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シェルビー・マスタングってどんな車なの?調査してみました!

シェルビー・マスタングってどんな車なのでしょうか?エレノア?コブラ?フォード・マスタングとの違いは?素人目線でわからない事を調べてみました!走行性能はもちろん、つい見とれてしまう格好良いフォルムも素敵です。シェルビー・マスタングのさまざまな魅力をご紹介します!

シェルビー・マスタングでレースに勝ちたい!

シェルビー・マスタング 350GT 1965

当時フォードが参戦することを決めたSCCAのレースに参加する為には、市販車を軽量化するなどのライトチューニングのみとのルール。
エンジン、ブレーキ、サスペンションの変更は出来なかったため、ほぼ市販車のままでレースに出られる状態にする必要があった。
シェルビー独自の技法でさらに強化されたコンロッド、クランクシャフト、サスペンション、そしてボンネットはFRPを装備。
エンジンは最高出力306bhpのものと、オプションで最高出力350bhpのものがあった。

シェルビー・マスタングは、元レーサーのキャロル・シェルビーが手がけたレース向けチューニングカーです。
フォード・マスタングをベースにチューニングされた車で、マスタングの上位モデルに当たり、『コブラ』の名前が付けられたり、コブラのマーク・ロゴが付けられています。

フォードが高性能エンジンにつけたニックネームはコブラジェット。
その為キャロル・シェルビーが関っていない『コブラ』の名前が付いたモデルもありますが、これはシェルビー・マスタングとは呼ばず、キャロル・シェルビーが関ったマスタングのみを『シェルビー・マスタング』と呼ぶそうです。

『マスタング』の意味は、アメリカ大陸中西部に生息していた野生の馬の事で、アメリカ人が好む動物の名前の中から選ばれました。

キャロル・シェルビー (1923-2012)

アメリカテキサス州出身。
1950年代にレーサーとしてル・マン24時間レース優勝などの活躍。
レーサー引退後はシェルビー・アメリカンを設立し、レーシングデザイナーとして活躍。
ACコブラをはじめ、シェルビー・コブラやシェルビー・
マスタングを開発・製造した。

シェルビー・マスタングの歴史

1965年から製造販売が始まりました。
キャロル・シェルビーはSCCA(Sports Car Club of America)のレースで、コルベットに勝つという野望のもとマスタングに改良を加え、シェルビー・マスタングが完成しました。
キャロル・シェルビーの念願が叶い、見事優勝をおさめます。

元々人気のあったフォード・マスタングですが、レースで活躍するシェルビー・マスタングの影響でさらに『マスタング』の人気が高まりました。

1969年、ヨーロッパ車の人気が高まった事や、ベトナム戦争の影響などもあり、シェルビー・マスタングの開発が中止になってしまいます。

シェルビー・マスタング 2007 GT-H

フォード設立100周年事業の一環として復活した6代目マスタングは、初代マスタングのデザインがモチーフとなっている。
それと同様にシェルビー・マスタングも復活した。
フォードが主導権を握り作られたが、スペックや外装に至るまでキャロル・シェルビーの意見を取り入れているため『シェルビー』の名が冠された。

レース向けにチューニングされたシェルビー・マスタング。
映画やドラマにも登場するなど、1965年の発売から現在に至るまで根強い人気を維持しています。
高い人気の源である魅力を詳しく見て行きたいと思います!

シェルビー・マスタングの性能とは?

レースに勝つために作られ、見事優勝したシェルビー・マスタング。
伝説的レーサーとも言われるキャロル・シェルビーの、レーサーとしての経験も生かしたカーデザインはどのような物だったのでしょうか。
もう少し詳しく見ていきたいと思います!

シェルビー・マスタング GT350 1967

外装が大きく変化したこのモデルより、GT500が追加される。

1966年モデルで一般向けにデチューンされましたが、まだレース色の印象が強すぎたようで、そのイメージを変える為に快適性が求められた1967年モデルのシェルビー・マスタング。
GT350のエンジンは従来通りの289キュービックインチ(約4.7リットル)を搭載。
GT500のエンジンは428キュービックインチ(約7リットル)、最高出力は355馬力/5400rpmのV8エンジンを搭載しました。

GT500 エレノア 1967

映画『60セカンズ』に登場する『エレノア』は、シェルビー・マスタング GT500 1967という設定になっています。
しかし映画に登場するのは、実は本物のGT500ではなく、映画用にフォード・マスタングをカスタムした物だそうです。
エレノアの人気は高く、エレノア仕様にカスタムされたレプリカ等が、シェルビー・マスタング・エレノアとして売られています。

シェルビー・マスタング GT500 2007

明るい青のベースに、白いレーシングストライプが映える。

500馬力!

2007シェルビー・マスタングGT500は、2006年の450馬力を超えて、500馬力/6000rpmに到達。
エンジンユニットはスーパーチャージャー搭載の5.4リットル、32バルブDOHC V8エンジンを採用しています。

19インチホイールを採用したおかげでブレーキには、軽量化され熱ストレスにも強いブレンボの14クロスドリルローター・4対向ピストンが採用できたそうです。
ブレンボ独自のクロスドリル仕上げは、パッドとディスクが接触する際に生じる熱やガスを放散しやすい設計になっています。
また運転時ウェット状態でも、水膜が作られるのを防いでブレーキ反応を改善させています。

シェルビー・マスタング GT500KR 1968

1968年からのフォード・マスタングにはGT350・GT500の他に、GT500KRが加わった。
GT500の上位モデルのGT500KRは、エンジンに428コブラ・ジェットを積むなど、GT500を上回るスペックになっている。

