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H30!日産プレジデントのエンジンです。調べます、プレジデントを

日産自動車製造のプレジデント。それに搭載されたH30型エンジン。この凄さは日産プレジデントならではです。日産プレジデントの生い立ちから価格、H30の性能をご一緒に見て行きませんか?!日産プレジデントの中古車価格も・・・・!

『H30』とは・・・・?!

タイプA・BにH30型、タイプC・DにY40型エンジンが搭載され、Y40型搭載車にはフロントホイールアーチ後部、及びトランクリッド後端に「V8」のエンブレムが付加されていました。

『H30』とは、かつて日産自動車が製造・販売していたプレジデントに搭載されていた2種のエンジンのうちの直列6気筒OHV2,974ccエンジンの『H30型式』のことです。

プレジデント H30エンジン

ここでは、日産プレジデントを紹介しながら、『H30』エンジンの凄さを調べてみたいと思います。

『H30』エンジンは、1965年に製造された日産の高性能エンジンです。

そのスペックは、
●エンジン型:H30式
●ガソリン仕様:レギュラーハイオク
●対策開始エンジンユニット号機:H30 - 025520
●代表車種(車両型式):プレジデント(150)、ニッサントラック(C80)
というものでした。

そして、『H30』エンジンは、1965年10月21日に発売された150型初代プレジデントから1973年8月29日に発表された250型2代目プレジデントまでが『H30エンジン搭載プレジデント』として活躍しました。

またH30エンジンはモータ-スポーツでも活躍しました。
1967年ころの記事には、H30を搭載したセドリックがサファリラリーに出場して、1967年には総合17位、1968年には総合5位に入賞しています。

そのころの噂として、レース車に搭載されたH30エンジンは船舶用のH30Mが裏技?として使われたこともあったんだそうです。

『日産プレジデント』とは・・・・?!

前述のようにプレジデント(President )は、かつて日産自動車が製造・販売していた高級セダンです。
1965年に初代モデルが発売され、以来2010年8月を以って4代目モデルが生産終了となるまで、主に法人・要人向けの最上級車として、45年間に渡り製造・販売されてきました。

日産・プレジデント

日産プレジデントは、発売当初から主に法人向け・ハイヤー向けの大型乗用車であり、その大きな車体をこれまた大きな『H30』エンジンで引っ張るという、アメリカ製大型乗用車と軌を一にする日産自動車のフラッグシップモデルでした。

主に日本国内における公用車や社用車などとしての使用が想定されており、トヨタ自動車の「センチュリー」が競合モデルとなっていました。
ただし1980年代後半から東南アジア地域のごく一部(香港・シンガポールなど)で輸出販売をしていました。

日産のプレジデント

H30型搭載『プレジデント』の歴史 ━━━ 初代(1965年~1973年)

ニッサン プレジデント D H150

H30型搭載『プレジデント』

1965年10月21日。150型プレジデント発売。
セドリック・スペシャル(50型、1963年2月登場)の後継車種であり、当時の国産乗用車の中で車体、エンジン共に最大サイズでした。

ニッサン セドリック スペシャル (50型)

『H30』搭載セドリック スペシャル

デザインは、元々2代目セドリック130型用に日産社内デザイナーが計画していたもので、2代目セドリックが会社上層部の意向によりピニンファリーナによる欧州風デザインに差し替えられてしまったため、サイズ拡大のリデザインを受けてプレジデントに転用されたものです。

搭載エンジンはY40型V型8気筒OHV3,988ccと『H30型』直列6気筒OHV2,974ccの2種類でした。

販売台数はセンチュリーの倍近くを記録しました。

余談になりますが、このH30型エンジンは1965年頃に日産・セドリックのパトカー仕様に使われていました。

ニッサンセドリックパトロールカーY130型

『H30』搭載ニッサンセドリックパトロールカー

一般販売車のほかに警察専用車としてH30型、Y40型搭載の「パトロール」が存在したのです。
エンジンはH20型4気筒OHV2000cc (92ps) 、J20型6気筒OHV2000cc (100ps) 、スペシャル6のみはL20型OHC6気筒ツインキャブ2000cc(115ps、後に130ps)が搭載され、警察向けとしてH30型直列6気筒OHV3000cc、Y40型V型8気筒4000ccが搭載されたことがありました。

『プレジデント』の歴史 ━━━ 2代目(1973年 - 1990年)

1973年8月29日。250型プレジデント発売開始。
当時の資料ではフルモデルチェンジと銘打たれてはいるものの、基本の車台とキャビン部のエクステリアデザイン等はほぼ不変であり、実際はフルモデルチェンジと言うよりも「ビッグマイナーチェンジ」に近い状態であったそうです。

日産 2代目プレジデント

搭載エンジンはY44型V型8気筒OHV4,414ccと、150型から引き継いだ『H30型』直列6気筒OHV2,974ccの2種類で、グレードはタイプA・B・Dの3段階となり、このうちY44型搭載車はタイプDのみとなりました。

1975年4月 - マイナーチェンジ。
搭載エンジンがEGI化されたY44E型エンジン1種類のみとなり、グレード構成もタイプD1種類のみで装備の組合せで9段階となりました。

