メルセデスAMG GT3について、まとめてみましたのでご覧ください

メルセデスAMGより2015年にジュネーブ・モーターショーで発表され、「SLS AMG GT3」の後継として開発されたのが、メルセデスAMG GT3です。

FIA(国際自動車連盟)のGT3規格のマシンで、ベースとなっている車種は「メルセデスAMG GT」です。

それでは、GT3マシンについて説明したいとおもいます。

GT3とはFIA(国際自動車連盟)が定める、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つである。
正式には「グループGT3」ですが、国内では、「GT3クラス」や「FIA GT3」と呼ばれています。

各メーカが生産した車をFIAのバランス・オブ・パフォーマンス（BOP）による性能調整をすることによって、メーカーの車両開発費を抑制することができるため、車両販売価格が抑えられています。
このことで、レースに参戦したいチームは、安くマシンが手に入ります。
また、レース参戦チームはマシンの独自の改造は認められたいないために、レースの運営費の抑制にもつながっています。

国内でGT3が参戦できるレースは、SUPER GT、スーパー耐久、スーパーカーレースです。
海外では、ニュルブルリンク24時間レース、ブラパン耐久シリーズなどです。

FIA GT3について見てきました。では、次にメルセデスAMGの開発した GT3マシンの走行性能についてみていきたいとおもいます。

エンジンはAMG製自然吸気6.3リッターのV8エンジンで、最高出力540ps以上、最大トルクが58.0kgf・m以上です。
市販車のメルセデスAMG GTはAMG製ツインターボ4.0リッターのV8エンジンですが、メンテナンス性向上のために自然吸気エンジンが採用されています.

フロントには大きなスプリッターやバンパーについている4枚のウィングレットが大きなダウンフォースを発生させます。
また、フェンダーの左右にあるダクト、ボンネットのベントやタイヤハウス上部のスラットが、冷却効果を生み出しています。

リヤについては、大きなリヤウィング・ディフィーザーがダウンフォースを発生させ、左右の大きなダクトが冷却効果を生み出しています。

ここまでメルセデスAMG GT3のエンジン・エクステリアと見てきましたが、ここではその他のレーシングマシンとしての性能をみていきたいとおもいます。

コクピットにはシフトノブがなく6速シーケンシャルのパドルシフトが採用されています。

他のGT3マシン同様に、メルセデスAMGコクピットにもドライバーを守るためにロールゲージが張り巡らされています。

ここまでメルセデスAMG GT3を見てきましたが、ここからは他社のFIA GT3マシンを見ていきたいとおもいます。

エンジンは自然吸気6.3リッターV型8気筒、最高出力540ps以上、最大トルク：58.0kgf・m以上。
車体重量が1300kgで、価格は5000万円。

エンジンはターボ4.4リッターV型8気筒で、最高出力が585ps以上、最大トルク：50.0kgf・m以上。
車輌重量が1300kgで、価格は4800万円。

エンジンは自然吸気5.2リッターV型10気筒、最高出力は585ps以上、最大トルクが55.0kgf・m以上。
車輌重量が1225kgで、価格は5000万円。

エンジンはV型10気筒で、最高出力が585ps以上、最大トルク：50.0kgf・m以上。
車輌重量が1240kgで、価格は5800万円。

エンジンはターボ3.9リッター V型8気筒で、最高出力：550ps以上、最大トルク：50.0kgf・m以上。
車輌重量が1200kgで価格は5000～7000万円？。

メルセデスAMG GT3と、他社のGT3マシンの比較いかがだったでしょうか。
国内レースSUPER GTで活躍中のマシンを中心にご紹介しました。
メルセデスAMGは2016年SUPER GTにて6チームに採用されているので、そのマシンのポテンシャルの高さが伺われます。
また、各社のGT3マシンのスペックは僅差ですが、マシンは各社の思想が反映させているとおもいます。

国内外問わず活躍している、メルセデスAMG GT3ですが、その実力のほどを2016年の主な実績を紹介したいとおもいます。

海外
5月28・29日ニュルブリンク24時間耐久レースにて1～4位独占

国内
4月9・10日SUPER GT　岡山国際サーキットにて、 GT300クラス　1位（LEON CVSTOS AMG-GT）・2位(グッドスマイル 初音ミク AMG)