ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
AK10型から始まったトヨタの4WD作り。もはや4WDの代名詞ともなったランドクルーザー、ハイラックスから最新のレクサス、メガクルーザーまで、歴代トヨタの4WD車の歴史・性能・価格・クチコミまで、ちょっと欲張りすぎにご紹介。
四式小型貨物 AK10型
敵軍車両、通称バンタムジープを「姿形をまったく変えて同じものを作れ」という陸軍の指令によって作られた車両。
姿形が性能に直結する軍事用4WD車両。トヨタの設計者の苦労はかなりのものであった。
戦時下であることから資材も足りず、試作品は材木まで利用していたというこの車両、1944年7月に6台の試作車を軍に納入したが、敗戦のため生産計画は中止された。
ただし、このAK10型4WD車両の設計技術はのちにトヨタ4WDの研究・開発に大いに役立った。
元々の開発契機はやはり軍用車両での採用だったのですが、滑りやすい雪道や勾配のきつい登坂路、泥濘地や山岳路などでのパフォーマンスの高さから、現在ではアウトドアやラフロード走行・走破用の定番システムとして自動車メーカー各社が採用している「四輪駆動システム」です。
ホイール数が四輪を上回る車両もあることから「全輪駆動」と呼ばれる事もありますが、通常は4WD、四駆などと呼ばれています。
パートタイム4WDとフルタイム4WD
開発当初の4WDは四輪すべてに同じ力の掛かる「直結式4WD」でした。
1980年にアウディが右図のようにセンターデファレンシャルギアを採用。
これはクアトロシステムと呼ばれ、世界ラリー選手権などの活躍で認知されました。
その後トヨタもこの方式を取り入れて行くのですが、前後輪の差動吸収・制限に湿式多板クラッチを採用しました。
これは日本初のシステムで、トヨタはこの考え方を次々に発展させて、その後得意のLSD(リミテッドスリップデフ)や電子制御と組み合わせ、「フレックス・フルタイム4WD」や「アクティブトルクコントロール4WD」などを発表していきます。
「走る道、運転手の技量などを選びそうな車」。そんなイメージが4WDにはありませんか?
トヨタの4WDラインナップを見ればそんなイメージは間違いだったと気づきます。
トヨタ プリウス
ご存じ「ハイブリッド車」の代名詞的車両。
ハイブリッド+自動制御4WDでロングドライブから通勤、街乗りまで。
価格:267万3491円~
トヨタ アルファード
2.5L 4WD
大家族でも安心の7人乗りSUV
高級感あふれるフォルムが人気。
価格:353万6000円~
トヨタ クラウン アスリート
日本を代表する高級車クラウン。
アスリートの名に恥じぬ走りと居住性能。
2.5L 4WD
価格:400万7000円~
クラウン アスリートのクチコミ ★5
良かった点
CMで話題になっていることもあり、周囲に注目されたり話のタネになったりするので話題性はある。なんといっても燃費がいいので出かけることが増えた。
気になった点
なんといっても値段が高い。でもこればかりは仕方ない。
総評
もともとイメージの良い車なので、満足度は高い。乗り心地も操作性も文句なし。
トヨタの車に乗るのはなにもお出かけの時ばかりではありません。
日本の土台を支える商業車のご紹介をしたいと思います。
トヨタ ライトエーストラック
1.5L DX 4WD 5M/T
日本の道を知り尽くしたトヨタのトラック。
信頼性抜群の貨物。
価格:167万6945円~
トヨタ ハイエースバン
DX ロング 3.0L 5M/T 4WD
お花屋さんから建設現場まで、街でよく見るルートバン。
価格:287万5886円~
トヨタ ダイナダンプ
標準キャブ フルジャストロー 10尺デッキ 4WD
剛性の高いトヨタのダンプ。
砂利でも土でもどんと来い!
価格:420万218円~
ダイナダンプの開発コンセプトです。
環境性能と低燃費で格段の進化を遂げた、最新のクリーンディーゼルを全車にラインナップ。
先進のテクノロジーが、クリーン性能と経済性を高レベルで実現しました。
入念に設計されたキャビンには、ハイレベルな快適さと操作性を。
あらゆる現場のニーズに応えるそのチカラが、これからのダンプを先導します。
最後を飾るのはやはりトヨタの4WDの旗手とも言うべき車種を。
トヨタ ランドクルーザー
GX 4.6L 6A/T 4WD
ジープの名称が商標登録の関係で使えず、渋々命名した「ランドクルーザー」
今ではその名は世界中で愛されている。
価格:472万8437円~
トヨタ メガクルーザー
「日本製ハマー」などと呼ばれるメガクルーザー。
陸上自衛隊納入用に開発された高機動車。
4.1Lのディーゼルターボで4A/Tのみ設定。
価格:980万円~
最後はあまり現実味のない車両の登場になってしまいましたが、陸軍の指令で4WDの製作をはじめたトヨタが、長い時を経て自衛隊納入用車両を開発するまでの変遷まで感じていただければと、ご紹介させていただきました。
最後はそのメガクルーザーのクチコミを少し紹介。
トヨタ メガクルーザー
グレード:標準車(AT_4.1ディーゼル) (1997年式)
総評 ★5
ずっと憧れていましたから、何もかもが100点です。部品が少ないのも、タイヤ・ホイルが純正しか無理なのも全て含めてこの評価です。
トヨタ メガクルーザー
グレード:4.1 ディーゼルターボ 4WD(AT) (1996年式)
総評 ★無し
一般ユーザーには向かない車
仕事の関係で良く乗ります。
長距離(高速)ではあまり疲れませんが、一般道をチョこまか走るのには疲れます。
二車線では白線をはみ出してしまうことがしばしあります。
曲がり角が多いとかなり気を使ってしまいます。
4WSのため、大きい割にはかなり小回りが利いて良いです。
高速での安定感は抜群ですが、エンジン音がもろに入ってしまい車内での会話は聞き取りづらいです。
いかがでしたでしょうか?
最後のクチコミは最高評価と最低評価をあえて載せてみました。
同じ車でも評価は分かれます。
当然です。
私たちの生活に一番密着している「車」だからこそ評価は分かれます。
パリダカ優勝車両
パリ~ダカールラリーの市販車クラスで圧倒的な強さを誇るトヨタ・ランドクルーザー。
トヨタの4WD車の潜在能力は計り知れませんが、購入を考えていらっしゃる方はTPOに合わせ、安全かつ快適を手に入れて下さい。
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