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ポルシェ・356!ご存知ですネ?!調べるとヤッパリすごいんです

ポルシェ・356を調べました。15年間で約8万台も販売された超高級・高性能車です。この凄さはポルシェ・356ならではです。その性能や進化の過程、そして最後には約158万kmを走破して来たポルシェ・356をご覧いただきます。ご一緒に見て行きませんか?

『ポルシェ・356』って・・・・?!

ポルシェ356とは、ドイツの自動車メーカーであるポルシェが1948年から製造を開始したスポーツカーです。
製品名にポルシェの名を冠した初の自動車でもあります。

『ポルシェ・356』 は、高性能と居住性、実用性の3つを高度に満たした小型スポーツカーであり、第二次世界大戦後の小型スポーツカーの分野における一つの指標となったといわれています。

『ポルシェ・356』 ━━━ モデル356.001

Porsche No. 1 Type 356

1948年、ポルシェはいわゆるフォルクスワーゲン・ベルリンローマ速度記録車のメカニズムの延長上に、アルミニウムボディーの2シーターでロードスター型プロトタイプを試作しました。
この車は、ポルシェの名を冠した初の車であることから「ポルシェNo.1」とも呼ばれています。

量産型ポルシェ356とは異なり、試作1号車は鋼管スペースフレームのミッドにエンジンをレイアウトしていました。エンジンはフォルクスワーゲン用の空冷水平対向4気筒OHV、ボアφ75×ストローク64mmで1,131cc、25馬力の369型エンジンをベースとし圧縮比を5.8から7.0に上げるなどで40hp/4,000rpm、7.0kgm/2,600rpmに出力アップを果たしました。ブレーキは機械式のドラムブレーキでノンシンクロの4MTを搭載し、596kgの車体を135km/hまで加速させることができました。

ポルシェ64

因みにベルリンローマ速度記録車』とは、ベルリン-ローマラリーに出場させるためポルシェが1938年に製作したレーサーで、140km/hという高性能を示した車です。
ポルシェとしてのタイプナンバーは、60K10または64といいます。

『ポルシェ・356』 ━━━ 356/2

ポルシェ 356/2

『ポルシェ・356』試作2号車はクローズドボディのクーペとして製造され、1948年7月に完成しました。エンジンはリアに移動されています。
量産化に際し車体はクーペとカブリオレの2種となり、後部に補助シート2席を追加し、フロントは中央2分割窓となっており、シャーシもビートルと同様の鋼板プレス、溶接組みたてのプラットホーム型と、リアエンジンレイアウトとなったのです。これは座席やラゲッジ

スペース確保による実用性の向上と、フォルクスワーゲンとの構造、部品の共通化によるコストダウンが目的でありました。

エンジンは引き続きフォルクスワーゲン用369型をベースとしましたが、スポーツカーカテゴリの1,100ccクラスへ出場できるようボアφ73.5×ストローク64mmで1,086ccに縮小しました。出力は当初35hpだったのが、1949年11月以降はシリンダーヘッド改良、ソレックス26VFJキャブレターで40hp/4,200rpm、6.5kgm/3,300rpmとなりました。電装系は当時のVWそのままの6V仕様。最高速度は140km/hに達しました。

プロトタイプ以外に約49台が生産されましたが、この時期の車両は手探り状態で製造販売されていたようなもので、増加試作車同然ともいえるようです。

『ポルシェ・356』 ━━━ 356プレA

1949年9月VWとの技術コンサルタント契約を締結したことでロイヤリティを受け取れるようになりかつVWの部品や販売網を利用できるようになったポルシェは、1950年4月にドイツ製ポルシェの第1号車を生産しました。

車体材質がアルミから鉄製ボディーに変更され、固定式三角窓の廃止、フロントバンパーの変更、ボンネットも高くなりました。微妙にウエストラインがあがり、室内も広げられ、屋根がなだらかになりました。ボディは何枚ものパネルをガス溶接しハンダで埋めて製造されたり、車体側面のサイドシルが内側に回りこんでいるのが特徴で、後に愛好者に「プレA」とも呼ばれた年代モデルになりました。左右独立シートとリアの補助シートも設定されています。

『ポルシェ・356プレA』は、次期356A型発表までの5年間に毎年のモデルチェンジを行い、多数の新車種を生み出しました。
その結果、「プレA」は合計1万0678台が製造販売されました。

『ポルシェ・356』 ━━━ 356A型

比較的大きな改良を行なった「356A」が1956年モデルとして1955年10月より生産開始され、販売されました。フロントのウインドシールドガラスが曲面になり、屋根の前端部も変更されました。後部エンジンルーム内カバーパネルが2重に変更。内装は合成革が標準で本革シートは注文装備。インパネ上部がソフトパッド付きとなり、イグニッションキーとエンジンスタータボタンが一体になり、ステアリングがダンバー付き、3本スポー

クで、ホーンスイッチはリング式からハンドル中央のボタン式に変更、ハンドブレーキはレバー式からステッキ式に変更されました。
356Aは1959年モデルまでで、20607台が製造販売されました。

『ポルシェ・356』 ━━━ 356B型

1959年フランクフルトショーで「356B」が発表されました。バリエーションはクーペとカブリオレ、ロードスターの3種です。
ボディは微妙に各部分が変更され356Aと外装部品の互換性はなくなりました。
オプションで12V仕様に変更可能となっていましたし、しばらく途絶えていた正規輸入も再開されました。

「ポルシェ・356B」は1963年モデルまでで、31,192台が製造販売されました。

『ポルシェ・356』 ━━━ 356C型

1963年7月にポルシェ・356は「356C」へマイナーチェンジしました。
全車種前後輪ともATE製ディスクブレーキが採用され、鉄ホイールも専用に変更されました。サスペンションも仕様を煮詰めて各部が微妙に変更されました。
外装は後部のバッジがC(SC)に変更。内装はシートクッションが下げられ、着座位置が低くなり、合成革もやわらかい物に変更されて、オプションだったドアパネルアームレストが標準装備となったり、インパネが多少レイアウト変更され、ハンドブレーキ警告灯が付きました。

『ポルシェ・356C型』は、16674台を製造販売し1965年に生産を終了しました。
これが『ポルシェ・356』シリーズ最後のモデルとなったのです。

『ポルシェ・356C型』には、走行距離が98万2000マイル(約158万km)という車両があります。

この車のオーナーは、3000マイル(約4800km)を走る度に、356をショップに持っていきオイル交換と気になる部分の修理をしてもらうyプにしているそうですし、修理を担当するメカニックも40年間変わっていないそうです。
そんなガイ・ニューマークさんの愛車の走りを見ながら、この記事を終了します。

The Million-Mile Porsche 356

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