ミディアムクラスサルーンBMW5シリーズ。525Iの2.5Lは170馬力を発生
2016/02/05
とっぱらや
BMW・507は総生産台数がわずか252台という超貴重な車。高級車並みの価格であったことから販売不振でしたが、アラン・ドロンやエルヴィス・プレスリーがオーナーになるなど、魅力タップリの車です。そんなBMW・507の知られざる魅力をご紹介いたします。
BMW・507はドイツの自動車メーカーであるBMWが1956年から1959年の期間において製造していたスポーツカーです。
BMW・507は戦後初のBMW新型車である501/502がベースとなっているツーシーターのカブリオレです。当時のBMWは経営難のさなかにありましたが、BMW・507はBMW・503と同時期に誕生しました。
BMW・507はフランクフルトモーターショーで発表され1956年から販売が開始されました。
開発当初は安い価格帯での販売を目指していましたが、開発費がかさんだ結果、メルセデス・ベンツ・300SL並の高価格車となってしまったことで販売不振に陥ってしまいます。
その結果、BMW・507は1959年に製造が中止されることとなってしまいました。
BMW・507の総生産台数は252台とごく少なくBMWの更なる経営不振を招くこととなりますが、現在では希少価値の高さからコレクターズ・アイテムの一つとなっています。
それでは、BMW・507の走行性能、デザイン・乗り心地、価格を見ていきたいと思います。
まず、BMW・507の走行性能からみていきたいと思います。
BMW・507のホールベースは同時期に開発された503よりも短い2480mmで、3.2LのV型8気筒 OHV NAエンジンを搭載。
排気量は503と同じですがキャブレターを2基にし、圧縮比をあげるなどのチューニングにより最高出力150hp/5000rpm、最大トルク24.0kg/4000rpmを発揮します。
組み合わされるトランスミッションは4速MTで、最高速度は時速200キロと発表されています。
BMW・507の気になる燃費ですが、公表はされていませんでした。
当時は燃費を気にする人はあまりいなかったのかも知れません。
次に、BMW・507のデザインや乗り心地をみていきたいと思います。
BMW・507のデザイン担当はアルブレヒト・フォン・ゲルツ。
日産・シルビアの初代モデルのデザインも担当したカーデザイナーです。
BMW・507のフロントマスクは丸目22灯とBMWの伝統である2分割グリルが印象的です。
オールドカー好きにはたまらないマスクなのではないでしょうか。
BMW・507のシャシーデザインはBMWのチーフエンジニアであったフリッツ・フィードラーが設計を担当。
BMW・507はフロントからリアにかけて美しい曲線美を描くオープンボディ。
ロングノーズショートデッキのスタイルがなんともエレガントです。
BMW・507は売り上げは伸びませんでしたが、エクステリアデザインは当時から高く評価されていたようです。
BMW・507は2シーターのオープンボディですが、専用のハードトップが用意されておりクーペスタイルとすることも可能でした。
1台で2タイプが楽しめる車だったようです。
いよいよ気になる値段を紹介します。
BMW・507の当時販売価格はいくらだったのでしょうか。
BMW・507の当時のアメリカのディーラー価格は10,000ドルでした。
これは現在の貨幣価値換算でだと80,640ドル(約820万円)となります。
かなりの高級車ですね。
BMW・507の走行性能、乗り心地・デザインを紹介してきましたがいかがでしたか?
販売台数が少なく現存する台数も少ないBMW・507には、まだまだたくさんの魅力・特徴があります。
BMW・507はアラン・ドロンやエルビス・プレスリーがオーナーであったことも有名な車です。
美しいフォルムと希少性をも備えた伝説のロードスター、BMW 507は当時と打って変わって今では大人気車種となっています。
さらにBMW・507は日本には2台しかないといわれており、まさに幻とも言える車です。
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