デミオで車中泊しよう!コンパクトカーデミオで車中泊はできるのか?
2015/11/08
anirupakuharu
いまや「第4のエコカー」とも呼ばれるようになったディーゼルエンジン車。ディーゼルエンジンを搭載したマツダデミオにはどんな性能があるのか?!ディーゼルエンジンの性能、マツダデミオディーゼルの特徴、メリット、デメリット、デミオディーゼルを徹底検証します!
デミオ XD Touring L Package
【SKYACTIV-D 1.5】
1.5L DOHC ディーゼルエンジン
そもそも「ディーゼルエンジン」とは何なのでしょう?
そしてディーゼルエンジン車とはどのような特徴を持つ車なのでしょうか。
マツダデミオ・ディーゼルについて検証していく前に・・
「ディーゼルエンジン」とはどんなものなのか、みなさん知っていますか?
「ディーゼル」って環境に悪いんでしょう?とこんなイメージを持っていませんか?
「ディーゼルエンジン」について、簡単ですがご説明したいと思います。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの仕組み
ディーゼルエンジン(ディーゼル機関)とは、ドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルが1892年に発明した内燃機関の一つのことです。
ガソリンエンジンとの違いとしてまず、「着火の方法が違う」ということがあります。
ガソリンエンジンはスパークプラグを使って電気的に火花を起こして着火し、ピストンを動かしています。他方ディーゼルエンジンは圧縮して高温になった空気(600℃以上)にディーゼル燃料(軽油や重油)を吹き込んだ時に起きる「自己着火」をもとにした爆発で、ピストンを押し出しています。なので、ディーゼルエンジンにはプラグ(点火装置)がありません。
また、ディーゼルエンジンは、高温にして自然発火しやすいように圧縮比が高い構造になっています。
このような仕組みのディーゼルエンジンには次のような利点があります。
①熱効率がよく燃費がいい
②二酸化炭素(Co2)の排出量が少ない
③低速トルクがある(力強い)
④耐久性・信頼性に優れている
⑤燃料代が経済的
①についてですが、ガソリン車と同程度の出力(PS;パワー)を出そうとすれば燃費はガソリン車と比べてそれ程大差はなくなってしまいます。ただ、ディーゼルエンジンの場合「低速トルク」があるので、実用面で高回転まで回転数を上げる必要がなくなる、ということが燃費の良さにあらわれてくると言えます。
②については、燃焼効率が良いので、二酸化炭素の排出量が少なくて済む、ということです。
参考:二酸化炭素排出量比較
③については、上記にあるようにディーゼルは圧縮比が高くなっています。そのために1回の爆発の 力が大きくなりエンジンが 力強くなります。つまり トルクが厚くなるということです。
④ですが、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンの3倍の耐久性があると言われています。
ディーゼルエンジン特有の高負荷・高圧縮比の燃焼に耐えられるように、はじめから頑強に設計されているのです。また、点火プラグがないというのも故障が少ない理由のひとつです。ガソリンエンジンの故障の大半は、実はこの点火系からきています。
⑤についてですが、ディーゼルエンジンは軽油をつかいます。軽油代とガソリン代を比べると、税金の違いがあるので、常にリッターあたり20円前後、軽油のほうが安くなります。
ディーゼル車に対して、「PMやNOxなど有害物質が多く発生する」ことや「排気ガスが真っ黒」「振動や音が大きい」などなど悪いイメージを持っている方もいらっしゃいますが、このようなことは現在ではほとんどありません。今のディーゼル車は、排気ガスもクリーンで振動や音もガソリン車並みに抑えられているのです。
唯一デメリットと言えるのは「ディーゼル車はガソリン車より価格が高くなる」ということぐらいです。
デミオ
マツダ、三菱、日産、トヨタ、と少しずつディーゼル車がまた普及しはじめました!その中でもマツダデミオのクリーンディーゼルエンジンとはどんな技術なのでしょうか?!
「SKYACTIV-D 1.5」とは?
