2016/05/19
Mive
アメリカ軍が戦場で乗り回していたジープ。それを接収して真似して造らせた日本陸軍。その役目は『トヨダ』に・・・。これまた知ってました?「トヨタ」は『トヨダ』だったんです!そしてジープを真似た車は、トヨタ・ランドクルーザーとなって生産され続けています。
ジープ(英語:Jeep)は、クライスラー社の四輪駆動車のブランドのことです。
ジープは、第二次世界大戦中の1940年にアメリカ陸軍の要請により開発に着手され、翌1941年から実戦投入開始された小型四輪駆動車がその元祖にあたります。
フォード・GPW
第二次世界大戦中に大量生産された標準的なジープ。ジープは、製造メーカーの異なるウィリスとMBとは細部に異なる部分はあるものの、部品に互換性があり形態・構造ともにほぼ同一であった
ジープの高性能は、小型四輪駆動車の有用性を世界各国で広く認知され、第二次大戦後に軍用・民生用を問わず同種の四輪駆動車が世界的に普及する端緒となり、「ジープ」は単なるブランドに留まらず、その優れた設計と名声から民生のクロスカントリーカーや小型軍用車両の代名詞となっていきました。
Jeepという名称はGeneral Purpose(万能)、もしくはGovernment-use(政府用)のGとホイールベース 80インチの車両を表す識別符号のPからきた符号GPから"ジープ"と命名されたという説や、漫画『ポパイ』に登場する「ユージン・ザ・ジープ」からとったという説があるが、明確な起源は判然としせず、すでに1941年にはこの通称が用いられ始めていた記録があるのみです。
1941年 アメリカン・バンタム Mk II (BRC-60)
第二次大戦後、製造メーカーのウィリス・オーバーランド社によって商標登録されたものの、その後は製造メーカーの合併や買収などで商標権は転々とし、2015年時点ではクライスラー社の保有するブランドとなっています。
皆さんよくご存知の『TOYOTA』ですけど、以前は『TOYODA』だったのをご存知ですか?
『トヨタ』は、豊田佐吉が創業した豊田自動織機製作所を起源にしていることは良く知られていますが、豊田は「とよだ」と濁るのが本当の読み方ですので、「とよだ 自動織機製作所」なのですヨ・・・・!
従って『トヨタ』の創業当時の社名は「トヨダ」、ロゴや刻印も英語では「TOYODA」でエンブレムは漢字の「豊田」を使用していたのです。
トヨタ自動車ロゴマーク初期
しかし、1936年(昭和11年)夏に行われた新トヨダマークの公募で、約27000点の応募作品から選ばれたのは「トヨダ」ではなく「トヨタ」のマークだったのです。
その理由としては、デザイン的にスマートであること、画数が8画で縁起がいいこと、個人名から離れ社会的存在へと発展することなどが挙げられていますが、1936年(昭和11年)9月25日には「トヨタ(TOYOTA)」の使用が開始され、翌年の自動車部門独立時も「トヨタ」が社名に採用されました。
Toyota Logo Family history
日本人がジープを知ったのは、1942年に日本陸軍がフィリピン作戦にて前述のバンタムMk II(BRC-60)を接収(せっしゅう)し内地に持ち帰えり、「トヨダ(トヨタ)」によってコピーして造られたことに始まります。
Toyoda AK10
トヨタ自動車は、1944年8月にトヨタ呼称AK10型として試作車5台を完成させ、御殿場で試験しました。
その結果、トヨタは陸軍から「陸軍・四式小型貨物車」として制式採用されることになりましたが、極度の資材欠乏と労働力低下から生産が間に合わず、ジープのような活躍の記録はないとのことです。
また、このAK10型と戦後のトヨタ・ジープ、のちのトヨタ・ランドクルーザーとの設計面でのつながりも一切ないのだそうです。
トヨタが日本陸軍からコピーを命じられた際には、敵方との識別のため「外観はジープに似せない事」とする旨の指示がありました。
機能がそのまま外観に表れるジープを模倣する上でそれは容易なことではありませんでしたが、生産型は資材の窮乏も伴い木材なども用いた、簡易な外装に一つ目ランプといういわゆる「戦時型」となり、結果的にまったく別物の外観となったのです。
前述のトヨタ・ランドクルーザー(LAND CRUISER)は、トヨタ自動車が製造する最上級モデルの大型四輪駆動車で、日本では「ランクル」と通称される世界で最も知名度の高いSUVのひとつです。
