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2015/09/29
takeitokiyoto
『XK120』。ご存知でした?あのジャガーの凄いスポーツカーです。調べました!!この凄さはジャガーの『XK120』ならではです。ジャガーの『XK120』の生い立ちから性能・価格を、ご一緒に見て行きませんか?!『XK120』の中古車価格も・・・・!
ジャガー・XK120(Jaguar XK120 )は、イギリスの自動車メーカー・ジャガーが1948年から1954年まで生産した2座席のスポーツカーです。
ジャガーXK120
第二次世界大戦後では初のジャガー・スポーツカーの新型車として、1948年10月ロンドンショーでジャガー・マークVと同時に発表され、翌1949年に発売されました。
ジャガー マークV
車名の「XK120」はこの車で初めて用いられ、1980年代まで生産された直列6気筒DOHCエンジンの型式名「XK」と、公称最高速度が120mph(193km/h)を超えることを意味する事からつけられました。
性能・デザインとも高い完成度を実現したことで、米国市場をはじめとする各国で、ジャガーの国際的名声を確立したモデルです。
JAGUAR XK120
1953年 ジャガーXK120ロードスター
1948年末から生産が始まりましたが、最初の242台はアルミニウム製で、その後は生産台数を増やすためスチール製となりました。
当初はロードスターのみ、1951年にフィクストヘッドクーペ(FHC)が、1953年には巻き上げ式ウィンドウと内張付きソフトトップを持つドロップヘッドクーペ(DHC)が加わりました。
ジャガー・XK120 SE DHC
当時の価格は£1,263であった。2,000ccで性能的にはやや劣ったアストンマーチン・DB2が4シータークーペとはいえ価格£1,914もしたことを考えれば性能のわりに格安といえました。
Aston Martin DB2
価格£1,914
『XK120』はモータースポーツでも活躍し、1950年のル・マン24時間レース12位入賞。
創業者ウィリアム・ライオンズはこの健闘ぶりを見てXK120ベースのレーシングスポーツカー・Cタイプの開発を決断し、1951年・1953年に優勝を飾りました。
ジャガーCタイプ
また有名なワークス・ラリーカーの登録番号「NUB120」による1950~1951年のアルパイン・ラリー連続優勝など、多くの戦果を挙げ、速度記録も樹立しました。
レジスターナンバーNUB120のXK120
1954年に改良型のジャガー・XK140にバトンタッチされるまでに
●XK120 Roadster(1950-1954)
右ハンドル 609
左ハンドル 6765
計 7614
●XK120 Fixed Head(1951-1954)
右ハンドル 152
左ハンドル 2528
計 2680
●XK120 Drop Head(1953-1954)
右ハンドル 263
左ハンドル 1504
計 1767
トータル 12061台
が生産され、外貨不足に悩んでいた当時の英国の事情から、その90%以上がアメリカを中心に海外輸出されました。
ジャガーXK120 FHC
アメリカでは当時のスポーツカーブームの中心車種の一つとなり、ハリウッドスターのハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、クラーク・ゲーブルらも愛用し、当時の日本にも駐留米軍人らが比較的多数持ち込み、当時の自動車マニアの垂涎の的となったのでした。
ここでは『XK120』の新車価格や中古車価格を見て行きたいと思います。
まずは『XK120』の新車価格ですが、今のお金に換算する事によって、価格を実感してみたいと思います。
そのためには、当時に1万円ぼ価格の物が、現在は何円ぐらいなのかということから、大体の価格を見てみることにします。
好都合にも、企業物価および消費者物価の戦前基準指数が一つの参考材料になります。
(1) 企業物価指数 735.4 ÷ 208.8 = 3.52倍
(平成26年)(1949年)
(2) 消費者物価指数(東京都区部) 1,786.1÷ 236.9 = 7..54倍
(平成26年)(1949年)
企業物価の戦前基準指数を見ると、平成26年の物価は昭和40年の約3.52倍なので、1949年の価格1万円は平成26年の価格約3.52万円に相当する計算になります。
また、消費者物価では約7.54倍なので、価格約7.54万円に相当するという計算になります。
前述したとおり、『XK120』ロードスターの新車価格は当時£1,263でした。
現在の価格にして23万6千円ということになります。
それを換算すると、
企業物価指数 23万6千円 × 3.52倍 = 83万円
消費者物価指数 23万6千円 × 7..54倍 = 178万円
ということになります。
あまり実感のある価格とはいきませんが、それでもお買い得であったのは前述したとおりだと言えそうです。
次いで、『XK120』の中古車価格を調べたく、国内の各中古車価格掲載サイトを調べてみました。
以下にその内容を記します。
≪ジャガー XK120 ドロップヘッド・クーペ≫
●本体価格:応談
●年式:1954(S29)
●走行距離:不明
●車検有無:車検整備無
●排気量: 3442cc
●エンジン種別: ガソリン
●駆動方式: 2WD
●ハンドル: 左
●ミッション : フロア4MT
●ボディタイプ: オープン
●乗車定員: 2名
●ドア数: 2
ジャガー XK120 ドロップヘッド・クーペ
本体価格:応談
≪ジャガーXK120 フィックスヘッドクーペ 昭和27年(1952年)≫
●車両価格:1150.0万円(消費税価格込み)
●年式:昭和27年(1952年)
●走行距離:不明
●車検:車検整備無
●排気量: 3440cc
●燃料: ガソリン
●ハンドル: 左
●ミッション : MT
●駆動: 2WD
●乗車人数: 2人
●ドア数: 2
ジャガー XK120 フィックスヘッドクーペ
車両価格:1150.0万円(消費税価格込み)
最後に『XK120』にまつわるエピソードを一つ・・・・。
1949年5月31日の記者発表の日、出席者たちは突然その足で空路ベルギーに招かれ、当時欧州大陸最良の舗装直線路であったヤベック(Jabbeke )の公道でのデモンストレーションに立ち会いました。
白の左ハンドル型ロードスター(車台番号670002)はテストドライバーのロン・サットンの操縦により213.393km/h(132.596mph)に到達、さらにその直後、XKエンジンの柔軟性を披露するため、出席者たちの前をトップギアのまま16km/h(10mph)で走行したそうです。
XKはロングストローク型エンジンで、極めてフレキシビリティに富む特性を備えていたのを記者たちの目の前で見せつけたという、驚きのエピソードでした。
いずれにしても、これほどの性能と十分に安価な価格で人気となった『XK120』ですが、当時のイギリスにとっての外貨獲得アイテムとして一時代を担ったのでした。
日本での中古車価格もその人気のためか、未だに高い価格での取引をされているようでうれしい限りです。
1952 Jaguar XK120 Roadster - goodtimer.ch
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