クーペR8(アウディ)を中古で購入する方必見!R8の基礎知識まとめ
2015/09/21
紅月るい
伝説の360cc軽スポーツの代表。世界中で人気のフロンテクーペ!今ではなかなか手に入らないビンテージクラスの扱いですが、なんとか中古で手に入れて楽しみたい!そんなあなたのための情報を集めました!フロンテクーペの中古車を手に入れる時のご参考に!
よくご存知の方もいらっしゃるでしょうが、まずはフロンテクーペのご紹介から。
1971年の9月に登場したフロンテクーペ。今の軽自動車に比べると車体も排気量も小さかった当時の軽自動車の規格内で、各社からスポーツモデルが次々と登場する中、スズキからは3代目フロンテをベースにしたモデルとして『ふたりだけのクーペ』の宣伝フレーズでフロンテクーペが登場しました。
1976年6月には惜しまれながらその生産を終了。しかし、翌年10月に新しい軽自動車規格にあわせた後継車のセルボが登場することになります。
360cc規格軽自動車の魅力をいっぱいに引き出したといえるそのデザインは、ジョルジェット・ジウジアーロによるスケッチをベースにして、スズキ社内で完成させたものだといわれています。限られたサイズの中で見事に完成されたその美しいスタイリングは、低く構えたノーズに、深く傾斜させたフロントウインドウ、三角窓のないスタイルをとることによって、全体的に伸びやかなデザインとなっており、車高も1,200mm(グレードによっては1,190mm!)と当時の軽自動車の中では最も低いものでした。
インテリアに目を向けると、当時の軽としては画期的なチルト式ステアリングを採用して、ステアリングポストを体型に合わせて57mmまで調節可能としています。シートも当時としては本格的なバケットタイプのシートを採用!運転席、助手席共に前後にスライド調整することがが出来ました。メーターは独立単眼式の6連メーターで、右から順に、燃料計、速度計、回転計、水温計、電流計、時計が並び、スポーツカームードも満点です。また、時計はジムカーナ等のスポーツ走行にも使用が可能なタイマーブザー付きで、最上級グレードのGXには室内温度計とムードランプが付いたオーバーヘッドコンソールが天井に装備されていました。
フロンテクーペのエンジンは水冷2ストローク直列3気筒LC10W型。これに1気筒あたり1機となる、3連キャブレターを装着して、わずか356ccという小さな排気量から37馬力(後期型は35馬力)を発生していました!このエンジンをリヤに搭載するRR駆動としたフロンテクーペは、前後重量配分が39.5対60.5で、ゼロヨン加速は19秒47という当時のクルマとしては驚異的な俊足を発揮しました。
一般的な中古車では年式が古いものの方が基本的に安くなるのは当然です。
しかし圧倒的に中古車市場に出回る台数が少ないフロンテクーペの場合はなかなかこの方式はあてはまりません。
まめに中古車情報を検索して、程度の良い中古車の入荷情報を見ていくしかないのが現状だと思います。
【フロンテクーペの中古車の価格相場】
『価格応談』という表現も多いので、確かなことは言えませんが、50万円~100万円の間で売買されていると言われています。
【フロンテクーペの中古車:年式による変更】
1971年6月 2シータのみの販売
1972年2月 4人乗りの2+2・GXFを追加
1972年10月 2シーターを廃止
1974年5月 37psだったエンジンを35psにダウン
1976年6月 生産を終了
もちろんフロンテクーペも価格はグレードによって異なります。
ちなみに、新車当時のグレードは上からGXCF・GXDF・GXF・GX・GER・GE・GAFとなっています。
しかし、生産終了からだけでも40年になろうというビンテージクラスの中古車ですので、現在の中古車価格への反映はあまり考えられないと思います。
それよりも実際のクルマの状態をよく見て、購入の判断をすることが大切になると思います。
もちろん、わからないことや疑問がある場合にはどんなことでも販売店に聞い確認しましょう。納車点検整備や保証の有無なども必ず確かめるようにしましょう!
