いているときに発生するのが正常な作動音(normal operating sound)、なにかの不具合があって正常ではない音がする場合、異常音または異音といいます。(ほとんどの場合「異音」と言います。)
作動音の反対語として異常音があるそうで、「異音」とは「異常音」を短縮して一般的に「異音」と言われるようです。
一般的に「異音」とされる音は、大体が耳障りな音として感じられます。
車でそのような音が聞こえてくると、壊れかけの状態か壊れている場合がほとんど。
車から異音が聞こえ始めたら、何かしらの対処が必要になります。
では車での異音、とてもありがちなブレーキについて紹介したいと思います。
まずは、構造と作動から見て下さい。
一番解りやすく、異音が発生しやすいディスクブレーキについて紹介します。
構成部品を大まかに分けますと…
・タイヤと共に回転するディスクローター
・消耗品のディスクパッド
・油圧の力を加えるキャリパーボディー
・油圧で飛び出して力を加えるピストン
となります。
油圧が加わると「A」と「B」の向きからブレーキパッドに力を加え、ディスクローターをブレーキパッドで挟み込むかたちでブレーキがかかります。
ブレーキパッドの残量が減ってくると、その度にキャリパーボディーは「B」の方向へ移動し、ピストンも同じく「A」の方向へ飛び出してきます。
こんなシンプルな構造、どうして異音が発生しやすいのかを次で紹介します。
答えは、「わざと異音が発生するように作ってあるからです!」
というのも、車のブレーキパッドにはウェアインジケーターという金属板がついていて、ブレーキパッドが減ってくるとディスクローターと接触させ、わざと警告音を鳴らす仕組みにしてあるのです。
ですから、音が発生してきたらブレーキパッド交換のサインです。
本来、警告音なので「作動音」だと思いますが、車を運転する方からみれば立派な異音扱いですね。
とにかく、甲高い音で「チィ〜」という異音や、「キィ〜」という異音が聞こえたら要注意!
初期には車のブレーキをかけた時やコーナー時だけで、末期にはブレーキをかけなくても鳴り続けるので、まるで時限爆弾の警告音のようですね。
素直に今すぐブレーキパッドの交換をしましょう!
では、ウェアインジケーターの音が鳴っているのにも関わらず走り続けた例を紹介します。
= ブレーキローターが削れます
ブレーキパッドの残量が無い為に、ブレーキパッドのベース部分がディスクロータを削って更なる異音が発生します。
大抵の車はウェアインジケーターがあるのですが、車によっては付いていない車もあるので、この時点で初めて気が付く事もあります。
車のブレーキを踏んだ時に「ゴ〜」という異音や、「ゴリゴリ」という異音が発生します。
初期段階でしたらブレーキパッドの交換で済みますが、末期はブレーキパッドと共にディスクローターも交換が必要です。
画像の場合は完全アウトです!
とにかく、早めの対応を取らないと車の修理代が高くつきます!
= ブレーキキャリパーが削れます
ブレーキパッドの残量以前に、ブレーキパッドのベース部分が脱落し、ブレーキキャリパーピストンやブレーキキャリパーが削られて異音が発生します。
正直、ここまで気がつかない人はなかなかいないと思います。
もう異音を十分に堪能できた状態です。
こうなると大変危険な状態で、ブレーキパッドとディスクローター、更にブレーキキャリパーの交換が必要です。
修理代の高い安いとかの問題では無く、車両事故が起きなくて本当に良かったレベル!
実は新車時でも「キィー」ってブレーキから音が出てしまう事がよくあります。
新車だからメーカー保証の適応範囲と思われがちですが、本当は保障対象外だったりします。
ですがユーザーとの信頼関係を考慮して、無償で対応してくれるのがほとんど。
では、異音ではない音について紹介します。
原因は何かと言いますと、ブレーキパッドの角がディスクローターに食い込んだり、外れたりの繰り返しで音が発生するのがほとんどです。
対処法として、ブレーキパッドの角を落とす事!
そして金属部分に専用グリスを塗り、ブレーキ部品に振動を伝えにくくする事!
それでもダメなら最後の手段!?
ブレーキパッドの面取り例
角を落とすだけでなく、スリットを入れたりする事もあります。
そこは車屋さんの経験と勘で加工!
中には新品のブレーキパッドでも製造時に面取り加工されている場合もあります。
ブレーキパッドのグリスアップ例
ブレーキパッドの金属部分には数枚の「シム」という金属板が付いています。
そのシムの間やブレーキパッドの摺動部分に専用グリスを塗っての対応です。
実は新車時も塗ってあるのですが、それでも更に塗ってあげます。
ブレーキパッドの鳴き止めスプレー塗布例
ブレーキパッド部分に直接、専用の鳴き止め防止スプレーをかけてしまいます。
一度塗りや二度塗り、状況に応じてかえて対応します。
これは制動力を少し抑えて音を止めようとする方法なので、ほとんどの車屋さんはあまりやりたくないのが本音だと思います。
こうやって見せられてしまうと、新車時にはやって欲しくない作業だと思いませんか?
新車に乗っていて音がしたら不快だと思いますが、しばらく走って消える事もありますので6ヶ月無料点検まで待ってみるのも手かもしれません。
要はしばらく走った事で、当たりがついて音がしなくなると言う事です。
でも…やっぱり不快ですよね……
やはり車の定期点検です!
見て頂いた通りブレーキからの異音は、症状が進むだけなのは理解して頂けたと思います。
車を定期点検に出すには時間もお金もかかりますが、大切な家族や友人を乗せて走る訳ですから、安心を買うつもりで一度出してみてはいかがでしょう?
とにかく異音が発生したら近くの車屋さんに行くのが一番です!!
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