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実は買ったばかりのままではダメ!新車の慣らし運転はここが重要!

新車の慣らし運転、あまり聞き慣れない言葉だと思います。しかし、新車を納車してもそのままではダメなのです。タイヤを交換した時にタイヤを慣らす事と同じく、車も新車では慣らし運転が必要です。今回は、その新車の慣らし運転の重要性について紹介します。

あまり聞き慣れない言葉、「新車の慣らし運転」とは?

「最近納車したんだ」「ちょっと奮発して新型モデル買ったんだよ」など、新しい車を購入する事はわくわくする事だと思います。しかし、新車を購入したと言っても、車はまだ工場から出て間もない状態・・いわば人間で言うと「新米さん」。新米さんが仕事に慣れるにはまずは研修が必要になるのは当然ですよね。
その「研修」に当たる運転が車で言う「慣らし運転」なのです。今回は、その「新車の慣らし運転」に関する知識を紹介していきます。

新車の慣らし運転、どこを慣らすの?

一概に「新車の慣らし運転」と言っても、新車のどこを慣らすんだ?と言う方もいるかもしれません。そこで、下記に新車で慣らし運転を行う場合に慣らすのが必要になる車の部位をまとめました。

エンジン

アウディ・R8のエンジン

まず新車の慣らし運転において重要なポイントがエンジン。多くの金属が超精密に組み込まれており、また熱による膨張や摩擦など多くの負荷に対して耐えている車の心臓部にあたります。

サスペンション

ストラット式サスペンション

新車の慣らし運転においてはサスペンションも重要です。買ったばかりのバネやスプリングを思い出してみてください。硬くて上下から押しつぶすと結構な抵抗を感じますね。車のサスペンションも同様に、新車のままでは硬くて路面のギャップなどを通常より強く拾うだけで無く、サスペンション自体にも多くの負担をかけてしまいます。慣らし運転ではサスペンションを慣らす事も大事です。

トランスミッション

最近ではMT車は大きく減りましたが、新車の慣らし運転においてはトランスミッションを慣らす事も重要になります。AT車と違い、ギアが物理的に噛み合っているMT車では急なシフトレバー操作やクラッチ操作はトランスミッションの寿命を大幅に縮めてしまいます。新車のMT車で慣らし運転を行うことは、トランスミッションの金属摩擦における負担を軽減させる事につながります。

新車の慣らし運転1・エンジンを慣らす

新車の慣らし運転において最も大事な事、それはエンジンを慣らしてやる事です。
エンジンは、車の心臓部。多くの金属部品が複雑にかつ超精密に組まれており、ちょっとした不具合で車が走れなくなる原因にもなり得ます。

まず当然のことですが、新車の慣らし運転においては
・回転を上げすぎない
・丁寧なアクセルの踏み込みで大人しく加速する
事の二つが主に大事な事になります。これは、工場出荷したばかりのエンジンをウォーミングアップさせてあげるという意味にもなります。

少し専門的な話になりますが、エンジン内部にはシリンダーとピストンが収納されています。シリンダー内部のピストンがエンジンの動きで上下運動をする場合、金属同士が触れ合う場所にエンジンオイルが潤滑油として使用されています。新車の慣らし運転では、このシリンダー内部におけるオイルの乗りを良くする事で、エンジン運動をよりスムーズに行わせる意味もあります。

新車の慣らし運転2・サスペンションを慣らす

新車の慣らし運転において大事なポイントその2、サスペンションです。
上記で軽く触れた内容と大きく説明内容が被りますが、まず新車の慣らし運転をする意味における大きな特徴として「バネの伸縮をより働きやすくする」という事があります。

買ったばかりのボールペンを思い浮かべるとイメージが湧きやすいと思います。ボタンを押すとやや抵抗があってペン先を押し出しにくいですよね。つまり、新車の慣らし運転で、そのバネを柔らかくしてあげるのです。

「サスペンションを慣らすって本格的だなあ」と思う方も居るかも知れませんが、田舎や郊外に暮らしている場合、路面の舗装がいまいちでギャップを多く拾う事が多いと思います。

そこで、新車のサスペンションを慣らし運転で慣らしたい時は、画像のように街の近辺に出かけてみましょう。市街地走行などでも良いかと思います。信号が多いため燃費は逆に落ちてしまいますが、ギャップの少ない路面を走る事で、サスペンションを適度にほぐしてやることが出来ます。

新車の慣らし運転3・トランスミッションを慣らす

新車の慣らし運転の大事なポイントその3、最後はトランスミッションです。
最近ではAT車の普及でMT車はなかなか見かけませんが、知識として知っておくのも大事です。

2013年に発売されたトヨタ・ヴィッツRSのレーシングタイプ、2015年に発売されたホンダ・新型シビックType-R、ホンダ・S660など、MT車は今でもスポーツタイプ車の代名詞として存在しています。

では、慣らし運転で気をつけるべきポイントはどこなのか?
専門的な事を書くと長くなってしまうので割愛しますが、基本的な事項を挙げると
・クラッチをスムーズに繋いでやる
・なるべくエンジンストールさせない
という事が大事になります。MT免許を取ったばかりの方や、新車でMT車を購入して慣らし運転で初めての公道という方は、特に気をつけたいポイントとなります。近年の車ではサイドブレーキが無いため、坂道発進が大変なので、慣らし運転で出かけた時などには注意が必要です。

新車の慣らし運転についてのまとめ

いかがだったでしょうか。今回は、新車の慣らし運転について簡潔にまとめました。
スポーツ選手の準備運動などと同じく、疎かにすると後々大変な問題(スポーツ選手で言うと大けが)を抱えることになります。
慣らし運転を怠ってしまうと「○万kmも走ってないのにエンジンの調子が悪い!」「もうオーバーホール!?」「公式発表と実燃費の差がひどすぎる!」などの問題が生じる可能性も十分に起こりうる事だと思います。

みなさんも新車を購入した場合は、ぜひこの記事を参考に慣らし運転を行ってみてはいかがでしょうか。

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