こまめにチェックしてる?車のタイヤの空気圧について調べました!
2016/02/17
kaori7
インチアップは今やドレスアップ定番中の定番といわれているタイヤ・ホイールのチューニングです。そのインチアップですが、単に見た目がカッコよくなるだけではないんです!今回はタイヤのインチアップをするとどうなるのか、そのメリット・デメリットを分かり易くお伝えします。
インチアップとは、タイヤの外径を変えずに中のホイールのリム径を大きくする(インチ数をあげる)ことです。従ってタイヤは標準の状態より薄っぺらくなります。
インチアップ
インチアップ
インチアップするにはタイヤとホイールをセットで交換することになります。
タイヤのインチアップ
インチアップの本来の目的は、より大型のブレーキを搭載するための空間確保です。
自動車の高性能化とともにブレーキへの要求性能も高くなり、その結果ブレーキは大型化し、それを納めるホイールのインチアップが不可欠なものとなりました。しかしボディー、サスペンションとの兼ね合いもあり、タイヤの外径まで大きくはできないため、装着できるタイヤはより偏平率の低い(より薄っぺらな)ものとなりました。
インチアップ
ホイールの内側の空間にはブレーキが配置されています。ブレーキの性能を上げようとするとより大きな空間が必要になります。
今日では、大型ホイール装着によるドレスアップ(カッコよくなる?)効果を狙ってインチアップが行われています。また、低扁平タイヤを装着することになりますので、その特徴が如実に現れてきます。詳しい話は後回しにしますが、普通の車がスポーツカーのような感覚で運転できるようになります。
このように、本来の目的とは別の理由で流行しているのが実態です。
元のタイヤと外径が同じ、または近いものをカタログのサイズ表から探し、候補を見つける。外径差で±2%~3%程度までは許容範囲とされていますが、車検で決められているスピードメーターの許容誤差を超えてはいけません。
インチアップの基本
元のタイヤの耐荷重性能を、タイヤサイズに示されているロードインデックスから調べる。候補のタイヤの中で、元のタイヤの耐荷重性能を満たすものを探し出す。最終的にはここで調べた空気圧が、新しいタイヤの空気圧となります。
ホイールのサイズは、タイヤの内径からリム径を、タイヤの許容リム幅の中からホイールリム幅を選びます。リム幅については、標準リム幅より狭いものは乗り心地が良くなり、広いものはハンドリングがシャープになるという特徴があります。
タイヤのインチアップ
ホイール選びは基本的にタイヤとセットで実施します。また、ホイールにはオフセットの問題などもありますので、専門家の助言を受けてください。
インチアップの利点は低扁平タイヤを使用した場合の利点となります。
タイヤのインチアップ
低扁平タイヤは普通のタイヤに比べ、「たわみ」、「しなり」、「あそび」が無くなります。しなりが無いのでエンジンパワーがダイレクトに路面に伝わり、加速が良くなります。同様にブレーキの利きも良くなります。また遊びが無くなる分、ハンドル操作に対しても反応が早くなり、操作したときに思い通りに曲がってくれるようになります。
タイヤのインチアップ
インチアップは走行性能のアップというメリットもありますが、デメリットと裏腹な部分があり、必ずしも走行性能のアップにつながらない場合もあります。
メリットがそっくりデメリットになります。つまり、低扁平タイヤは普通のタイヤに比べ、「たわみ」、「しなり」、「あそび」が無いので、路面の荒さがダイレクトに車体や乗員に伝わります。結果、
・乗り心地が硬くなる
・車内へ伝わる走行音が大きくなる
・車体への衝撃負荷が増加し、足回り(特にショックアブソーバー)の寿命が短くなる
・路面追従性が悪くなる(荒れた一般道ではブレーキ性能なども落ちる)
・わだちにハンドルを取られやすくなる(直進性の悪化)
・ハイドロプレーニングを起こしやすくなる(タイヤが路面に接触する面積が小さい)
・ホイール・タイヤの合計重量が増える
・ランニングコストが上がる(同じタイヤなら低偏平であるほど高価)
インチアップに「タイヤを太くする」という意味はありませんが、市場では以下のような理由から幅広タイヤが採用されることがあります。
外径が同じままでインチアップすると、タイヤが薄くなった分だけ空気量が減ります。同じ荷重(車の重量)に耐えるためには空気量を増やすしかありません。そこでタイヤ幅を広くせざるを得ないことになります。
タイヤのインチアップ
タイヤのインチアップについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
インチアップと一口にいっても様々なメリットとデメリットがありましたね。これらを理解せず安易にタイヤやホイールを変更すると思わぬトラブルにつながりかねません。メリットとデメリットを十分に理解し、正しい知識をつけたうえでタイヤのインチアップをしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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