車両全体を見て、違和感や不自然を覚える点などがないか確認しましょう。
バンパーの角や下部の損傷などにも注意しながら、修理した跡を疑いながら全体をながめます。
少し離れて全体を見たり、近くによって細かいところをチェックします。
古いクルマですので、整備がきちんとされているかの確認はとても大切です。
消耗部品を中心にエンジンとその周辺を見ていきます。
整備記録をチェックしたり、詳しい整備内容を販売店に確認することもわすれずに。
エンジンをかけて、スムーズに始動しない・アイドリングの回転が不安定・異音・大きすぎる振動・白煙や黒煙の排気ガスの排出などが見られた場合、なにかしらのトラブルを抱えているということになります。
気になったことがあれば、どんな小さなことでも必ず販売店に確認しましょう。
40年前のクルマを愛用してこられた方ですから、フロンテクーペの中古車の前オーナーさんはきっと大切に使われてきたのだと思います。古いクルマをちゃんと乗車できる状態に保っておくには、クルマに関する知識も必要ですから。
ただ、手軽にスポーツドライブを楽しめるフロンテクーペの中古車。少し無理をさせているオーナーさんがいる可能性もあります。
お目当てのフロンテクーペの中古車を見つけたら、前のオーナーさんがどんな風にフロンテクーペを使っておられたのか?もできる範囲で確認しましょう。
1973年式 ホンダZ GSS
中古車購入においても競合するライバル車を引き合いに出して値引を迫るというのは基本なのですが、フロンテクーペの中古車に関しては、それフロンテクーペ自体を探すのも大変なので、なかなか難しいと思います。
あえて選べば当時おなじように人気だった軽自動車のスポーツ仕様車。ホンダZやフェローマックスなどが考えられます。
競合などでの値引が難しいフロンテクーペの中古車。
でも、今まで乗っていた車を下取りに出す際には、オンラインなどでの無料査定を活用し、その結果をディーラー店に持っていくことで、かなり高い値段での買取が可能になります。
フロンテクーペの中古車見積もりが、値引きの限界になったとしても、その分買取額を多く見積もって貰えば、さらにお得になること間違いありません。
最後に実際にフロンテクーペの中古車を手に入れて、楽しんでいるひとたちの声をきいてみましょう。満足している点や不満に思っていることなど・・・。
購入を進める前に、こうした感想を聞いておくこともきっと参考になると思います。
とにかく「乗って」「走って」「操って」「眺めて」全てにおいて楽しい車です。
現代の車では味わえない車本来の楽しさが沢山詰まっています。
ただし部品の供給面に於いてはかなり厳しい状況ですので、物によってはワンオフ製作したり他車の部品を流用したりする必要があります。
あとは定期的なメンテナンスを怠らずしっかり行えばまだまだ長く楽しめると思います。
万が一に備えて出来れば部品取り車は1台確保しておいた方が良いかと思います。
スズキ / フロンテクーペGXCF (1971年)をご愛用
人生で、ステップバンに続き、このフロンテクーペが2番目の自己所有の車です。まだ、所有して2ヶ月ですが、これに変わる欲しい車がありません。大切に動かしながら、生涯楽しみたい車です。360ccの小さいエンジンとボデー、私の生き方に通じるものがあります。良き相棒となりそうです。フロンテクーペと出逢って、フロンクーペの構造やパーツのひとつひとつを愛おしくメンテナンスしながら、40年前の発売当時のカセットテープを聞いたり、時代背景を思い出したりして、フロンテクーペな日々を過ごさせてもらっております。正に、これは本当のタイムマシンかもしれませんね(笑)
スズキ / フロンテクーペGXCF (1971年)をご愛用
いかがでしたか?フロンテクーペの魅力はお伝えすることができたでしょうか?
フロンテクーペの中古車はなかなか手に入りにくいのが現実ですが、中古車情報を丹念に見ていると、たまに極上の中古車が見つかります。
フロンテクーペの中古車探しに役立つサイトを以下にまとめましたので、ぜひご参考にしてください。
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