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トヨタ アクアが初のマイナーチェンジ!どこが変わったの?

2014年12月8日にトヨタのアクアが初のマイナーチェンジを実施しました。今回のマイナーチェンジでどこがどんな風に変わったのでしょうか?トヨタアクアのマイナーチェンジ後の感想や評価などまとめてみました。マイナーチェンジしたアクアの魅力にせまります!

アクアの誕生

アクアは2011年に発表されました。車名の「アクア」はラテン語で「水」をの意味で「透明感あるクリーンなイメージ」や「誰もが必要・大切にするイメージ」を連想させるとともに、水の様に自由な広がりを持つことで、ハイブリッドカーのイメージにとらわれることなく、より楽しんでもらえるようにと命名されました。

2011年12月 - 2014年12月
前期型 フロント

アクアの大きさ

日本の法規上では小型乗用車(5ナンバー)に分類され、5ドアハッチバック型のボディにハイブリッドシステム(スプリット方式)を組み合わせた実用ハイブリッドコンパクトカーです。

前期型 リア

アクアのデザイン

フロントウインドウが大きく寝かされたワンモーションフォルムを採用。さらに前面投影面積の低減とボディ剛性の向上を目的に中央部を凹ませたパゴダルーフになっています。

アクアの車内空間

空気抵抗の大幅な低減とハイブリッドシステムの搭載によって増加する車体重量の低減を目的として全高を1,445mmと低く抑え、シートの着座位置は地面より530mmと低くなっています]。同クラスの小型乗用車では空気抵抗が最も低く抑えられていて、車内空間に至ってはW30型プリウスよりも頭上空間等は広くなっています。

アクアのシャシー(車台)

小型車専用のトヨタ・Bプラットフォームで、重量物である駆動用バッテリーを後部座席下という車体の重心近くにマウントしたことで前後重量バランスの最適化とリアタイヤの接地性が高まり、それらと全高の低いボディの組み合わせによってハイレベルなコーナリング性能と直進安定性を実現しています。実用面では、他のハイブリッド車では犠牲となっていたラゲッジルームの容量と使い勝手の良さを非ハイブリッド車並みに成立させています。

アクアの基本性能

ハイブリッドシステム(THS)は「リダクション機構付THS-II」で、より小型・軽量に新規開発されたものを搭載するしています。エンジンは54kW(74PS)を発生する1.5Lの「1NZ-FXE」型で、アトキンソンサイクルを採用するが圧縮比を13.4にまで高めるなど細部にわたって大幅な改良が施されました。それに45kWを発生する新設計の1LM型電気モーターと、144V/6.5Ahのニッケル水素電池(駆動用バッテリー)が組み合わされ、こちらも小型軽量化されたPCU(パワー・コントロールユニット)によって最大520Vまで昇圧され、ハイブリッドシステムの総出力はおよそ75kWです。それらに加えて電動ウォーターポンプに排出ガス再循環システム(クールドEGR)や排気熱回収システムなど、開発当時のトヨタ製ハイブリッド車に取り込まれていた最新技術がフィードバックされています。

エンジンルーム

その結果、1,100kg以下(1,050-1,080kg)に抑えられました。トランスミッションは電気式無段変速機となりますが、純粋なトヨタのハイブリッド専用車で唯一となるゲート式フロアシフトを採用しています。

アクアの環境性能

発売開始以来「世界トップクラスの低燃費」!メーカー発表のカタログでは、最初期のNHP10型はJC08モードで全グレード35.4km/L。そして2013年11月に発表された一部改良後モデルよりJC08モードで全グレードが37.0km/Lに向上し、国土交通省が発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」では普通・小型車部門で1位となりました。

一部改良後のNHP10型について、イードが運営するウェブサイト「e燃費」がユーザー投稿を基に算出した実用燃費は22.4 km/Lで、新型車部門・ハイブリッド車部門で1位となりました。

アクアの沿革(マイナーチェンジまで)

マイナーチェンジではない、アクアの初の「一部改良」

2013年5月31日 - 初の一部改良を実施。上級グレードの「G」に最上級バージョンとなる「ブラックソフトレザーセレクション」を追加しました。その他「S」と「G」にスーパーUVカットガラス(フロントドア)や助手席バニティミラー付サンバイザーを新たに標準装備したほか、「S」のブルー内装色仕様の助手席オープントレイとドアスイッチベースのアクセントカラーがブルーへと変更され、さらにドアトリムもグレーからブラックへと変更されました。

前期型 G'sフロント
2013年12月 - 2014年12月

前期型 G'sリア

アクアのマイナーチェンジではない?2度目の一部改良

2013年11月26日 - 2度目の一部改良を実施。ハイブリッドシステム(THS-II)のさらなる高効率化による一層の燃費向上が図られ、車体も溶接スポットの追加や構造部材の板厚アップ等による補強を実施しました。それに伴いサスペンションのセッティング変更と、「S」グレード以上に標準装着される15インチスチールホイールを幅広化(5J→5.5J)に加えてタイヤも新開発の低燃費タイヤへと刷新され、走行性能と静粛性能のさらなる向上が図られました。

後期型 G's リア

装備面ではドアロック連動格納ドアミラーの新採用と「L」を除いた全グレードのフロントドアガラスに撥水機能を追加設定し、ヒルスタートアシストコントロールには坂道感知機能を追加ました。また、スピードメーターの文字色もホワイトへ変更されています。

アクア初のマイナーチェンジ!