シェルビー・マスタングに実際乗った人はどんな印象を持っているのでしょうか。
性能についての声をいくつか紹介します。

2011年型GT500コンバーチブルを試乗した人は『想像していたよりも乗りやすい』と評しています。
クラッチは少し重いと感じるが、ステアリングは軽く、足まわりもかなりの安定感があるとの事。
コーナリングではオープンカーであることを忘れるくらい、車がひと塊として追従する感覚で、ボディ剛性の高さを感じられるそうです。

MTのシフトはボールタイプで、ストロークが短く硬質な操作感で操作性も良いとの事。
スーパーチャージャーのエンジンも増幅されたトルクが車を前へと押しやる感覚で加速するようです。
特に3000rpmあたりを越えてからの、レースカーそのものの低いサウンドも気持ち良く響くそう。

Sights and Sounds: 2011 Ford Shelby GT500

V8エンジンの魅力的なサウンド

1967年シェルビー・マスタングに乗っていた人は、
燃費は悪かったけど最高に格好良い車だったと言っています。

2006年復活以降のモデルは、もちろん燃費もクラシックより格段に向上しています。
動力・加速性能に加え、制動性能もレースカーだけあって抜群に良いそうです。

筋肉質と言われるシェルビー・マスタングのデザイン

アメリカン・マッスルカーと言われるシェルビー・マスタング。
多くの人を魅了する外装デザインについて紹介します!

シェルビー・マスタング GT350R 1965

レーシングストライプが入っている物が圧倒的に多い印象。
シェルビー・マスタングらしさを増しているように思う。
走る気満々の顔に見えてくる。

シェルビー・マスタング GT350 1966

1966年一般向けにデチューン(レース仕様はほぼオプションに)され、色も赤が登場。
ボンネット前方に取り付けられたボンネットピンも、白いボディより赤いボディの方が目立つ。

シェルビー・マスタング GT500 1969

1969年、シャークノーズと呼ばれる長いノーズが特徴となる。
サイド前方に『GT500』とネームが入る。マスタング・マック1、マスタング・BOSSとの違いを明確化するためと思われる。
今までの流線型に対し、角ばった印象のフロントデザイン。

シェルビー・マスタング GT500 2013

復活後は初代モチーフのデザイン。
現代的な力強いボディーに初代のエッセンスを融合させた、
どこか懐かしくも新しいデザインといった所か。

実際の乗り心地はどうなのか?

実際にシェルビーマスタングに乗った人の、デザインや乗り心地についての感想を見ていきます!

2013年型に乗った人のレビューでは、
622hpもの力が出るため、それを受け止めるボディーやシャーシは頑強であるとの事。
ハンドリングも格段にきびきびとしているそうです。

622hpも出るマシンとしては、ボディーが全幅1877ミリと小さいので、街中で走るにも大きすぎてストレスを感じる事も無いそう。
レカロ製バケットシートのホールド性も良く、また乗降性も良いようです。

エンジンの回転数が高まると共に、最高のサウンドが響き、
ボールタイプのシフトも、カチッという短いストロークで硬質な操作性で有るとの事。
V8サウンドに包まれる中の、気持ちのいいシフトフィール。体感してみたくなりますね!

気になるシェルビー・マスタングの値段!

ここまでシェルビー・マスタングのさまざまな魅力を紹介してきました!
いったいお値段はいくら位するのでしょうか?

シェルビー・マスタング GT350

シルバーにブラックのストライプも格好いい。

復活後モデルの新車であれば、2011年型が、当時の円相場で635.8万円、
2013年型の当時のベース価格が758万円。

中古だと、年式や走行距離などで差も有りますが、約300万円~700万円といったところです。
エレノア仕様だと1200万円を超えるものもありました!

厳密に言うと『シェルビー・マスタング』とは言わないのかもしれませんが、
2016年に発売される予定の2015年型のシェルビー・マスタングGT350のニュースも目に入ってきます。
価格は約600万円とのことです。

新旧ともに人気の高いシェルビー・マスタング!

シェルビー・マスタングについて性能やデザインなどを見てきましたが、人気の高さが良くわかる魅力がたくさんありました。

シェルビー・マスタング GT500KR ナイトライダー仕様

真っ黒なナイト3000仕様も格好いい。
GT500KRは『ナイトライダー』の続編『ナイトライダーNEXT』に登場するナイト3000のベース車にもなっている。
もともとの「King of Road」を意味していた『KR』に「Knight Rider」の意味も増えた。

やはりシェルビー・マスタングは、一度乗ったらまた乗りたくなる車であるようです。
試乗すれば欲しくなる、泣く泣く手放してもまた乗りたいと思う。
非常に愛されている車だと実感しました。

ドラマや映画にもよく登場し、その格好良いデザインやエンジンサウンドに一目惚れしてしまう人も居るようです。
最後に今回調べていて見つけた、シェルビー・マスタングが登場する映画やドラマを紹介します。

映画「最高の人生の見つけ方」/シェルビー・マスタングGT350
映画「60セカンズ」/シェルビー・マスタングGT500 1967 (エレノア)
ドラマ「ナイトライダーNEXT」/シェルビー・マスタングGT500KR (ナイト3000)
映画「ニード・フォー・スピード」/シェルビー・マスタングGT500
映画「アイ・アム・レジェンド」/シェルビー・マスタングGT500 2007
映画「ゲッタウェイ スーパースネーク」/シェルビー・マスタングGT500スーパースネーク

映画「ニード・フォー・スピード」 日本版予告編

映画「ニード・フォー・スピード」ではシェルビー・マスタングGT500が活躍するようだ。

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