圧倒的な存在感で人気のアメ車ハマーは燃費も圧倒的なのか？

ハマーの燃費を紹介する前に、まずはハマーがどのような車なのかご紹介したいと思います。

ハマーはかつて存在したアメリカの自動車メーカー・ゼネラルモーターズのSUVブランドです。

設立は1992年で18年間に渡ってハマーという名称は使用されましたが2010年に廃止となりました。中国の騰中重工に売却することで一時は合意となりましたが売却契約は白紙撤回されています。

新車価格：1837～1984万円

ハマー･H1はアーノルド・シュワルツェネッガーさんの要望により軍用車両であるハンヴィーと基本構成部品を共有した民生仕様の車です。
1992年6月に工場直販の限定版として発売が開始され、1992年10月からは一般ディーラーでも販売が開始されました。

1994年モデルから搭載されているディーゼルエンジンの排気量が6.2Lから6.5Lに変更され、1995年モデルからは5.7Lガソリンエンジンモデルが追加となりました。

その後、2004年モデルまでは大きな変更がなかったものの、2005年モデルからはいすゞ製の8GF1型ディーゼルエンジンに変更となりました。
なお、H1に搭載されるエンジンはディーゼル、ガソリン共に全てV型8気筒となっています。

2006年に原油価格高騰のあおりと、燃費の悪さから深刻な販売不振となり生産の終了が発表されました。

新車価格：774～955万円

ハマー・H2はシボレー・タホがベースのフルサイズSUVでH1と異なり軍用車との関連はありません。
シルエットもハマー・H1とは大きく異なりアクスルはフロントがダブル・ウィッシュボーン、リアはリジッドと一般的なものとなっており、アクスル間のフレームは低くなっています。

ハマー・H2の低く平らなフロアによる快適な居住性とアメリカ人好みのSUVの乗り心地が高所得者層を中心に歓迎され、販売当初から好調な売り上げとなりました。

米国ではフォードのリンカーン・ナビゲーターやキャデラック・エスカレードと並ぶ高級SUVとして認知されています。

新車価格：449～685万円

ハマー・H3はシボレー・コロラドのシャーシをベースとしてハマー・H2をさらに小型化したモデルです。ベースとなっているコロラドとの部品共用は9%ほど。

2006年モデルのハマー・H3に搭載されている3.5Lの直列5気筒エンジンでしたが、2007年モデルからは排気量が3.7Lにアップしています。
2007年9月には5.3L V型8気筒エンジンを搭載したモデルが登場し、ヨーロッパ向けにディーゼルエンジン搭載モデルも予定されていました。

絶対的な燃費はあまり良くありませんが、日本の場合は重量に対する燃費で計算されるため、エコカー補助金の対象車となっていました。

それではハマーの燃費についてみていきたいと思います。

それでは本題の燃費を見ていきたいと思います。
まずご紹介する燃費情報はハマーのカタログ燃費です。

ハマーは車種によって燃費が異なっています。
ただし、H1は燃費が公表されていませんでした。

【H2】市街地：5～6km/L、高速：8～9km/L
【H3】10・15モード：5.7～7km/L

ハマーはアメ車で車体サイズが大きいため燃費は期待していませんでしたが、思ったよりも燃費が悪くないという印象です。

次に、実際にハマーに乗られている方々の標準実燃費をご紹介いたします。

ハマーに乗っている方々の標準実燃費は下記の通り。

【H1】軽油：4.67 km/L
【H2】レギュラー：4.06 km/L、ハイオク：4.36 km/L
【H3】レギュラー：5.97 km/L、ハイオク：6.75 km/L

ハマーの実燃費はカタログ燃費と比べてもそれほど遜色のない数値となっているようです。

続いてハマーオーナーによる燃費評価をご紹介いたします。
オーナーの方々はハマーの燃費をどのように評価しているのでしょうか。

ハマーに乗っている方も燃費性能は承知の上で乗られているようです。
海外のビッグサイズSUVに乗るなら燃費なんて気にしていられませんよね。

それでは最後にハマーのライバル車種との燃費比較をしてみたいと思います。

カタログ燃費は非公表。
液化石油ガス：6.53 km/L（標準実燃費）

市街地：5.53～5.95km/L
高速：7.65km/L

ライバル車種の燃費をご紹介いたしました。
同クラスの車種と比較するとハマーは標準的な燃費であることが分かりますね。