スズキの軽!フロンテクーペを試乗した人の評価から魅力を探る!
2015/10/07
ゴンタ
スズキ・フロンテクーペはスズキ初の軽四のスペシャリティカーとして発売されました。フロンテクーペは他社より若干デビューが遅かったものの、長年スズキの軽の代表を務めたフロンテからクーペが発売されたということで注目を集めました。
スズキの看板商品であったフロンテから、クーペタイプが発売されまい¥したが、このスズキ・フロンテクーペとは一体どのような車なのでしょうか。
スズキ・フロンテクーペは1971年にデビューしました。
このスズキ・フロンテクーペの性能やデザイン・乗り心地をオーナーの評価も参考にしながら紹介したいと思います。
まずはスズキ・フロンテクーペの性能から見ていきたいと思います。
スズキ・フロンテクーペは水冷2ストローク直列3気筒LC10W型を搭載していました。これに3連キャブが装着され、僅か356ccの排気量から37馬力を発生しました。
これをリヤに搭載しRR駆動とする事で、前後重量配分は39.5対60.5となり、ゼロヨン加速は19秒47という俊足ぶりを発揮しました。
そして、気になるスズキ・フロンテクーペの燃費は、カタログ値によると最高速度=120km/h、0→200m=11.41秒、0→400m=19.47秒!という表記のみで、燃費という形の表現が見つかりませんでした。
そこでスズキ・フロンテクーペのオーナーから実燃費の平均値を調べてみました。
フロンテクーペの実燃費は11~18.54km/Lとなっていました。
ただし、18km/Lという数字をたたき出している方はハイオクを使用しているようです。
ここで、スズキ・フロンテクーペのオーナーの評価を見ていきましょう。
スズキ・フロンテクーペはトルクがないようですが、伸び始めるとぐんぐん加速していくようですね。
次にスズキ・フロンテクーペのデザインと乗り心地について紹介します。
スズキ・フロンテクーペはフロンテ71Wという形をベースにしています。
スズキ・フロンテクーペの特徴は、全高の低いスタイリッシュなボディや軽自動車としては高性能であった事、さらに発売当初は2シーターという割り切った仕様であった事です。
スズキ・フロンテクーペはノーズを低く構え、フロントガラスを深く傾斜させ、三角窓のないスタイルで全体的に伸びやかなデザインとなり、スズキ・フロンテクーペは限られたサイズの中で見事に完成された美しいスタイリングとなりました。
車高も1200mmで当時の軽自動車の中では最も低くなっていました。
インテリアではチルト式ステアリングが採用され、ステアリングポストが体型に合わせて57mmまで調節可能となった他、シートも当時としては本格的なバケットタイプのシートが採用され、運転席、助手席共に前後スライド調整が出来ました。
また、メーターには独立単眼式の6連メーターが装備され、右から燃料計、速度計、回転計、水温計、電流計、時計と並んでいました。
時計はジムカーナ等のスポーツ走行にも使用可能としたタイマーブザー付きで、最上級のGXには室内温度計、ムードランプ付きのオーバーヘッドコンソールが天井に装備されました。
そして、時計の説明からもわかるように、徹底的に走りを追求したモデルとも言えます。
そのほかのオプションパーツに競技用のパーツが用意されたことですも明白です。
オプションの内容としては横転時に乗員を保護するためのロールバーや、サポート機能を強化したスポーツバケットシート、3点式シートベルト(標準は2点式)、レーシングカーと同タイプのレザーステアリング、ヒール&トゥが容易に行える形のスポーツペダル等を選択することが出来ました。
軽自動車では最初のスポーツカーと言えるのが、このスズキ・フロンテクーペなのです。
スズキ・フロンテクーペはデビュー当初は2シーターのみのラインナップでしたが、ユーザーからの要望が多く、後にリヤシートを追加した2+2が登場しました。
その後2シーターモデルはカタログから消滅しました。
ここでスズキ・フロンテクーペのオーナーの評価を見ていきます。
このように室内は狭く、乗り降りも大変なのですが、これを逆にレーシーでかっこいい!と評価している人もいました。
とにかく走りを追及しているだけあって、かなりレーシーなようですね。
次はスズキ・フロンテクーペの価格を見ていきましょう。
スズキ・フロンテクーペの当時の販売価格は455,000円です!
今では中古でしか手に入りませんが、当時はこの価格で販売されていたようです。
いかがでしたか。
とことん走りを追及したモデル、スズキ・フロンテクーペは。
その魅力は伝わったでしょうか。
360時代の軽自動車には実用性と経済性がより強く求められていて、小さなボディに4人乗れて、荷室が大きく、40数万円で買えるというセオリーが求められていました。
実際、同じスポーツタイプのホンダZやMAXハードトップ、マツダR360クーペにも狭いながらもちゃんとリアシートがありました。
ところがスズキ・フロンテクーペはこれらの不文律をかなぐり捨て二人乗りに徹しました。
これによって軽自動車には珍しい、夢あふれるクーペが誕生しました。
走りを追及できる軽四クーペをお探しの方、スズキ・フロンテクーペの購入を検討中の方は、ぜひスズキ・フロンテクーペの紹介を参考にしてみてください。
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