マツダが開発、および製造するディーゼルエンジンの名前をSKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)といいます。
一般的にディーゼルエンジンは、上記の説明にもあるように高圧縮率であることが普通でした。そのために不均等な燃焼がおこり汚染物質の発生原因ともなっていました。
マツダはこの高圧縮率の常識を見直し、低圧縮比では爆発圧力が低くなることを利用してピストンなどの回転系部品を軽量化、低剛性化しました。その結果、機械抵抗が減って燃費が向上し、さらに低回転域から高回転域までスムーズにエンジンが回るようになった、というわけです。
クリーンディーゼル技術
「低圧縮比にすることで燃料と空気が十分に混ざり合ってから燃焼するようになり、燃焼効率が高くなるだけでなく、NOxやススの排出削減にもつながる」
さらに、燃焼室を卵形(エッグシェイプ)燃焼室にして燃料と空気の混合を促す仕組みをつくりました。これにより均一な状態での燃焼が可能となり、燃費を向上と汚染物質の発生を抑制することにも成功しています。
可変ジオメトリーターボチャージャー
小型のシングルターボです。低回転域と高回転域で特性を変化させ、全回転域で高い過給効果を発揮しています。街中などでは力強く軽快な走りを、高速走行時にはスムーズで伸びのある走りを実感できます。
1.5Lディーゼルエンジン、SKYACTIV-D 1.5が搭載されたデミオは、街中から坂道、高速道路まで、さまざまなシーンで快適な走りが楽しめる車となりました。
ディーゼルエンジンは、低回転で力強いトルクを発揮する代わり回転数の上昇が鈍くなる、という側面があります。この特徴はコンパクトカーであるデミオには不向きな材料でした。これを克服するため、マツダは街中でのスムーズな発進・走行が楽しめるようにすることを追求し、新型デミオの1.5Lディーゼルエンジンは、細かいアクセル操作にもレスポンスよく反応する出力特性を実現しました。
また、ターボの効率を徹底的に改良したことで、ミドルクラスのガソリンエンジンにも匹敵するトルクを獲得。街乗りだけではなく、坂道、高速道路など、場面を選ばす快適な走りを実現し、余計なシフトダウンなしでスムーズかつ力強い加速を体感することができます。
デミオには低速時の衝突被害を、ブレーキの自動制御で軽減、スマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)とAT誤発抑制制御[前進時]が装備されます。
スマート・シティ・ブレーキ・サポートとは、
約4~30km/hでの低速走行中、フロントガラスに設置した、近距離を高精度で検知できる近赤外線レーザーレーダーで先行車を捉え、衝突の危険性を判断します。衝突の危険性が高い状況下でドライバーがブレーキペダルを踏むと、ブレーキは即座に強い制動力を発揮。ドライバーがブレーキ操作などを行わなかった場合には、自動的にブレーキをかけて衝突回避をサポート、もしくは衝突による被害の低減を図ります。
AT誤発抑制制御とは、約10km/h以下の徐行時や停車時、前方に障害物があるときに、アクセルが一定以上に踏み込まれると、警報と同時にエンジン出力が抑えられ急発進を抑制する機能です。
デミオには「魂動(こどう)」デザインが採用されています。
「魂動(こどう)」デザインとは・・
クルマをただの鉄の塊ではなく、まるで生き物のように生命感を感じさせるものにしたい。まるで意志を持って動き出しそうな緊張感と、
体温を持ち呼吸しているかのような温かみをもった、生きたクルマをつくる。それが「魂動」デザインです。
デミオ
「蹴り出す瞬間のチーター」をイメージしているという新型デミオ
LEDヘッドランプは野生動物の鋭い目に見立てたデザインの4灯式。端正ながら生き生きとした表情と生命感あふれる立体的な造形が高い評価を得ています。
フロントタイヤを先代(3代目)よりも80mm前方に配置することでドライバーが自然に足を伸ばした位置にペダルがあるレイアウトとなりました。アクセルペダルにはオルガンペダルを採用しています。
デミオはマツダ独自のヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)コンセプト「Heads-Up Cockpit(ヘッズアップコクピット)」を採用しています。「ヘッズアップコクピット」とは、より多くの情報を処理しながらも、正しい姿勢で安全に運転に集中できることを目指して開発されたものです。不注意運転の要因(見るわき見、意識のわき見、操作)を最小化するために様々な工夫があります。
「Heads-Up Cockpit(ヘッズアップコクピット)」
デバイスを最適な位置へ配置するとともに、情報ゾーンを「走行情報」と「快適・利便情報」の2つにはっきりと分けられています。
情報を種類ごとにゾーン配置したシンプルでわかりやすいコクピットは、操作方法の迷いなどで生じる「意識のわき見」を減らします。
デミオ・ディーゼル
では実際にデミオのディーゼル車に乗った人は、どのような感想を持ったのでしょうか?
