2016/01/04
mikaniro
マスタング シェルビーは、1965年の発表当時からクルマ好き垂涎のホモロゲモデルでした。それから50年、現行モデルも初代同様に、走行性能に特化した魅力を全身に受け継いでいます。今回はそんなマスタング シェルビーの魅力に迫ります。
マスタング シェルビーGT350(初代)
マスタングシェルビーは、マスタングをベースにキャロル・シェルビーがチューニングを施し、フォード・モーターから販売されている2ドアクーペの乗用車です。 1965年から1969年まで製造され、その後いったん生産は終了しましたが、2006年にフォードの懐古路線戦略により復活を果たしました。
残念ながら、現在日本には正規輸入されておらず、輸入業者による並行輸入でしか購入できません。今回は、6代目以降のマスタングシェルビーを中心に、その魅力をご紹介していきたいと思います。
マスタング シェルビーGT500
・全長 4,780mm
・全幅 1,880mm
・全高 1,384mm
・ホイールベース 2,720mm
それでは早速、マスタング シェルビーを性能・デザイン・価格など、レビューも交えながら、様々な面から見ていきましょう!
では、マスタングシェルビーの性能はどのようなものなのでしょうか?ユーザーのレビューも交えてご紹介します。
マスタング シェルビーGT500 エンジン
V型8気筒 32バルブ DOHC スーパーチャージャー
総排気量 5,800cc
最高出力 662hp / 6500rpm
最大トルク 631lb-ft / 4,300rpm
マスタング シェルビーGT500は年々進化しており、発表当初500hpだったパワーは、2010年型は540hp、そして2011年型は550hp、そして2013年型は662hpへと増大していきました。
マスタング シェルビーGT500
マスタング シェルビーGT500に組み合わされるトランスミッションは、6MTの組み合わせのみの設定となっており、足廻りにはオプションで、減衰力調整式のビルシュタイン製ショックが組み込まれるSVTパフォーマンスパッケージが準備されています。
2013年にそれまでよりパワーアップを図るべく排気量アップを施し、それに準じてスーパーチャージャーを変更、さらにインタークーラーの大型化を実施しました。
さらに増大したパワーに合わせて各部も強化、カーボンファイバー製のドライブシャフト、デュアルディスククラッチ、6速MTのファイナル3.31+LSDを携え、アクスルなどの強化も実施しました。同時にブレンボ製6ピストンキャリパーや耐フェード性の高いパッド使用など、ブレーキも格段に強化しました。
マスタングシェルビーGT500
『現実離れしたパワー&トルクと真夏でも窓全開にしたくなるエンジン音。最新型ではないけど、十分に非現実的なパワーを体感できます。うかつにアクセルを踏めなくて危険。夜中、早朝にエンジン始動すると近所迷惑。』
『スーパーチャージドされたパワーの出方はかなりアメリカン。モリモリ湧き出る増幅されたトルクがクルマを前へ押しやるといった感覚だ。当然、上までシュンとまわるエンジンではないが、スムーズな回転は実に気持ちいい。』
やはり、圧倒的なパワーと強大なトルク、そしてそのエンジンサウンドがマスタング シェルビーの魅力なんですね。ユーザーの方も満足しつつも、反面様々な気遣いをしていらっしゃるみたいです。
次にマスタング シェルビーの乗り心地とデザインについて見ていきましょう!
マスタング シェルビーGT500
まずはエクステリアですが、初代マスタングのファストバックをモチーフにしつつも、パワーボンネットフードとワイドなラジエターグリルが限りなくワイルドでマッチョなデザインを施し、そのポテンシャルを表現していますね。
ムスタング シェルビーGT500
ムスタング シェルビーGT500専用リアスポイラー、シェルビーGT500バッジがただのムスタングではないことを主張していますね。
マスタング シェルビーGT500
ムスタング シェルビーGT500は、エクステリア同様にインンテリアニも専用パーツが装着されており、レザースポーツバケットシート&アルカンターラ スエードトリムとレザーステアリングホイール(アルカンターラトリム)が標準で装備されています。
では、マスタング シェルビーの乗り心地、デザインについてのレビューを見ていきましょう!
『ステアリング、シフトブーツ、サイドブレーキブーツにアルカンターラが使われレーシーな雰囲気。シートもコブラが型押しされた専用のもの。このシートにもシルバーのレーシングストライプが入れられていて気持ちを盛り上げます。』
前モデルは道路の凹凸やつなぎめに当たると横に大きく跳ねたが、この10年モデル試乗車は弾力性があり車線を外れることがない。急ブレーキを踏んだり高速でコーナーに入っても車体は安定していた。ダンパーとスプリングを調整したエンジニアのおかげだろう。グッドイヤー製特注19インチタイヤは乗り心地を画期的に改善した。狭いコーナーにハイスピードで突っ込んでも安定性を保持している。
ステアリングは軽く、乗り心地も想像していた細かいピッチングなどはほとんどなく、嫌なバイブレーションも感じない。それじゃユルユルかといえば、そうじゃない。ダンパーとスタビライザーで固めたと思われる足は、思いのほかフラットライドで安定感がある。
では気になるムスタングシェルビーの価格を見ていきましょう!
ムスタング シェルビーGT350(2015)
2015年6月のLAモーターショーで発表された、最新型のマスタング シェルビーGT350は、フラットプレーン・クランクシャフトを採用し、排気量5.2リッターV8エンジンは、526hp/7,500rpm、最大トルク59.3kgm/4,750rpmというスペックを誇る、フォード史上最強の自然吸気エンジンです。
日本では現在、マスタング シェルビーGT350は新規輸入での販売予定はありませんが、専門のショップが並行輸入で販売しているようです。
ショップによって価格は異なりますが、参考までに某ショップでの販売価格を記載ておきますので、参考にしてください。
【マスタング シェルビーGT350】7,520,000円
現地価格 4万7,870ドル(約600万円)
マスタング シェルビーGT350R
フォードは、ベース車両の新型『シェルビー GT 350マスタング』をベースにサーキット向けにチューニングしたマスタング シェルビーGT350Rを発売しました。車両重量は、およそ60kg軽量化。大型リアウイングやディフューザーなどにより、エアロダイナミクス性能を向上させています。
さていかがでしたか?今回はマスタング シェルビーの性能面を含め、様々な角度から見てきました。マスタング シェルビーは、約50年前からその走りにこだわり、走行性能に特化したモデルの1台です。エコロジーが主流の中ですが、今後も走りにこだわったモデルを、いつまでも作り続けてほしいと思います。
これをきっかけに、改めてマッスルカーについて見直してみるのもいいですね。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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