2016/05/28
lalala.rararaura
1967年以降使用していた、日産・プリンスロイヤルの老朽化にともない導入された、2006年よりトヨタ自動車が製作した御料車であるセンチュリーロイヤル。2006年から宮内庁に順次納入され、臨時国会開会式臨席の際から使用されている。全長6,155mmで全幅2,050mm車高1,780mmの8人乗りリムジンである。
センチュリーロイヤルはトヨタの最高級車であるセンチュリー(価格:12,538,286¥~)の名を冠している。社用車として企画されたセンチュリーは専属の作業員が組み立てたり、職人は溶接箇所をヤスリで仕上げるなど、手作業が多くの工程を占めてあるリムジンであり、高い静粛性など車内の居住性や安全性は最上級のものとなっている。
1967年以来、御料車として使用されてきた「日産・プリンスロイヤル」が老朽化のため更新されることとなったが、同車を納入した日産自動車は現行車台をはじめ、御料車に要求される生産要素をめぐる判断から次代の車両納入を辞退した。その後、トヨタ自動車が新規車種の納入を提案したことを受け、2005年8月、同社の貴賓・要人向け大型高級車「センチュリー」をベースとした特別生産車「センチュリーロイヤル」の採用が決定した。ちなみに、トヨタ自動車内での車両開発コードネームは「大きな車」であり、ベース車両とは別物になるほどの改良が加えられている。
ベース車からの変更点として、窓の防弾ガラスや観音開きの側扉、天皇・皇族方の姿が明瞭に見えるように窓枠を拡大している。また内装も和紙や毛織物などの素材が使われている(詳細は後述)。
2006年7月7日以降、宮内庁に順次納入され9月28日の臨時国会開会式臨席の際から使用された。元は8月15日の全国戦没者追悼式から使用される予定であった。
宮内庁は当初プリンスロイヤルの台数と同じ5台の購入を予定していたが、国の財政状況を考慮し、1台減の4台となった。うち寝台車(霊柩車)1台を含む。
価格は、天皇・皇后が乗車する標準車(ナンバー「皇1」)で1台5250万円(税込)。防弾性能等が強化された国賓接遇用の特装車(ナンバー「皇3」、「皇5」)で1台9450万円(税込)。ただし、「皇4」は欠番である。
一部の大企業や富裕層から、特注車としての一般向け販売を希望する声もあるが、トヨタ自動車では同車を「プリンスロイヤル」と同じく御料車専用車種と位置付け、一般への販売は一切行わない方針である。
トヨタセンチュリー
トヨタの最高級車センチュリー
センチュリーロイヤルは式典時に沿道から天皇・皇族方の姿を明瞭に見えるように窓枠を拡大してある。また内装には後部座席に毛織物や天井に和紙、前席には革張り・後部座席には布となっており、内部も最高級車となっており、ロールスロイスやマイバッハなどの海外のリムジンに匹敵するものとなっている。また、現在は防弾性能などが強化されて内部の安全にも配慮している。
センチュリーロイヤル
トヨタの作成した御料車
価格は標準車(ナンバー皇1)で5250万円、防弾性能などが強化されたナンバー「皇3」「皇5」で9450万円である。なお一般への販売は行われていない。
扉
センチュリーロイヤルは観音開きになっている。
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