イタリアのライトウェイトスポーツ　バルケッタ、燃費はどれぐらい？

バルケッタ、外観を見るとバブルの頃に見かけたことのある車、というイメージかもしれません。燃費の話の前に、ちょっとバルケッタがどんな車なのかおさらいしてみましょう。

バルケッタはイタリアのフィアット社から1995年～2001年、2004年～2007年の間に販売されていた2シーターのオープンカーです。
マツダ　ロードスターが世界を席巻した後、世界中の自動車メーカーがオープンカーを世に送り出した頃、バルケッタもデビューしています。
ピニンファリーナによるデザインは、イタリアらしいモダンなもので、1.8Lの直4DOHCで、130psのエンジンは約1000kgという軽い車重と相まって、キビキビとした走りを実現していました。

当時のバルケッタの価格は

【バルケッタのメーカー希望小売価格】
296万円

現在は販売終了しています。中古車価格は35～120万円といったところです。

さて、ライトウェイトスポーツといわれるバルケッタの燃費、どれぐらいなのでしょうか。

実はバルケッタのカタログには燃費の記載がありません。

地球規模のエコロジーに関心の高い現在と違い、当時ガソリンへの関税も環境性能への関心低かった海外では、カタログに燃費を記載する習慣が無かったようです。

残念ながらバルケッタの燃費はメーカーからは公表されていませんでした。
とはいえ、カタログ値はあくまで理論値、大事なのは実燃費です。

では、実燃費はどれぐらいなのでしょう。

今も現役で走っているバルケッタの実燃費を調べてみました。

【バルケッタの実燃費】
8.94～15.34km/L
平均11.84km/L

という結果となりました。

10年ほど前の車ですし、1.8Lのスポーツカーだと考えると、悪くない数字ではないでしょうか。

バルケッタの実燃費をご紹介しましたが、その評価はどうなのでしょうか。ちょっと調べてみました。

やはり一番多いのはスタイリングに対する高評価です。

「スタイリングはデザイナーが介しているだけあって国産のそれとは違いあり、隠れドアヒンジなど細かな部位にもこだわりの点があります。」

とこだわりのあるデザインを気に入ったというご意見が多数ありました。

次は足回りや走行性能に関するもの

「前輪駆動ながらハンドリングが楽しく、適度なエンジン出力がバランス良く車格にマッチ、車高も適度に低いのでスポーツカー感が味わえます。」

「ショートストロークのシフトレバーは「コクッ！」と気持ちよく決まる。」

といった、スポーツカーらしいところが評価されていました。

そしてなんと言ってもオープンカーならではの評価

「何と言ってもオープンカーであること。電動ではありませんが、簡単に開閉できます。まら、幌が完全にボディー無いに格納されるのでオープン時のスタイリングが素晴らしいです。」

と一度乗るとやみつきになるオープンカー特有の開放感に高い評価が集まっています。

すでに販売終了していたり、少々軟派なイメージのあるバルケッタですが、燃費も悲観するほど悪くはないし、なにより、イタリアらしいこだわりのあるデザインで希少性のある車を保有しているという満足度と、走って楽しいオープンカーというところがバルケッタの良さだと言えそうです。

さて、実燃費が8.94～15.34km/Lと少々開きがありました。
やはり、運転の仕方が燃費に大きく影響するということです。
ここでは、バルケッタをより低燃費にする運転方法をご紹介します。

車のエンジンは低速ギアを使用している間、より多くのガソリンを使用します。
目標速度になるまでは、少し強めの加速をして、低速ギアを使用する時間を短くすると、ガソリンの使用量を少なく抑えることができます。

減速時、シフトチェンジをしてエンジンブレーキをかけると、一時的にエンジンへのガソリンの供給が停止するので、ガソリンの使用量を抑えるのに効果的です。

事故を起こすのが一番コストがかかるので、安全運転が一番です。
危険を顧みず、エンジンブレーキを多用したり、急加速したりするのはやめましょう。

バルケッタのようにマニュアルミッション車は燃費走行をするのに向いています。
少し気をつけるだけでも、ずいぶん燃費が変わるので、ぜひ試してみてください。

バルケッタが発売されていた頃は、各自動車メーカーから様々なオープンカーが発売されていました。
ここでは、バルケッタと同年代のライバル車の燃費や実燃費をご紹介します。

【燃費】11.2km/L

【実燃費】8.79 km/L

【燃費】11.6km/リットル

【実燃費】8.83 km/L

いかがでしたでしょうか？
バルケッタやそのライバル車もほぼ同程度の実燃費を記録していました。
この世代の来るまでは標準的な燃費だと言えるのではないでしょうか。

バルケッタの購入を検討される際は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね！