2016/05/19
Mive
ハイブリッドカーというとエコロジーな反面、つまらないというイメージがあるのではないでしょうか。ところがスポーツカーメーカーのポルシェにも、ハイブリッドモデルがラインナップされるようになりました。ポルシェが作るハイブリッドカーがどんなものか紹介します。
ポルシェと言えばスポーツカーですね。一方でハイブリッド車というとどんなイメージがあるでしょうか。おそらく多くの人はエコロジーというイメージが第一にくるでしょうが、車好きからするとちょっと退屈な、運転する楽しさをあきらめなければならない車というイメージがあると思います。
そんなハイブリッド車とポルシェは相いれないもの同士のような気がしますが、実は今のポルシェにはハイブリッドモデルもラインナップされています。
いったいどんな車なのか、スポーツカーのポルシェにふさわしい車なのか、調べてみました。
パナメーラ4Eハイブリッドは、2016年10月のパリモーターショーにて発表されました。
2016年6月にフルモデルチェンジして2代目となったポルシェのセダン、パナメーラのハイブリッドもでるということになります。
ポルシェ パナメーラ4Eハイブリッドの主な性能
エンジン:2.9L V型6気筒ツインターボエンジン
最高出力:330ps(電気モーター136ps)システム合計462ps
最高速度:278km/h
0-100km/h加速:4.6秒
ポルシェ 919ハイブリッド
FIA 世界耐久選手権 (WEC) およびル・マン24時間レースに参戦するため、ポルシェが2014年に開発したレーシングカーです。
ハイブリッド車でありながら、かなりの高性能となっています。ワールドプレミアにあたり、ポルシェの象徴である911と、スーパーカーである918スパイダー、そしてハイブリッドレーシングカーである919ハイブリッドの遺伝子を持つとコメントしており、パフォーマンスの値だけ見たらそのコメント通りの性能を持っているといえそうです。
なお搭載されるリチウムイオンバッテリーも容量が増えており、電気モーターのみで50km走行可能となっています。なお燃費は新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)で2.5L/100km(40km/l)となっており、燃費性能としても十分な性能を持っています。
現行モデルのパナメーラは、最新のポルシェということになりますので、その装備も最新のものとなっています。
特に内装は高級感あふれるものとなっており、ポルシェがスポーツカーだけでなく、高級車も作れるということを表現できている車となっています。
カイエンS Eハイブリッドは、ポルシェが販売するSUV(正確にはクロスオーバー)で、カイエンのハイブリッドモデルになります。
グレードとしてはカイエンSの上、カイエンGTSの下という、ちょうど中間のグレードとなります。
初代カイエン
カイエンは2002年にポルシェ初のSUVとして発売され、現在のモデルは2014年から販売されている2代目後期モデルとなります。
カイエンS Eハイブリッドの主な性能
エンジン:スーパーチャージャー付き3.0リッターV型6気筒
最高出力:333ps(電気モーター95ps)システム合計416ps
最高速度:243km/h
0-100km/h加速:5.9秒
車体が大きい分、大きなバッテリーを積むことができますので、それだけ長い距離のEV走行が可能になっています。
モーターのみで最高速度125km/h、最長36km走行することが可能となっています。
EU規格による燃費は、3.4L/100km(約29㎞/l)となっており、2000㎏を超える車重や4輪駆動であることを考えると、かなり燃費が良いといえそうです。
918スパイダーは、2013年よりポルシェが918台限定で生産したスーパーカーです。
大きな特徴の一つが、ハイブリッド車であったという点です。これによりエンジンだけでは出せなかったパフォーマンスと、スーパーカーとは思えない驚異的な3l/100km(約33km/l)という燃費を実現しています。
相当に速い車で、ニュルブルクリンクでのタイムアタックにおいて、ラディカルのような特殊な車を除くと、918スパイダーが2013年に記録したラップタイムが現在でもトップとなっています。
この918スパイダーというハイブリッドスーパーカーを作ったということが、ポルシェがハイブリッド車でどのような車を目指したいのかがわかるのではないでしょうか。
ただのエコカーではないのがポルシェのハイブリッド車である、ということが分かったのではないでしょうか。ポルシェのハイブリッドモデルはどれも「退屈さ」とは無縁そうですね。
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