ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
東京モーターショー2015トヨタブースでプリウス同様、注目を浴びていたトヨタS-FR。そのキュートで親しみやすいデザインは、トヨタが今回のモーターショーでテーマにしている「走る歓び、使う楽しさの新たな可能性」が表現されているのか、S-FRを調べてみました。
それでは、まず最初にトヨタS-FRの概要をご紹介したいと思います。
トヨタS-FR
基本スペックは次の通りです。
[全長] 3,990mm
[全幅] 1,695mm
[全高] 1,320mm
[ホイールベース] 2,480mm
[乗車人数] 4人乗り
東京モーターショー2015でワールドプレミアを飾ったトヨタS-FRの特徴は何と言ってもその愛くるしいスタイルとは裏腹に、S-FRはその外観からは想像できないフロントミッドシップレイアウトの6速FRである事でしょう。
トヨタのプレスリリースによるとそのコンセプトは次の3点だそうです。
【Compact & Simple】
コンパクトなボディは画期的な軽量化を実現し、軽快感あふれる走りを創出。スポーツカーとしてだけではなく、クルマとの距離を近づけるエントリーモデルならではのシンプルな構成
【Fun to Drive】
ライトウェイトスポーツならではの特性をいかし、意のままに操れる軽快感とクルマと対話できる楽しさを実現。思い通りにクルマが反応し、クルマから返ってくる挙動を感じてコントロールできるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)独自の心地よさを追求
【Design】
ロングノーズとワイドスタンスはスポーツカーとしての骨格を追求。愛着のわく丸みを帯びたスタイルは親しみやすさを表現。シンプル&モダンに仕上げられたインテリアと合わせて「親しみやすいシンプルさ」と「走りの予感」を両立したデザインを創出
最近のトヨタの走る事への愉しさを、若い人に伝えたいと言う気持ちが、このS-FRを見るとビシビシ伝わってきますね。
それでは、トヨタS-FRの性能について見ていきましょう。
トヨタS-FR
真横から見ると、ロングノーズ、ショートデッキなのがよくわかりますね。大きさ的には同じトヨタから販売されている『ヴィッツ』とほぼ同じみたいです。
トヨタS-FR
丸みを帯びたエクステリア全体を見ても感じられますが、その中でも特にこのフロントマスクは、愛着をより感じさせるデザインで愛着が湧いてきます。
トヨタS-FRのインテリア
エクステリア同様にインテリアもポップな感じはありますが、フルデジタルメーターなどの計器類はその気にさせてくれます。
コンセプトモデルのため、試乗などのレビューはありませんが、トヨタS-FRのメディア、評論家の皆様の評判をご紹介します。
「楕円形のフロントグリルや丸形ヘッドライト、ブラックアウトされたルーフなどが、現代風にアップデートされたトヨタスポーツ800に見えなくもない。」
「愛着がわくデザインテイストを取り入れながら、ロングノーズとワイドスタンスはスポーツカーとしての骨格を追求。スポーツカー好きに受け入れられやすいデザインとしている。」
「FRにこだわったこともあり、エンジンはフロントミッドシップに搭載。最適な重量配分と独立懸架のサスペンションで優れたコーナリング性能を実現するという。軽快なドライビングを実現するため、6速MTが組み合わされている。ドライビングスキルのある人だけでなく、多くの人に日常でも走る楽しさを味わってもらえるエントリー車としての価値をもつモデルだ。」
このようにそのスタイルと発表されたスペックから1965年に発売された『トヨタ・スポーツ800』、1973年発売の初代『トヨタ・パブリカスターレット』の再来という声や『86』の弟分という声もあります。どちらにせよ、S-FRは小型軽量FRスポーツという評判が、最も多いようです。
では、トヨタS-FRのデザインと機能性についてもう少し詳しく見ていきましょう!
トヨタS-FR
ロングノーズとワイドスタンス、それに加えて、愛着のある丸みを帯びたスタイルは、「親しみやすいシンプルさ」をデザインしているみたいです。
トヨタS-FR
リアビューもフロント同様、親しみやすを感じると同時に、スポイラー形状のトランクリッド、「86」を感じさせるデフューザーもライトウエイトFRスポーツを感じさせます。
トヨタS-FR インテリア
インテリアにも「親しみやすいシンプルさ」が表現されています。しかし、高いフロアトンネルやシートポジションの低さはやはりライトウエイトFRスポーツを感じさせる仕上がりになっています。
トヨタS-FR メーター
親しみやすいシンプルさの中でひときわ目を引くのが、このデジタルメーター!レクサスLFAを彷彿させてくれます。
エクステリア、インテリアともにコンセプトである「自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めた」というメーカーの思いが伝わってきます。
では、トヨタS-FRの気になる価格を調べてみましょう。
トヨタS-FR
ヴィッツクラスの軽量でコンパクトなライトウエイトFRスポーツ、価格もライトウエイトであることを期待したいものです。
トヨタS-FRは東京モーターショー2015のコンセプトカーなので、発売を含め価格も未定のままですが、メーカーがライトウエイトFRスポーツのエントリーモデルとして設定しているという観点から考えると、発売されるとしたら「86」よりも安い価格帯での発売になるのではないのでしょうか。
トヨタS-FR
トヨタS-FRは、見た目以上に走りにこだわったコンセプトモデルです。今後の動向が楽しみな1台です。
ここまでいろいろな面からトヨタS-FRを見てきましたが、コンセプトモデルということで、具体的なことはなかなか調べられませんでしたが、ここ最近のトヨタの走りへの愉しさに対する情熱、こだわりを感じさせる1台でした。今後このままの姿で発売されるかはわかりませんが、このコンセプトを今後も継続して、ぜひ楽しいクルマを開発してほしいと思います。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局