また、一つの車名で継続生産されている日本製の自動車としては、最も長い歴史を持つ車種でもあります。
トヨタは、1951年(昭和26年)に警察予備隊(現・陸上自衛隊)への納入を狙い、トヨタ・ジープBJ型を開発し試作車を完成させました。
エンジンは6気筒3,400CCのOHV方式、初代B型を搭載。「トヨタ・B型」エンジンを搭載した「Jeep」型車ということで型式は「BJ型」となったのです。
トヨタ・ジープBJ型
トヨタは1951年(昭和26年)8月1日に試作車を完成させ、富士山6合目までの登山試験にも成功、路外でも優秀な成績を収めましたが、警察予備隊の入札では実績のあるウィリス・ジープのライセンス生産車である三菱・ジープに敗れました。
1954年(昭和29年)6月24日、「ジープ」という名称が米国ウィリス・オーバーランド社(当時)の商標権に抵触するため、トヨタはランドクルーザーと改名しました。
トヨタ・ランドクルーザー 20系
ジープ以外の四輪駆動車として国際市場で頭角を現していた英国ローバー社の「ランドローバー」に対抗し、ROVER(海賊、海賊船)を駆逐するという意気込みを込め、「巡洋艦」になぞらえた命名であったのです。
「価格.com」によると、ジープの中古車登録該当件数は1,667件で、その価格帯は25~2015万円であるとしています。
それらの中の一部を紹介します。
≪ラングラー(ジープ) アンリミテッド サハラ 4WD≫
●車両価格:353.0万円(消費税込み)
●年式:平成27年(2015年)
●走行距離:17km
●車検:2018-09
●排気量: 3600cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
≪ラングラー(ジープ) アンリミテッド スポーツ by LINE-X≫
●車両価格:600.0万円(消費税込み)
●年式:平成27年(2015年)
●走行距離:30km
●車検:2018-05
●排気量: 3600cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
≪チェロキー(ジープ) スポーツ 4WD≫
●車両価格:38.0万円(消費税込み)
●年式:平成18年(2006年)
●走行距離:16万km
●車検:2017-07
●排気量: 3700cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
≪チェロキー(ジープ) スポーツ 4WD≫
●車両価格:25.0万円(消費税込み)
●年式:平成11年(1999年)
●走行距離:23.2万km
●車検:車検整備付
●排気量: 4000cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
なお価格帯で最高価格であった2015万円の車両は、多くの部分に手が入れられオーディオシステムだけでも数百万円を投じた改造車の為、ここでは掲載を控えます。
前項同様に「価格.com」によると、トヨタ・ランドクルーザーの中古車登録該当件数は951件で、その価格帯は65~898万円であるとしています。
それらの中の一部を紹介します。
≪ランドクルーザー(トヨタ) 4.0 70 ピックアップ 寒冷地仕様≫
●車両価格:358.0万円(消費税込み)
●年式:平成27年(2015年)
●走行距離:5km
●車検:2017-02
●排気量: 4000cc
●ハンドル: 右
●ミッション: MT
●駆動: 4WD
≪ランドクルーザーワゴン(トヨタ) VX Ltd≫
●車両価格:89.8万円(消費税込み)
●年式:平成7年(1995年)
●走行距離:17.2万km
●車検:車検整備無
●排気量: 4500cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
≪ランドクルーザーワゴン(トヨタ) AX Gセレクション≫
●車両価格:499.8万円(消費税込み)
●年式:平成25年(2013年)
●走行距離:2.7万km
●車検:2016-04
●排気量: 4600cc
●ハンドル: 右
●ミッション: AT
●駆動: 4WD
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