K9！起亜自動車の高級乗用車です！調べました！！性能と価格。

『K9』の価格を調べる前に、『K9』ってなんなのかを調べます。
ほとんど知らない『K9』です。

あまりご存知の方が多いとは思えませんが、『K9（ケイナイン）』は、韓国の起亜自動車が生産する高級高価格の乗用車です。

「えっ？！韓国の自動車メーカーは“ヒュンダイ（現代自動車）”じゃないの・・・・？」という方へ・・・・?
「起亜自動車」は、「ヒュンダイ（現代自動車）」に次ぐ韓国第二位の自動車メーカーなんです！

起亜の大型セダンとしては、久々のFR車だそうです。

車名の由来については、「K」は起亜自動車(KIA)、大韓民国(KOREA)、”強さ”や”支配”を意味するギリシャ語の「Kratos」、そしてダイナミックな躍動性を意味する英語の「Kinetic」のそれぞれの頭文字だそうです。
また「9」については、車格（大型車）を意味する数字だそうです。

『K9』は、2012年3月6日にジュネーブモーターショー12にて公開されました、

K9に搭載する新技術は、
●「後方・側方警報システム」
●「電子式変速レバー」
●「走行モード統合制御システム」
●「車両統合制御システム」
●「アラウンドビューモニタリングシステム」
●「12．3インチフルサイズカラーLCDクラスター」
●次世代情報提供サービス”UVO”が搭載された「9．2インチDISナビゲーション」
●「ヘッドアップディスプレー」
●「アダプティブフルLEDヘッドランプ」
など数々の新技術となりました。

しかし起亜の意気込みとは裏腹に、輸入車に押されて販売台数は月500~700台程度と低迷してしまいました。

また、ネットユーザーの間ではフロントデザインがBMW・7シリーズに酷似していると指摘され、BMWも「デザインがわれわれの製品に似ている」と評しているようです。

これは、2012年03月13日にＢＭＷのディエス社長（Ｒ＆Ｄ担当総括）が「見たことがある。デザインがわれわれの製品（ＢＭＷ７シリーズ）と似ている」と評した事に由来するようです。

起亜自動車は２０１４年型「Ｋ９」を発表した際に、５１６６－８４３９万ウォン（日本価格で約516.6～843.9万円）だった価格を４９９０－７８３０万ウォン（日本価格で約499～783万円）に調整したとされています。
最高価格８０００万ウォン（約800万円）を超えない価格範囲に抑えたとのことなのです。

「Ｋ９」の2013年の販売台数は５０２９台と、前年比で３３．８％減少したそうです。
価格調整もいたしかたないですネ・・・・！？

価格帯は調整しましが、車自体は高級感を高めました。

重厚な印象を与えるために、第一印象を左右するラジエーターグリルを拡大し、ＬＥＤ方向指示器などの位置を移すことで、車の前面がより広く見えるようにしました。

一方シンプルなイメージを与えるため、側面と後方はランプカバーの色などを変えるなど、起亜車の関係者は「重厚な品格と美しさに焦点を合わせてデザインした」と自信満々です。

新車の価格が分かったところで、中古車価格はどうでしょうか・・・・?

中古車情報サイト各社のページを調査してみたところ、『K9』の情報を掲載するサイトはかなり希少でした。
調査できた範囲のサイトでは1社が掲載していました。
が、中古車価格を掲載しておらず、中古車価格を調査することは叶いませんでした。

2014年3月に、「K9」はその名を「K900」に変えてアメリカの高級車市場に乗り込んでいます。
しかしながら、その販売状況は芳しくありませんでした。

当初、月間販売台数400台~500台と見込んでいた『K900』でしたが、当初の4か月ほどは月間平均販売台数が200台程度。
新車プレミアムがなくなって以降は更に100~130台へ落ち込みました。

しかも、韓国でストライキが起こったことで9~10月は50~60台まで低迷してしまいました。

最も売れていい発売直後でさえも、目標の販売台数には遠く及びませんでした。

選ばれやすい価格にもかかわらず、これだけ燦々たる結果の背後には、競合車種の強さがあると思われます。
例えば、ドイツ高級車メーカーの中でK900の競合となるモデルを見てみると、「BMW 7シリーズ」、「アウディ A8」、「メルセデス･ベンツ Sクラス」等々・・・・。
アメリカでもブランドは重視されるということでしょうか？！

ところが、2015年8月17日の韓国・朝鮮日報によると、韓国の現代・起亜自動車が米国の高級大型セダン市場で初めてレクサスを抑え3位に浮上したと伝えています。

報道によると、先月の現代自動車エクウスと起亜自動車K9の販売台数は654台で、初めてレクサス（631台）を上回りました。
ちなみに1位は1414台を売り上げたメルセデス・ベンツ、2位は916台のBMW7シリーズだったそうです。

もっともこの報道に対して韓国のネットユーザーは半信半疑とのことです。

では、本当に他の高級車と比較しても見劣りしないのでしょうか。
前述の「BMW 7シリーズ」、「アウディ A8」、「メルセデス･ベンツ Sクラス」と比べてみます。

まずは本家本元の『K9』です。

【K9】
●グレード名：The New K9
●排気量：5,038cc
●ドア数：4
●シフト：
●駆動方式：FR
●定員：5名
●燃費：9.6km /ℓ
●価格：₩48,990,000（約4,899,000円）

【BMW 7シリーズ】
●グレード名：アクティブハイブリッド７
●排気量：2979cc
●ドア数：4
●シフト：８AT
●駆動方式：FR
●定員：5名
●燃費：14.2km/l
●価格：11,310,000円

【アウディ A8】
●グレード名：D4（DBA-4HCREF）
●排気量：2994cc
●ドア数：4
●シフト：８AT
●駆動方式：フルタイム４WD
●定員：5名
●燃費：12.5km/l
●価格：新車価格11,290,000円、中古車価格帯58～1880万円

【メルセデス･ベンツ Sクラス】
●グレード名：Ｓ４００ｈ
●排気量：3497cc
●ドア数：4
●シフト：７AT
●駆動方式：FR
●定員：5名
●燃費：15.4km/l
●価格：新車価格11,120,000円、中古車価格帯23～2898万円

やはり、『K9』の排気量の多さやそれによる燃費の悪さには目が留まってしまいますよネ・・・・！！

はっきり言って、日本ではあまり知られていない「起亜自動車」の「K9」。

今回調べてみると、なかなかどうして、大した車でした・・・・!!

なのに！この価格、この性能、この装備でも、あまり街中で見かけないのには何があるのでしょうか・・・・?
イメージ?　　　信頼?　　　デザイン?　　etc.

今度はその辺を調べてみたくなりました・・・・