2015/11/15
YMOTOHASHI
90年代に全盛期を迎えた軽スポーツカーが再燃しつつある昨今、ホンダ S660が発売されて7ヶ月、S660を様々な面での評価をまとめました。実用性の軽自動車が全盛の中、軽スポーツカーS660はどんな評価になるのか、購入の参考にしていただきたいと思います。
鳴り物入りで登場したホンダS660。さていったいどんな車なのでしょうか?
まずはホンダS660についてその成り立ちを含めて簡単にご紹介します。
ホンダ S660 CONCEPT EDETION
ホンダS660のルーツは軽自動車という括りから考えると、やはりホンダビートではないでしょうか?発売されたのは、軽スポーツカー最盛期の90年代でした。亡き本田宗一郎氏が生前最後に送り出した4輪車としても有名ですね。
そんなホンダビートの遺伝子を受け継いだホンダS660の最大の特徴は、ミッドシップエンジンの2シーターオープンカーという点です。S660は現行のホンダ車の中でも走りへのこだわりが随所に見られる1台です。
では、まずホンダS660の価格からご紹介したいと思います。
ホンダ S660 α(アルファ)
ホンダ S660 β(ベータ)
α (アルファ)
・218万円(6MT車 CVT車)
β (ベータ)
・198万円(6MT車 CVT車)
S660は2グレードという構成のため非常に価格設定は明瞭ですね。
さて、ミッドシップスポーツと言うからには、何と言ってもその走行性能の評価は気になるところです。では早速S660の評価を見ていきましょう!
ホンダ S660
上級者でも初心者でも、レベルに合わせた楽しさを味わうことのできる、素晴らしいハンドリングマシンなのである。その楽しさ、気持ちよさは、交差点を曲がるぐらいの領域でもちゃんと味わえるというのが、また嬉しい。
一般的な車とは違って背中から聞こえてくるエンジン音にワクワクしながら、ミッドシップ・リアエンジン車の懸念事項であるステアリングに伝わってくる接地感≒安心感の乏しさもなく、加えて後述するように乗り心地が予想外にしなやかであることもあった。
S660はオープンにもかかわらず、ボディ剛性の高さからそのハンドリングの楽しさを評価している方が多く、足まわり自体の設定は固いが、不快さよりはむしろ心地いいという評価が多く見られました。
2シーターならではのスペースのなさや、オープンカーならではのホロの取り付けの面倒さはあるものの、それを差し引いても余りあり、所有してるだけで毎日が楽しいという評価される方も多数見受けられました。
それでは、ホンダ S660の燃費評価はどうでしょうか?その評価を見ていきたいと思います。
ホンダ S660
ホンダ S660の燃費性能
・21.2km/l(6MT / JC08モード)
・24.2km/l(CVT / JC08モード)
スポーツカーと言えども、さすがに最近の軽自動車というだけあって、燃費はいいですね。
実際のオーナーの評価を見ても、燃費についての評価では、不満を述べている方はあまりいませんでした。運転の仕方や環境にも変化すると思いますが、CVT車については、概ねカタログ値の80%以上の数値を記録しているみたいです。
やはり軽自動車という認識よりも、スポーツカーという認識で購入、所有されている方が多いことが評価にも表れているのかもしれませんね。
燃費に続いては、乗り心地についての評価です。
ホンダ S660の乗り心地はどうなんでしょうか?
ここでは実際のオーナーの方の感想をまとめてみます。
ホンダ S660
『たった交差点を曲がっただけですがロール感なし、路面の段差は足はそれなりに固いと思いましたがボディーがしっかりしているのか不快感がなかったです。むしろ安心して踏めそうな感じがしました。』『硬め。だが快適。足はよく動く。スパルタンすぎず、ユルすぎず。細かいことは気にならないほど、色んなものが心地いい。』などの評価に代表されるように固めの足まわりに対して、かなり高い評価が目立ちました。
ホンダ S660
ただし、乗り心地とは直接関係ありませんが、『視野は軽にしてはかなり低かった旧型コペンよりも更に低くなっており、慣れないと低速でもスピードが出ていると錯覚しそう。乗り込む際も注意が必要で膝をぶつけそうな位。』『シートに座るというよりは深く潜り込ませてシート位置、ステアリングポジションを都度セットしてます。ドアは全開できる場所を確保したほうが良いですね。』などそのスタイリングによる弊害で若干のマイナス評価がありました。
では最後にホンダ S660の総合評価を乗り心地同様、実際の購入者の評価を中心に見ていきましょう!
軽自動車とはいえ、やはりそのスペックを見ればまさにスポーツカーですから、購入には実際の生の評価が参考になると思います。
ホンダ S660
実際に所有している方の評価では、
『この車を1台だけで済ますのは難しいと思いますが、セカンドカーとして考えるならいい車だと思います。軽自動車なので維持費も安いですしね。人も荷物も乗せられない実用性はない車ですが、運転する楽しみと所有する楽しみは十分な値段だと思います。』
『庶民に手の届く本格スポーツカー、所有する喜び、走る楽しさを与えてくれるそんな車』
『日本車で1番荷物の詰めない車ではありますが、純粋にドライビングを楽しむと言うのであれば、これ以上ないお手頃な車だと思います。』
などの意見が述べられていました。
2シーターならではの不満はあるようですが、絶対的な速さや性能よりもそのスタイリング、ハンドリングの楽しさなど、ドライビングする人の感性を満足させてくれる1台という評価になりそうですね。納期には未だに時間がかかるようですが、オープンで走れるこの季節にぜひ試乗をおすすめします。
さて、いかがでしたか?
様々な面でホンダ S660を評価してまいりました。
ホンダ S660 Modulo装着車
全体の評価としては、実用車ではないので評価が難しいところですが、小排気量のスポーツカーとしてみれば、かなりクルマ好きの心をくすぐるクルマであると思います。実際の購入者の多くは、そのパッケージからくるデメリットも踏まえ購入し、高い評価をしています。軽スポーツカーをご検討されている方は、ぜひこれらの評価を参考にディーラーへ足を運んでください!!
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