<燃費について>
「ハンドル前のメーター類。左横下に納車されてからの累積距離、777km。右横下には現在、平均燃費が表示され、その数値26.7kmです。
満タン給油から、給油メーターは4分の1メモリを指したところ。軽油1Lに対し27km近くの結果は、この1週間暑くてエアコンオートでガンガン使った事もふまえて、かなり良いんじゃないでしょうか。」
<エンジンについて>
「黒煙もうもうの旧世代ディーゼルエンジンを知る者としては、ネガティブな先入観でいっぱいでした。しかし、ディーラーに何度も足を運んで試乗を繰り返すうちに、それも完全に払拭されました。特有のエンジン音が気になるのは低速域の加速時のみターボが利き始めた瞬間の爆発的加速は、若き日の愛車・Z32のVG30DETTを思い起こさせます。
市街地走行では発進時に多少のもたつきを感じますが、乗り慣れてくれば解消されることでしょう。その他、郊外の道、高速道路、ワインディングなど、あらゆるシーンで軽快な走りを見せてくれます。」
<乗り心地について>
国産コンパクトカーの中で抜けた乗り心地です。スイフトやフィットなどの他の国産コンパクトカーを試乗しましたが、比較になりません。ただし相変わらずマツダ特有の硬い乗り心地ですので、この味付けが好きかどうかは人によるかもしれません
新しいディーゼルの性能を体感して、その軽快な走りが高評価となっていました。
デミオのディーゼル車には基本的に3つのグレードがあります。
「デミオXD」、「デミオ XD Touring」、「デミオ XD Touring L Package」の3つです。
デミオXD
【SKYACTIV-D 1.5】
1.5LDOHCディーゼルエンジン
2WD/4WD 6EC-AT/6MT
【主要装備】
・インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM) コーチング機能・ティーチング機能(スコア&アドバイス)
・ハロゲンヘッドランプ(ロービーム:マニュアルレべリング[光軸調整]機構付)
・LEDリアコンビランプ
・フロントグリルガーニッシュ(ソウルレッドプレミアムメタリック塗装)
・185/65R15タイヤ&15インチアルミホイール
・リアシート 6:4分割可倒式シートバック
・プッシュボタンスタートシステム
・7インチWVGAセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・AT車 シフトノブ / MT車 シフトノブ
価格:1,782,000~1,976,400円
燃費:22.8~30.0km/リットル
デミオ XD Touring
【SKYACTIV-D 1.5】
1.5LDOHCディーゼルエンジン
2WD/4WD 6EC-AT/6MT
【主要装備】
XDとの違いとしては、次のような変更・追加があります。
・フロントフォグランプ(ピアノブラックベゼル)
・185/60R16タイヤ&16インチアルミホイール
・ステアリングシフトスイッチ(AT車のみ)
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
またXDよりもシートが高級になります。
価格:1,944,000~2,138,400円
燃費:22.8~30.0km/リットル
デミオ XD Touring L Package
【SKYACTIV-D 1.5】
1.5LDOHCディーゼルエンジン
2WD/4WD 6EC-AT/6MT
【主要装備】
XD Touringと同じ内容です。室内をグレードアップしており専用装備として、
・インパネデコレーションパネル(助手席)
・コンソールサイドデコレーション 合成皮革・オフホワイト(ホワイトステッチ)
があります。
また白を基調とした本革シートが豪華です。
デミオ XD Touring L Package
クロス/レザーシート(オフホワイト)
価格:1,998,000~2,192,400円
燃費:22.8~30.0km/リットル
XDは170万円台でXD Touring L Packageと比較して20万円ほどの差があります。燃費に関してはすべて同じなので、室内装備などの違いから予算内でグレードを決めることになると思います。
ただ、ディーゼルの場合はMTだと燃費性能が大幅に上昇し、30km/リットルを達成します。燃費性能を追及したい人はMTをおすすめします。
デミオのディーゼル車はXDでも基本的な装備は充実しているので、XDでも十分に満足できる1台と言えます。搭載されていない装備はオプションで選ぶこともできます。
上級グレードの4WDだと200万円を超えてくるので、かなり高く感じるようになるかもしれません。
上記を踏まえると、基本のおすすめグレードは「XD」です。また燃費を重視する人はMTをおすすめします。
そこからオプションをつけたり、少し高級感がほしかったら上級グレードを考える、というかたちが良いかと思われます。
デミオ ディーゼル1.5リッター ディーゼルエンジン搭載モデル(FF)
いかがでしたか?
マツダは新しいディーゼルエンジンの開発へ、真剣に取り組んでいることがよくわかりました。そしてそのディーゼルエンジンを搭載したデミオの性能には、驚くばかりですね!
新開発【SKYACTIV-D 1.5】 ディーゼルエンジンを搭載したデミオは魅力たっぷりの車になっています。ディーゼルエンジンの性能に興味のある方は、ぜひこのデミオに触れてみてください!
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