軽自動車の気になる走行距離、気にする走行距離のあれこれについて!
2016/04/09
とっぱらや
駐車場でお隣の車にドアが当たる心配もなく、お子さんを抱いたままでも、両手が荷物でふさがっていてもドアの開閉ができることで好評な電動スライドドア。今回は特に子育て世代の女性に人気の高い軽自動車、それも電動スライドドアを装備した軽自動車についてリサーチしました。
スライドドアは、自動車の乗降用ドアの一種です。通常のヒンジドアは、支点を中心に外へスイングして開閉しますが、スライドドアは、車のボディーに平行に開閉します。
通常のヒンジドアに比べ大きく、ボディーに平行に開くためドアを開けてもスペースをとりませんし、狭いところでの乗降や荷物の出し入れが容易です。このような利点から、ミニバンやワンボックスカーの後部ドアを中心に多くの車種で採用されています。
一方、ヒンジドアと比べてスライドドアは開閉操作に大きな力がいるため、坂道などでの操作はかなりの力が必要になります。この欠点を補うため、開閉が電動式のものや半開きドアを自動で閉めるものもあります。
一般的に、後部左側にのみスライドドアが取り付けられていますが、左右に取り付けたものもあります。また、スズキ・アルトが1988年にフロントドアへ採用しましたが、当時は普及しませんでした。
トヨタ・アイシス、2代目トヨタ・ラウム、2代目・3代目ダイハツ・タントは助手席側のピラーをリアドアに内蔵した「パノラマオープンドア」(タントでは「ミラクルオープンドア」)を採用しています。
ダイハツ・タント ミラクルオープンドア
通常はフロントドアとリアドアの間にあるはずのセンターピラーがありません。
ピラーを廃したのは助手席側のみ、なんてのはまだまだ、左右両側のBピラーを廃した車もあります。
フォード B-MAX
左右Bピラーレスのスライドドアです。しかも、フロントドアと合わせて最大1,500mmという巨大な開口部を実現しています。
ヒンジドアを一切持たず、スライドドアのみの車もあります。
プジョー1007
外見はごく普通の2ドアクーペですが、左右のドアを開けると
このようになります。
日本のような狭い駐車場では、とっても便利そうですよね。2ドアクーペというと、スタイルはいいけれど、狭いところでは乗降に苦労しますよね。
スライドドアは通常、車の後部へスライドさせて開けますが、前部へスライドさせるものや下へスライドさせるものもありました。
カイザー・ダリン
前方へスライドしフロントフェンダーの内側に格納します。
BMW・Z1
下方にスライドしサイドシル内に格納します。
子供が幼いうちは、乗せたり降ろしたりするのが大変。そのため、パワースライドドアは欠かせない装備です。両側にあるのも重要な条件です。子供を抱っこしながら手には荷物なんてときに、いちいち反対側に回るのは面倒ですから。
それに、安全性と燃費性能も大切です。両者を高いレベルで兼ね備えるモデルとなると必然的に新しいモデルとなります。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題の軽自動車のスライドドアの紹介に移りましょう。上の条件に見合ったスライドドアを持った軽自動車をリサーチしてみましょう。
ダイハツが生産する軽自動車のうちスライドドアが装備されている軽自動車は、タント、ウェイク、とアトレーワゴンがあります。おすすめはタントとウェイクです。
タント
燃料消費率 28.0~24.6㎞/ℓ
価格 1,220,400~1,873,800円
タントは、2015年12月14日にマイナーチェンジを行い発売を開始しました。
タントは両側リアドアがスライドドアです。パワースライドドアは助手席側は全車標準装備。運転席側は一部のグレードに標準装備、4万2000円でオプション装着可能です。
さらに助手席側にはBピラーがありません。軽自動車でBピラーが無いのはタントだけです。
ミラクルオープンドア
前後のドアにピラーを内蔵することによって生まれた大開口のドアは、大きな荷物の出し入れも、お子さまとの乗り降りもスムーズ。両側スライドドアなので狭い駐車場や壁際でも安心です。
ウェイク
燃料消費率 25.4~23.2㎞/ℓ
価格 1,350,000~1,895,400円
ウェイクの特徴は、全高1,835mmでありながら、室内高を軽自動車で最も高い1,455mmを実現していることです。しかし同じダイハツの軽自動車ですが、ミラクルオープンドアではありません。
