ご存知ですか?車のタイヤの交換時期!簡単な見分け方法をご紹介!
2016/03/02
takeitokiyoto
車を運転していると、さまざまなトラブルが発生します。 なかでも怖いのがバーストです。バーストは一瞬でタイヤの機能が失われます。走行中であれば、後続車を巻き込んだ多重衝突事故へとつながります。駐・停車中や、トランク内のスペアタイヤがバーストすることもあります。
バーストとは、タイヤが破裂することをいいます。トレッド部やサイドウォール部が一気に破壊され、一瞬でタイヤの機能が失われるため、走行中だと深刻な事故を招きます。高速走行を行う航空機の離着陸滑走やモータースポーツでは、車体の一部までもが破壊されることもあります。
バーストしたタイヤ
高速道路でバーストして制御不能となったトラック
パンクはタイヤに穿孔が生じ空気が漏れる状態、バーストはタイヤの構造が一気に破壊される状態です。パンクは穿孔部分を塞げば修復できますが、バーストは修復不可能です。
釘ふみパンク
自動車事故では、道路外への逸脱や単独スピンのほか、後続車を巻き込んだ多重衝突の原因となることもあります。大型車などのタイヤともなるとバーストの圧力も大きく、風圧だけでも死亡するなど重大な事故につながることもあります。2006年11月30日に大阪府堺市で発生したクレーン車の事故の場合、信号待ちで停車中に左前部のタイヤがバーストを起こし、左側で同じく停車していたワゴン車が爆風に巻き込まれて大破。乗っていた男児が重傷を負いました。
バーストの原因「タイヤのキズ」
頑丈に作られているタイヤですが、何かの原因でキズがつくことがあります。例えば、よく聞くのが釘を踏んでしまうことです。釘を踏む事で、タイヤの骨格を作っているカーカスと言われる組織に穴があいてしまう損傷です。他には、縁石にタイヤをぶつけタイヤウォールにキズができてしまうといった例もあります。このタイヤのキズが、バーストを起こす原因となることがあります。
タイヤはご存知のとおり、ゴム製品です。輪ゴムを使おうと思ってグイッ!と引っ張った瞬間、いとも簡単に切れてしまった、という経験をしたことはありませんか。これと同じことがタイヤにも起きています。これが「経年劣化」です。これは使用・未使用や溝の深さに関係なく、タイヤが製造されてからの経過時間によって変わります。この経年劣化によっておこるヒビ割れ等は、外観で判別できる事もありますが、徐々に進むので、気付かないうちに進行していくと考えた方がよいでしょう。
バーストの原因「タイヤのヒビ」
経年劣化はタイヤの使用条件によって大きく変化します。劣化を早める条件としては、車の使用環境(屋根のある車庫での保管、青空駐車、地面が土/アスファルト、工業地帯、車の使用頻度、高速道路/一般道・・・)やタイヤの洗浄剤があげられます。
経年劣化によるゴムの硬化とひび割れは、遅らせることはできても防ぐことは無理です。速ければ購入後3年以内にヒビが出てくることもあります。タイヤは経年劣化をした時が寿命ですから、走行距離や溝の残りではなく、3,4年を目途にタイヤ交換を考えてください。
製造年週について
製造番号はタイヤに刻印されており、そのタイヤが作られた製造年週を読み取ることが出来ます。
2000年以降の製造番号では、下4桁(例5011)の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字50は週(50週)を、最後の2桁の数字11は年(2011年)を意味します。
また、タイヤ購入時は必ず製造年週を確認し、できるだけ新しいものを購入しましょう。
ピンチカットとは、タイヤ内部のカーカスコードが切れて、サイドウォールの一部が、空気圧により盛り上がることです。走行上は、あまり変化も無く、タイヤの空気も抜けないので気付かないことが多いですが、この状態のまま走行を続けるとバーストする可能性があり、大変危険です。修理は不可能で、タイヤ交換が必要です。
バーストの原因「ピンチカット」
タイヤが縁石などの段差に乗り上げ、サイドウォールに強い衝撃を受けると、外見に傷がなくてもタイヤ内部のカーカスコードが損傷することがあります。徐行で乗り上げて起こることは少ないのですが、ハイスピードで乗り上げると起こりやすくなります。過積載やタイヤの空気圧が低いなど、タイヤが変形しやすい状態での走行中でも起こりやすい。また、カーカスコードが損傷してから徐々に進行し、いつのまにかピンチカットが起きている場合もあります。
空気圧が既定圧よりも低い状態で走行を続けていると、燃費が悪くなることはもちろんのこと、タイヤの偏磨耗やスタンディングウェーブ現象やハイドロプレーニング現象を起こしやすくなり、最悪の場合タイヤのバーストや事故に直結することも十分考えられます。
バーストの原因「不適切な空気圧」
トランク内のスペアタイヤが突然バーストしたそうです。
通常、スペアタイヤは適正空気圧よりも少し高めにいれておきますが、夏の炎天下だとトランク内は非常な高温となり、タイヤの空気圧がさらに高圧となり、バーストしたと推測されます。
タイヤの空気圧は1ヶ月で約10%位減少します。月に一度のタイヤのメンテナンスで空気圧点検とエアーの補充は必ず実施されることをお勧めします。
バーストの原因「過積載」
タイヤは路面に接する部分が車重で押し潰される様に変形します。そして回転して車重が掛からない所まで回ると、空気圧で変形が戻ります。例えば、タイヤが毎秒50回転すると、サイドウォールのゴム層は1秒間に50回も曲がる・伸びるを繰り返し続けます。さらに、過積載や空気圧が不足すれば、その変形量は大きくなり、この変形に伴う発熱量の増大と相まって、タイヤの疲労破壊を引き起こしバーストします。
バーストの原因の多くは、タイヤのキズ・劣化と空気圧の低下です。この多くは日常の点検で防ぐことができます。空気圧チェックと、タイヤのサイドウォールに膨らみや傷がないか、またヒビ割れがないかなどを確認しましょう。特にヒビ割れは経年劣化でおきますから、2~3年経過したタイヤの場合、定期的に確認することが必要です。
バーストの予防法
タイヤの空気圧点検
タイヤのバーストについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。快適なドライブを楽しむためにも、日頃の点検は欠かせません。とくにタイヤのコンディションは最も重視したいチェック項目のひとつです。溝の残量だけでなく、亀裂がないかなども必ず確認しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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