乗用としても人気の日産NV200バネットより新型が続々と登場!!
2015/10/07
Daizu
Black Cabと呼ばれるロンドンの風物詩ロンドンタクシー。その歴史や性能を調べました。すると新型があったんです、ロンドンタクシーに。そのうえ、次の新型は日本製かもしれないという噂まで・・・・!魅力いっぱいのロンドンタクシーを見て行きませんか?
イギリス、ロンドンのイメージというと雨・傘・シルクハット・箱みたいな黒いTAXI・・・・と、いろいろあるでしょう。
ここではそんなロンドンのロンドンタクシーを取り上げて、調べてみようと思います。
そもそもロンドンタクシーとは、イギリス・ロンドンを走っている事に由来する英国のタクシーの名称及び商標のことです。
ノキアのラッピング広告が施された車両
実際には英国の多くの主要都市でロンドンタクシーは見られるようですが、旧タイプの車両は黒塗装のものしかなかったため、「Black Cab」が通称となっています。もっとも新型車のロンドンタクシーに変わってからは、様々な塗装やラッピング広告の車両も存在しています。
もちろん賛否両論ですが・・・・!!
ロンドンタクシーは、かつて長年に渡り、イギリス自動車メーカー最大手のブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)とその後身企業が「オースチン」ブランドで販売していましたが、1982年以降は実際のロンドンタクシー生産を担当していたカーボディーズ社に製造権が移管され販売されました。
カーボディーズ社は、1984年に経営権移行でロンドンタクシーインターナショナル(LTI)と改称され、以後もロンドンタクシーはLTI社が生産していました。
2010年には、LTIの株式を保有していたマンガニーズ・ブロンズが、吉利汽車(ジリー社)に経営権を委譲すると共に、コスト削減のため車体の製造も依頼し、イギリス国内では最終組み立てのみを行うこととなりました。
LTI製『ロンドンタクシー』の構造は、最終モデルまでフロントエンジン・リアドライブの保守的なレイアウトが長く踏襲されてきました。アッパーミドルクラスの比較的大きなボディを持つにも関わらず、ロンドン市街の狭い道や古いホテルの車寄せでも取り回しが容易なよう最小回転半径が規制され、実際に3.8mという驚異的な水準に抑えられているのです。
運転席と客席は隔壁で仕切られており、後部座席に3人座れるほか、隔壁に折りたたみ式の座席が2席付いていて後部座席に対面して座れ、乗客が最大5人乗れるようになっています。
屋根の高いのロンドンタクシー車体は、山高帽をかぶったままでの乗降と着座が可能であり、現行モデルは全高が1800mmとミニバン級の高さとなり、車椅子のままでの乗車も可能となっています。
ディーゼルエンジン搭載で、モデル TX1 (1997年 ~ 2002年)には旧モデルFX4から引き継がれた日産製 2.7L が採用されていましたが、2002年以降のTX1 と TX II (2002年 ~ 2006年)ではフォード製のデュラトルクZSD424型 2.4 L に置き換えられました。2007年以降の TX4 ではVMモトーリ製 2.5 L となっています。
イギリスにおいてタクシーは、辻馬車から移行する形で20世紀初頭の1901年から自動車によるタクシー営業が行われるようになり、辻馬車を指す語「ハックニー・キャリッジ」はそのままタクシーを指す言葉として使われました。
早くから当局による規格が制定され、主要自動車メーカーと車体メーカーとの協業、または特装車専用メーカーによってタクシー専用車種が生産されるようになっていました。構造は部分的に馬車の伝統を受け継いで運転席と客室が分断され、車格に比して小回りが利く設計を用いるなど、後年に至るまで引き継がれる基本的な仕様が定められていました。
第二次世界大戦終了直後の1947年、イギリスの自動車メーカーのうちナッフィールド・オーガニゼーションが、1.8Lのナッフィールド・オックスフォードを、
続いて1948年にオースチンが2.2Lの「オースチン・FX3」を、それぞれ戦後型のタクシーモデルとして発表しました。
両車とも前後輪固定車軸で戦前型の形態を濃厚に残し、通常の自動車であれば助手席となる位置をドアの無い荷物置き場にするなど、英国の法で規定されたタクシーの基本構造を踏襲していました。
なお、この当時からオースチン・FX3のボディ架装は、ボディ生産メーカーのカーボディーズ社が受託していました。
ナッフィールドとオースチンが1952年に大合同してブリティッシュ・モーター・コーポレーションが成立すると、タクシー用の存続モデルはオースチン系のFX3となり、オックスフォードは1953年に2000台弱で製造終了しました。
