メルセデスAMG GT3について、まとめてみましたのでご覧ください
2016/11/01
takahashi0617@gmail.com
第44回東京モーターショー2015において日本初公開のメルセデスAMG GT3。今年の2月にジュネーブモーターショーで発表された、メルセデスが誇る最新型のFIA-GT3車両です。そのメルセデスAMG GT3の情報をまとめてみました!
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3は、今年の2月にジュネーブモーターショーで発表された、メルセデスが誇る最新型のFIA-GT3車両です。前モデルのSLS AMG GT3は各国のGT3レースを席巻、日本でも2015シーズンのGT300クラスでは、6チームが使用してクラス最多となりました。しかし2011年の登場から5シーズンをほとんどアップデートなしで戦い抜き、ライバル車の進化に見劣りするようになっったため、その正常進化版としてメルセデスAMG GT3は発表されました。
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3は、第44回東京モーターショー2015において日本初公開となりましたが、現在まで、詳しいスペック等は発表されていません。
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3のエンジンは、前モデルSLS AMG GT3と同じ、6.2リッター自然吸気V8エンジンを改良したものです。前モデルでは2011年からの5年間、全く同じ仕様のエンジンが使われていたため、SLSユーザーにとって慣れ親しんだ、非常に信頼性の高いエンジンです。
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3は今回のモデルチェンジで前モデルよりも軽量化が図られており、前モデルが1300kg超だったのに対し、今回は1300kgを切っているそうです。メルセデスAMG GT3のボディはアルミ製のスペースフレームにカーボンファイバー製の外装パネルが使用されていて、内装部品もかなりカーボンファイバーが多用されているようです。
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3は前モデルSLS GT3よりも、コーナリング性能の向上を目指したようです。市販車のスペックで比べると、前モデルよりショートホイールベースで全長も短くなっており、よりクイックなハンドリングを持っているようです。全幅は市販車ではほとんど変わりませんが、GT3では前モデルよりもワイドになっているそうです。
メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG GT3
またメルセデスAMG GT3のエアロパーツはかなり大型のものが取り付けられています。リアウィングは前モデルと同じだそうですが、ディフューザーはかなり大型化されています。ホイールハウスのスリットが底面の圧力低下に効果的だそうで、前モデルよりかなりダウンフォースが増えているようです。
メルセデスAMG GT3
今季、GT300でSLS AMG GT3をドライブしたGOODSMILE RACING Team UKYOの片岡龍也が、東京モーターショー2015でメルセデスAMG GT3を見て、以下のようにコメントしています。
見て分かる範囲で言えば、明らかにボディが一回り小さくなり、車重が軽くなります。またホイールベースも短くなります。こういうところを考慮するとコーナリングでの運動性能の向上はかなり大きく、ウィークポイントだったコーナリングという特性は、大幅に向上すると思います。エンジンに関しては同じものなので、パワートレインに関しては問題はないと思います。
メルセデスAMG GT3は、
・高価なカーボンコンポジットではなく、比較的安価なアルミスペースフレームの採用
・市販車に採用されている4リッターV8ツインターボエンジンではなく、前モデルで5年の実績があり、ユーザーが慣れ親しんだ6.2リッター自然吸気V8エンジンの採用
など、プライベーター向けとしてマシンの高コスト化などに十分配慮して作られたグループGT3というカテゴリーの考え方に則った、しかし速さも期待できるすばらしいマシンのようです。
またレーシングカーは1台1台手作りになるため、ある程度製造ロットによる個体差がどうしても出てきますが、メルセデスの場合その個体差が非常に少ないそうで、その信頼感の高さも、多くのチームが選択する理由のひとつとなっています。メルセデスAMG GT3も、すでに前出のGOODSMILE RACING Team UKYOが来シーズン使用することをすでに発表しています。
メルセデスAMG GT3について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。おそらく来季のGT3クラスにおいて、主力車種となるであろうメルセデスAMG GT3、注目してみてください。
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