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比べてみました、カタログ燃費と実燃費の差。 スズキ「スイフト」編

スズキの中でも人気の高い、スイフト。
自動車の性能の中でも一番気になる燃費を調査し、スイフトのカタログ燃費と実燃費を比較しました。さらに、燃費の良い運転方法やライバル車を比較。
スイフトを購入検討の方は参考にしてみてください。

スズキ「スイフト」とは

スイフト

「スイフト」という車名は古くはカルタスの初代・2代目モデルの国外仕様に使用されており、特に2代目カルタスの国外仕様車は北米や欧州等の多くの地域で「スイフト」として販売された。また、北米仕様車はジオ・メトロのバッジエンジニアリング車としてカルタスとは異なる独自の3代目「スイフト」も存在した(1995年-2000年)。
日本市場における初代スイフトは2000年に登場しており、ワゴンR+(現・ソリオ)のプラットフォームを用い、廉価な小型車ということを強調した販売がされた。このモデルは国外では前述の2代目カルタスをベースとしたモデルが「スイフト」として併売されていた関係で「イグニス(IGNIS)」の名称で販売された。 2代目は車名を世界共通で「スイフト」とし、世界市場における販売を視野に入れボディ、デザイン、プラットフォームなど全てを一から開発、自動車の基本である「走る・曲がる・止まる」をしっかり作り込んだ車種として日本国内のみならず、世界各国から高い評価を得た。3代目は2代目のキープコンセプトとしつつ、各部を新設計することでさらなる進化を遂げている。
初代からジュニアWRCに参戦しており、ジュニアWRC参戦車をイメージしたホッテストハッチ「スイフト スポーツ(SWIFT SPORT)」も高い評価を得ている。

【スイフト(ZC72S)の価格】 1,467,720円~1,786,320円

スイフト(ZC72S)の燃費

3代目となるスズキのコンパクトカー「スイフト(SWIFT)」。1.2L 直列4気筒エンジン(K12B型)に、副変速機構付CVTと5速マニュアルを組み合わせる。ラインアップは、ベーシックな「XG」、LEDサイドターンランプ付ドアミラーなど充実装備の「XL」、カーテン&サイドエアバッグやクルーズコントロール、パドルシフト採用の「XS」、また、「デュアルジェット エンジン」と「エネチャージ」をはじめとする低燃費化技術を搭載した「XG-DJE」、「XL-DJE」、「XS-DJE」を設定。

・K12B 1242cc CVT FF JC08モード燃費20.6km/L

・K12B 1242cc 5MT FF JC08モード燃費19.4km/L

・K12B 1242cc CVT 4WD JC08モード燃費21.0km/L

スイフトの燃費評価

・K12B 1242cc CVT FF 実燃費17.74km/L 燃費達成率86%

・K12B 1242cc 5MT FF 実燃費19.4km/L 燃費達成率100%

・K12B 1242cc CVT 4WD 実燃費16.32km/L 燃費達成率77%

燃費の良い運転法

「どういうアクセルの踏み方が良いか」
 (1) 定常負荷 … アクセルをバタバタ踏まず、一定のアクセル開度(正確にはエンジン負荷)を維持することで、エンジンを低回転、ギアポジションをなるべく高い設定にできます。このときはエンジンの効率マップ上は最良点からはずれますが、ギアポジションの関係で燃費は最良になります。
 (2) 一定速度まで3/4開度で … 60km/hが定常走行の速度とすれば、なるべく早くこの速度に近づけることで、燃費マップの最良点を使うことができます。ただし全開加速はダメです。アクセル開度はだいたい1/2~3/4が良いです。

「ニュートラル(Nレンジ)は使わない」
 走行中にニュートラルは使わないで下さい。万一、事故回避などのために加速が必要な場合もあります。ある程度の速度で走行中にNレンジからDレンジへ入れると、ギアの破損の可能性が出てきます。もちろん制御で回避していますが。メカ的にはお奨めできません。
 車両停止中に、DレンジかNレンジにいれると、トルクコンバータの粘性分、消費動力が減少しますが、通常の走行条件では、その差はわずかです。Nレンジにいれたことを忘れて、あわててDレンジに入れて、ムダな加速をする方が、損ですから、Nレンジにいれる必要性はあまりありません。ただNレンジにいれてアイドルすることに慣れている方は、とくに問題ないでしょう。

「暖機は不要」
 エンジンの暖機は不要です。正確に言えば、しないでください。始動時に、全開加速をするような運転をしない限り、始動後は、通常の運転操作に入って下さい。
 よく暖機を30秒とか1分とか推奨している回答がありますが、それは30年前の常識であり、現在の非常識です。まったく不要です。むしろ暖機運転は、空気量に対して燃料が多いリッチ状態で燃料噴射を長時間するため、エンジンの汚れを増す原因になります。
 車両停止状態の暖機では、ほとんどの車両のトランスミッションは暖まりません。また駆動系も走らないと暖まりません。

「アイドルストップは1分間以上で有効」
 信号待ちで車両停止中にエンジンを止めることを、アイドルストップ(アイドリングストップ)といいます。アイドルストップは効果があります。ただ練習と慣れが必要です。
 1分間以上の長い信号待ちや踏切待ちの時に有効です。ただ慣れないと、運転操作をあわてますので、必ず、練習して下さい。短い時間のエンジンの再始動には、1kW以上のスターターモータを駆動するエネルギが必要であり、エンジン停止による燃料節減より、かえって悪化する場合があります。

「登坂走行」
 通常の坂道であれば、アクセル全開負荷になることはありませんから、安全な範囲で、速度一定、つまり定地走行より高い負荷で走る方が効率マップからみて有効です。

ライバル車の燃費

スイフトのライバル車の燃費がどれほどのものなのか、「燃費」「実燃費」を見てみましょう!

日産「マーチ(K13)」

エンジン型式:HR12DE
最高出力:79ps(58kW)/6000rpm
最大トルク :10.8kg・m(106N・m)/4400rpm
種類 :水冷直列3気筒DOHC
総排気量:1198cc
JC08モード燃費:21.4km/リットル
実燃費:14.7~15.8km/L

トヨタ「ヴィッツ(NSP130)」

エンジン型式:1NR-FKE
最高出力:99ps(73kW)/6000rpm
最大トルク:12.3kg・m(121N・m)/4400rpm
種類:直列4気筒DOHC
総排気量:1329cc
JC08モード燃費:25.0km/リットル
実燃費:15.6~16.0km/L

「スイフト」とその他のライバル車の燃費を比較してみました。
10・15モードより、より実走行に近いJC08モードですが実燃費の差は80%前後と考えてよいでしょう。
燃費は自動車性能の判断基準の1つです。自動車の購入検討の際には、判断の参考ににお役立てください。

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