両側スライドドアです。パワースライドドアは助手席側はDグレード以外には標準装備、運転席側はGグレードにのみ標準装備です。X、Lグレードには48,600円でオプション設定されています。
ホンダのスライドドアを装備する軽自動車はN-Boxとバモスです。
N-Box
燃料消費率 25.6~20.8㎞/ℓ
価格 1,198,000~2,014,800円
N-Boxは両側スライドドアです。パワースライドドアは、助手席側はG・Lパッケージ、G・ターボLパッケージ、カスタムG・Lパッケージ、カスタムG・ターボLパッケージに標準装備。運転席側はカスタムG・ターボLパッケージに標準装備、G・Lパッケージ、G・ターボLパッケージ、カスタムG・Lパッケージにオプション設定されています。
三菱が生産する軽自動車でスライドドアなのは、eKスペースです。タウンボックスはスズキよりOEM供給を受けています。
eKスペース
燃料消費率 26.2~22.6㎞/ℓ
価格 1,259,280~1,915,920円
eKスペースは両側スライドドアです。電動スライドドアは、助手席側はG、カスタムG、カスタムTに標準装備。運転席側はカスタムTに標準装備、GとカスタムGはオプション(43,200円)です。
スズキの軽自動車でスライドドアなのはスペーシアとエブリワゴンです。
スペーシア
燃料消費率 32.0~25.6㎞/ℓ
価格 1,274,400~2,062,800円
スペーシアは両側スライドドアです。パワースライドドアは、助手席側はG以外は標準装備。運転席側はXS、XSターボに標準装備、T、Xにはオプションです。
そのほかにも、ダイハツ、三菱、スズキが生産する軽自動車をOEM供給を受けて販売している車もあります。
トヨタ ピクシスメガ
燃料消費率 25.4~23.2㎞/ℓ
価格 1,350,000~1,706,400円
「ダイハツ ウェイク」のOEM供給車です。
日産 デイズルークス
燃料消費率 26.2~24.0㎞/ℓ
価格 1,337,040~円
製造は三菱自動車。姉妹車は三菱・eKスペース
日産と三菱の合弁会社NMKVが日産と三菱両社向けに、デザインなどの両社の強みを生かして商品企画と開発を行ったもので、三菱ではeKスペースとして販売しています。
マツダ フレアワゴン
燃料消費率 32.0~25.6㎞/ℓ
価格 1,360,800~1,924,560円
「スズキ・スペーシア」のOEM供給車です。
2014年度の新車販売に占める軽自動車の比率は41.0%と初めて4割を超えました。そんな絶好調の軽自動車のなかでもとくに人気なのは、広々とした空間と低燃費が特徴のダイハツの「タント」、室内の広さと運転席の幅広感で知られるホンダの「N-BOX」、トールワゴンタイプでトップクラスの低燃費を実現したスズキ「ワゴンR」、アラウンドビューモニターを軽自動車で初めて搭載した日産「デイズ」といったところ。広い室内空間を実現したモデルに人気が集中しているようです。
一方、ここで紹介したスライドドア付軽自動車の価格をみてお気づきと思いますが、「軽自動車ってこんなに高いの!」、「こんな価格ならコンパクトカーが買える!」と驚かれたのではないでしょうか。軽自動車は価格が安くて、燃費もいいし、維持費もかからず、税金も安いがメリットだったのですが、 軽自動車の自動車税が2015年4月1日以降に新車登録される車両は7,200円→10、800円/年に増税(それでもまだ安い)されたし、燃費だって軽自動車よりいい燃費の普通車もあります。
それでも、軽自動車が売れているのは、他にもたくさん魅力があるからでしょう。次は軽自動車にしようと考えておられる方は、ぜひ販売店で実車を見たり、試乗してみてください。その魅力に気づかれるでしょう。
スライドドア付の軽自動車について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。文中「電動スライドドア」と「パワースライドドア」が混在していますが、それぞれのメーカーの呼称に合わせました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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