FX3は1958年までに12,000台以上を生産し、ロンドンをはじめとする英国内のタクシー需要における大きなシェアを占め、FX3は生産末期にはメーカー生産またはユーザーのアフターパーツ交換によってディーゼルエンジン搭載も行われるようになり、英国におけるタクシーのディーゼル化の端緒となりました。
BMCが1958年に開発した新型タクシーのオースチン・FX4(Austin FX4)は、その後製造メーカーの所属変更・改良を重ねながらも1997年まで40年近くにわたって累計約75,000台が生産され、世界的にロンドンタクシーとして知られたモデルになりました。
その後、ガソリンエンジンがディーゼルエンジンになったり、排気量が変わったりと変遷を踏み、1970年代以降にはロンドンタクシーのほとんどがディーゼルエンジンと自動変速機の組み合わせとなりました。
1966年に、BMCが企業再編でブリティッシュ・モーター・ホールディングス(BMH)、さらに1968年にブリティッシュ・レイランドとなっても、新型FX4シリーズはタクシー業界の固定需要と、基本的な完成度・信頼性の高さによって生産が続行され、同新型車はイギリス全土で標準型タクシーとして広く普及しました。
そしてブリティッシュ・レイランドの経営難により、1982年に新型FX4の製造権はシャーシ生産をしていたカーボディーズに移り、正確にはこの時点でオースチンの名称は外れてしまいました。
また1970年代から1980年代にかけ、カーボディーズは新型FX4の後継モデルの開発を幾度か試みましたが、この時点では結局頓挫したのでした。
London Taxi TX1
新型FX4の生産はカーボディーズがマンガニーズ・ブロンズ社の傘下に入ってロンドンタクシー・インターナショナル(LTI)に改称した1984年以降も続行され、後継の新世代ロンドンタクシーとなる新型TX1の発売で1997年にようやく世代交代が果たされました。FX4の「ロンドンタクシー」としてのイメージがあまりに強く定着していたため、新型TXシリーズもデザインモチーフは新型FX4風のレトロモダンデザインを採用したものでありました。
2014年、日産は、ロンドンタクシーの新型モデルを発表しました。新型ロンドンタクシーの車種は、既に導入が決まっているニューヨークのイエローキャブと同じ日産・NV200バネット(1,600ccガソリンエンジン)ではあるものの、伝統の丸型2灯ライトを採用しているため、フロント周りが大きく異なっています。
NV200の新型ロンドンタクシー導入は2012年に決定しており、日産は前輪駆動のNV200に新型ロンドンタクシーとして使用できる旋回能力を与えるため、フェンダー拡大と前輪等速ジョイントの特殊設計を用いて、大柄な前輪駆動車では通常困難な3.8mの回転半径を実現させていました。しかし「ロンドンのブラックキャブ」にはFX4以来のクラシカルなスタイルイメージが強固に定着しており、新型ロンドンタクシーなのに通常のミニバンにしか見えないNV200の外見には市民から大いに不満が寄せられたため、日産はデザイン面でもより新型ロンドンタクシーらしくと、丸型2灯ライトなどのリデザインを施したのでした。
日産『新型ロンドンタクシー』の価格を調べようとしましたが、公式な新型ロンドンタクシーの資料を見つけることができませんでした。
ただし、次のような日産『新型ロンドンタクシー』に関する記事が見つかりましたので、以下に掲載します。
記事では、認可を受けたロンドンタクシー車両2万2,500台うち、LTCのロンドンタクシーは2万495台であって、なかなか日産『新型ロンドンタクシー』がそこへ入り込むのは難しいだろうと論調したあとで、
LTC製タクシー車両は3万2995ポンド(約560万円)から3万6790ポンドで販売されている。メルセデスのVitoは4万2370ポンドである。業界関係者は、日産の新型車両の価格が3万ポンド前後になると予想している。
と日産『新型ロンドンタクシー』は価格で優位であるというものです。
日産の新型ロンドンタクシー参入にかける意気込みが感じられますネ・・・・!
そしてもう一つ同じ記事の中に、気になる内容のものがありましたので、最後に掲載します。
日産は、排出量ゼロの電気自動車を2015年に販売する予定である。なおロンドン市長は2020年までに市内全てのタクシー車両の二酸化炭素排出量をゼロにする目標を掲げている。
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