ポルシェの美しきスポーツクーペ ポルシェ ケイマンをレビュー
2016/02/17
里ちゅーん
968CSは1993年に販売されたスポーツモデルの車種です。このクラブスポーツはサーキットトラックにおける走行モデルとして、最高のバランスをもつ車だと今でも高い評価を得ています。今回はこの968CSについての情報を簡単にまとめてみました。
968CSは1991年にポルシェ944の後継車として販売されたスポーツカーで、ポルシェの水冷FRスポーツカーの最後の車でもあります。スポーツモデル。リアシート撤去などを行っており、それによる軽量化およびサスペンションの強化に成功しています。そのほかにもパワーウインドウ、エアコン、後部座席、エアバッグなども取り除くことで車体を50kg軽くし1,320kgまで落としています。ちなみに日本仕様のものは、パワーウィンドウやエアコンが残されており、コニ製車高調整式スポーツサスペンションと大容量ブレーキシステムがオプションとして設定されました。また車高が20mm低くなっているのも特徴です。このクラブスポーツは、サーキットトラックでの走行モデルとして最高のバランスであると今でも言われています。
ポルシェ特製の可変バルブタイミング機構のヴァリオカムを吸気側に組み込むことで240ps/6200rpm、31.0gkm/4100rpmをというスペックを発揮します。余談ですが、最初のころは直列6気筒エンジンや、以前ポルシェがボルボ向けに設計したエンジン、BMW製の2.5Lエンジンなどの搭載が検討されていました。しかし、そのころのポルシェの財政状況では新規開発が困難であったり、944S2を超えるパフォーマンスをもつ車の開発は難しいなどの理由からこれらの案は却下されたそうです。エンジンは可変バルブですが、低速から強いトルクで引っ張る感覚です。足回りはどっしりしていますが、決して固すぎずしなやかさもあり、まさにポルシェの車です。ダイレクトに路面の状態が伝わりますが、突き上げるような感覚は全くありません。走りを目的とした足回りと軽量化、そして装備を持ちつつ、手軽で扱いやすく、公道でも走りやすいというオールマイティに楽しめる車です。
魅力は何といってもその走りに特化した性能でしょう。前述の通り、エンジン1つとっても様々な思考錯誤があったことがよくわかります。そして新車価格は安いのに中古車価格は高いといったことからも、いかに多くのファンがいるかということがわかります。マリタイムボディーの車種が人気があるようですね。一度でいいからあの美しい青色の車で、思いっきり走ってみたいものです。
憧れのスーパーカーポルシェ968CSを購入されたい方は生産完了されたモデルですので、中古を根気よく探されることをおすすめします。
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