F1の最先端技術をロードカー用に取り入れたモデル、フェラーリF430

　フェラーリF430は、イタリアの自動車メーカーフェラーリが製造、販売していたミッドシップスポーツカーです。

　2004年、フェラーリ360の後継モデルとしてモンディアル・ド・ロトモビルでデビューしました。

　シャシーは360を基本に設計されV8エンジンは4.3Lとなり（車名はこの排気量に由来する）、F355と360に採用されていた1気筒5バルブは廃され4バルブとなりました。

　F430のエンジンは新型90度V8。フラットプレーンクランク（180度スロー）を採用する。新型エンジンは360のエンジンと互換性のあるパーツはひとつもありません。3586ccから4308ccへと、排気量が20％拡大したにもかかわらず、重量増はわずか4kgに抑えられています。

　動力性能は、最大トルクは25%アップ、5250rpmで465Nmを発生します。しかも、最大トルクの80%が3500rpmで発揮されるという柔軟性を誇ります。最高出力は23%強化され490psを8500rpmで発生します。

　トランスミッションはMTとF1マチック（パドルシフトを備えたセミAT）から選ぶことができ、いずれも6速です。

　エクステリアはピニンファリーナのチーフデザイナー、フランク・ステファンソンが手掛け、基本的に先代360を踏襲したかたちになっていますが、ボディはより煮詰められ空力特性が向上し、360のネックだったダウンフォースが高められています。

　徴的なフロントノーズ回りはシャークノーズと呼ばれるデザインをモチーフとし、ライトは1つのプロジェクターランプでハイ/ロービームを切り替えるバイキセノンヘッドライトが採用されました。テスタロッサを思わせるサイドミラーには『F430』の文字が刻まれています。

　テール部分はフェラーリ・エンツォフェラーリと同じく尾灯上面が露出した造形となっています。リアエンド下部には大型のディフューザーが装着され、走行時のダウンフォース発生に大きく寄与しています。

　フェラーリF430には、マネッティーノという、車両統合制御装置が搭載されています。
　ステアリングホイール上に備えられるダイヤルスイッチで、エンジン出力や電子制御ダンパー、スタビリティコントロール、トラクションコントロール、LSDなどを統合制御。路面状態や走行目的に応じて走行モードを選択することができるものです。

　F430には「アイス」「ローロードホールディング」「スポーツ」「レース」「CSTオフ（全電子制御停止）」の5つのモードを搭載しています。

　フェラーリＦ430の価格を紹介します。

フェラーリF430クーペ　24,000,000円
フェラーリＦ430クーペＦ1　25,470,000円
フェラーリF430スパイダー　26,000,000円
フェラーリF430スパイダーF1　27,550,000円

いずれも2009年3月発売モデルの価格です。

　フェラーリF430について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。