マイナーチェンジとは小規模な仕様変更をいいます。トヨタでは「一部改良」とマイナーチェンジは使い分けているようです。ちなみに、フルモデルチェンジとは現行「行型から次期型へと、ほぼ完全に刷新されるモデルチェンジのことをいいます。

マイナーチェンジ後期型フロント
2014年12月 -

アクア マイナーチェンジ①

外観は「G's」を除く全グレードにフロントバンパーとヘッドライトを採用してフェイスリフトを実施。

「G's」を含む全グレードにリヤコンビネーションランプと、トヨタのコンパクトカーとしては初採用となるシャークフィン型ラジオアンテナを装備して外観のリフレッシュと空力性能を向上させました。さらに「S」と「G」は標準装備の15インチホイールキャップも装備。「Bi-Beam(バイビーム)LEDヘッドランプ」をプリウスα(2015年モデル)に続いて採用しました。

マイナーチェンジ後期型リア

アクアのマイナーチェンジ②・・・・ボディカラー

ボディカラーは新色の「オレンジパールクリスタルシャイン(オプションカラー、「シトラスオレンジマイカメタリック」と入替)、「フレッシュグリーンマイカメタリック」の2色と、「シャイニーデコレーション」専用色の「チェリーパールクリスタルシャイン」・「ダークバイオレットマイカメタリック」を加えた14色がラインナップされました。

マイナーチェンジしたアクア
S (オレンジパールクリスタルシャイン) 〈オプション装着車〉

マイナーチェンジしたアクア
X-URBAN (ブラックマイカ×オレンジメタリック) 〈オプション装着車〉

アクアのマイナーチェンジ③・・・室内

運転しやすいコンパクトボディと、ゆとりある室内空間を技ありのパッケージング

アクアはマイナーチェンジで「S」と「G」グレードの内装は質感が大幅に向上しました。センタークラスターとサイドレジスターパネルがピアノブラック塗装され、左右の吹き出し口も風量と風向をより細かく調整できるようになりました。さらに「G」グレードでは合革のインパネ助手席オーナメントにメッキモールが追加され、前席のパワーウインドゥスイッチベースとシフトノブのベース部にもピアノブラック塗装されるなど、従来以上に「S」グレードとの差別化を図っています。

マイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後

また、それらに併せるべく内装色も大きく変更され、ドアトリムとセンターコンソール部の色は全車ブラックのみとなりました。「S」はブルーブラックとブリリアントレッドの2色へ差し替えられ、「G」はより深みのあるディープブラウンへと変更されました。

G (ディープブラウン・スエード調ファブリックシート表皮)

アクアのマイナーチェンジ④・・・車体

マイナーチェンジ後、車体はリアフェンダー部のスポット溶接打点を増やして一層の高剛性化が図られ、それに合わせてサスペンションのリセッティングとパワーステアリングのアシスト特性を変更しました。さらにフロントフェンダーライナーの形状も変更して、シールリヤバンパーにはエアアウトレットを追加するなど空力性能を改善して直進安定性とコーナリング性能をより一層高めています。

新たに「G」グレードの全車にクルーズコントロールが標準装備されました。

クルーズコントロールとは高速道路などを一定の速度で走行したい場合に、クルーズコントロールスイッチを操作することでアクセルペダルを踏まなくても定速走行が可能になるs装備です。

車体の重心を低く下げ、エンジンなどの重量物をできるだけ車体の中央に寄せることで、高度な操縦安定性を実現しました。路面に吸い着くような安定感のある走り、前・後輪間のロングホイールベース化も、高速走行時などでの安定した走りに貢献しています。

アクアのマイナーチェンジ⑤・・・燃費

マイナーチェンジ後、燃費効率に優れたアトキンソンサイクルエンジンと高効率モーターを組み合わせることにより、1リッターあたり37.0kmの燃費を実現しました。

ハイブリッドシステム

アクアのマイナーチェンジ⑥・・・運転のしやすさ

運転に役立つさまざまな情報を集約し、分かりやすく表示。表示の切り替えも簡単。インジケーターを目安に、楽しみながら運転できます。

ハイブリッドシステムインジケーター

ハイブリッドシステムの出力や回生レベルをリアルタイムに表示。エコ運転を分かりやすくサポートします。またEV走行インジケーターランプはエンジン停止中など、電気エネルギーのみで走っているときに点灯します。

ドライブモニター

平均燃費や瞬間燃費など、基本情報を表示します。ハイブリッドシステムインジケーターと合わせて、エコ運転の指針になります。DISPスイッチ操作で表示が切り替わります。

アクア マイナーチェンジ⑦・・・優れた取り回し

小回りが利くので、狭い路地でのすれ違いやパーキングでも安心して運転できます。

ツーリングパッケージ(16インチタイヤ)をメーカーパッケージオプション装着した場合、5.7mとなります。X-URBANは、5.4mとなります。

マイナーチェンジしたアクアについてのまとめ

発売日と価格

2014年12月8日発売

S ¥1,887,055
X-URBAN ¥2,046,109
G ¥1,953,818
L ¥1,761,382

マイナーチェンジしたアクアを購入された方のほとんどが気に入っていると評価しています。外観や内装にも満足、普通に乗れて燃費がかなりよくなっているところが評価の高い点のようです。ただ、トヨタらしい車というところで、個性的、刺激的な車をお求めの方にはちょっと物足りないかも?環境に優しい、燃費の良さで家計にも優しい、マイナーチェンジ後のアクア。購入前の参考にしていただければ幸いです。

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