1976年7月 - マイナーチェンジ。型式がC-H251型となる。
1977年8月 - マイナーチェンジ。最高級グレード「ソブリン」追加。
1980年3月 - 一部改良。
1982年11月 - マイナーチェンジ。
1984年6月 - 一部改良。
1984年12月 - 一部改良。
1985年1月 - 「ソブリン」を超える最高級グレード「ソブリンVIP」追加。
1986年3月 - 一部改良。
1988年11月 - 一部改良。
1989年3月 - シフトロック追加。
1990年1月 - カタログ等のエンジン出力表示をネット表示に変更。

『プレジデント』の歴史 ━━━ 3代目(1990年~2002年)

JG50型から生産工場が日産の栃木工場へ移管されました。
グレードは発売当初は油圧アクティブサスペンションを装着したベースグレードのみが用意されるモノグレード。
前年の1989年11月に登場した「インフィニティQ45(G50型)」をベースに、ホイールベースを延長、ラジエータグリルを持つ専用フロントマスクとされ、インフィニティQ45の上級車種として設定されました。

プレジデント:E-JG50

搭載エンジンはVH45DE型V型8気筒DOHC4,494cc。インフィニティQ45と同エンジンですが、法人向けとしての性格上、特性が変更されていました。

1989年10月 - JG50型プレジデントを東京モーターショーに出展。
1990年10月 - JG50型にフルモデルチェンジ。
1992年2月 - グレード追加。新たにD仕様が用意されました。さらに、公用・社用車ではなく個人購買層を意識し、インフィニティQ45と同じホイールベースを持つ「プレジデントJS(PG50型)」を登場させました。

日産 プレジデントJS 型式:E-PG50

1993年 - オーテックジャパンの手による「ロイヤルリムジン」が追加。

プレジデント ロイヤルリムジン

1994年5月 - マイナーチェンジ。
1998年12月 - マイナーチェンジ。
2002年12月 - JG50型、PG50型の生産が終了され、1年弱の間プレジデントは一度絶版となりました。

『プレジデント』の歴史 ━━━ 4代目(2003年~2010年)

4代目プレジデントは、2年前の2001年1月に登場した「シーマ(F50型)」とコンポーネンツを同一とする上級車種として登場しました
エンジンもシーマと同様のVK45DE型V型8気筒DOHC4,494cc(280PS)を搭載していました。

日産・プレジデント(4代目)

グレードは「ソブリン5人乗り」と「ソブリン4人乗り」の2種類のみで、4人乗りにはセダンとしては初めて助手席格納シートが装備されました。

「助手席前方格納シート」

このような装備の差で、4人乗りは5人乗りより約100万円高いという、一見逆転のような現象が生じました。

2003年10月 - PGF50型にフルモデルチェンジし再登場。
2008年2月 - シーマとともにマイナーチェンジ。
2009年1月14日 - 一部改良。
2010年8月 - 共通の車台を用いている高級セダンのシーマとともに製造終了し、Webカタログからも削除されました。

製造終了の理由としては、衝突時の安全基準に適合しなくなる為、その安全基準に適合させる開発を進めるには販売台数が足りないためでした。

この結果、日本国内で販売される日産の8気筒エンジン搭載車、自社製ゲート式トランスミッション搭載車、全長5メートル超の乗用車が消滅しました。

その後は、5代目シーマ(HGY51型)が事実上プレジデントを引き継ぐフラッグシップとなりましたが、今ではフーガが日産の新たな最高級セダンとなっていますネ!

日産 5代目  シーマ

H30型搭載『プレジデント』の日本国外での実績

トヨタ・センチュリー同様日本国内専用車として販売されてきたが、初代後半から2代目以降よりH30型直列6気筒OHV2,974ccを乗せ日本の近隣諸国への輸出が目立つようになりました。
香港・タイ・マレーシア・シンガポール等、左側通行/右ハンドル方式を採用している国への販売もあり、オセアニアへの輸出もあるが日本からの中古という名目でした。

『プレジデント』の新車価格

ここでは、『プレジデント』の新車価格を調べてみたいと思います。
前述通り、『プレジデント』は2010年8月に製造を終了していますので、カタログ等で新車価格を調べる訳にはいきません。
そこで、日本国内の中古車価格掲載サイトの中に、新車価格の情報が掲載されているのを見つけましたので、それを掲載します。

【日産 プレジデント 2009年1月(平成21年1月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●新車価格:9,030,000円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●新車価格9,870,000円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2008年2月(平成20年2月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●新車価格:9,030,000円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●新車価格9,870,000円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2005年4月(平成17年4月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●新車価格:8,400,000円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●新車価格9,450,000円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2003年10月(平成15年10月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●新車価格:8,000,000円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●新車価格9,000,000円(消費税価格込み)

という新車価格でした。

『プレジデント』の中古車価格または価格帯

【日産 プレジデント 2009年1月(平成21年1月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2008年2月(平成20年2月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2005年4月(平成17年4月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)

【日産 プレジデント 2003年10月(平成15年10月) 発売モデル】
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン5人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)
  ≪日産 プレジデント(PRESIDENT)ソブリン4人乗≫
     ●中古車価格帯:39~249万円(消費税価格込み)

という結果でした。

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