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研磨?それとも交換?ブレーキローターの研磨に関するまとめ

ブレーキを踏んだ時、違和感はありませんか?今回はブレーキローターの研磨に関する情報をまとめます。ブレーキローターを交換する前に、まずはブレーキローターの研磨を考えてみませんか?ブレーキローターを研磨するメリットやデメリットもご紹介します。

ブレーキローターって何?

今回はブレーキローターの研磨に関する情報をご紹介しますが、ぞもぞもブレーキローターとは一体何なのでしょうか。
まずはブレーキローターに関する情報をご紹介します。

ブレーキローターとは、車やバイク、その他輸送機器に用いられるディスクブレーキを構成する部品です。
鉄・ステンレス・アルミニウム・炭素繊維強化炭素複合材料などの材料からなる円盤状の部品で、穴があいているものやスリットが入っているものなど様々な種類があります。

ディスクブレーキは、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドをブレーキローターに押付け、その摩擦力によって制動する仕組みです。
つまり、ブレーキローターには摩擦熱に強く、放熱効果が高い素材が求められることから、車には鉄、バイクにはステンレス鋼製のものが主に使用されています。

車やバイクを止めるため、非常に大きな摩擦が発生します。
そのため、ブレーキパッドやブレーキローターは消耗品です。

ブレーキローターを研磨するってどういうこと?

では、ブレーキローターを研磨するとはどういうことなのでしょうか。
消耗品であるからには交換というイメージがありますよね?
それを交換ではなく、研磨するとはどういうことなのでしょうか。

ブレーキローターは先述したとおり、ブレーキパッドとの摩擦や熱が発生します。
それによって歪みや振れが少しずつ生じてきます。
ブレーキパッドの当たる部分が極端にすり減る、いわゆる「段付き」という症状もおきてきます。

そういうった症状が起こると、ブレーキフィーリングが悪化するだけではなく、放置すると制動性能に重大な影響が出てしまいます。
まだまだ厚みがあるのに、波打っていたり、筋が付いていたりする場合には交換ではなく、研磨という方法を選ぶことも可能です。

ブレーキローターを研磨する目安

では、ブレーキローターの研磨の目安はどのようなものなのでしょうか。
どのような乗り方をしている人にオススメなのでしょうか。

ブレーキローターを研磨する目安

・ブレーキジャダー
走行中ブレーキペダルに軽く足を乗せたとき、波打つような感触がある。
・ブレーキ鳴き
ブレーキをかけたとき異音がする。
・制動距離が伸びた
最近ブレーキの効きが悪い。

このような症状がある場合はブレーキローターの研磨を考えてみるといいかもしれません。
では、どんな車にオススメなのでしょうか。

ブレーキローターの研磨を勧めたい車

●ハードブレーキングが常識のレース車両やスポーツドライビングを楽しむ方
●4WDなど重量のある車両、重い荷物を積んだり大人数で乗ることが多い方
●タクシー、宅配車、その他商用車、その他走行条件によりブレーキを酷使する車両

ブレーキに問題がある場合

ブレーキパッドがなかったり、ブレーキローターに異常がある場合、通常以上の熱や摩擦が発生してしまう。

このような条件下で走る車はブレーキの酷使が考えられます。
つまり、ブレーキローターへの摩擦や熱の発生回数などが非常に多いため、ブレーキローターの傷みも進んでいる可能性があります。

ブレーキローターを研磨するメリット・デメリット

では、最後にブレーキローターを研磨するメリットとデメリットをご紹介します。
ブレーキローターの研磨に関するメリット、デメリットとは一体何のでしょうか。

ブレーキローターを研磨するメリット

・新品よりも優れた効き!!
発生熱による変成を充分に経験している使用済みのブレーキローターは、研磨後の歪みの発生が新品に比べて格段に少なく、装着後の変形を最小限にとどめます。

ブレーキローターの研磨

・交換よりはるかに安価で、2~3倍の交換サイクル!!
1枚当たりの費用が新品交換の半額以下ですし、定期的に研磨を行えば1枚のローターの寿命が飛躍的に延び、新品交換までのサイクルが長くなります。
価格と寿命の長さと合わせて非常にお得です。

・リサイクルに貢献!!
使用済みブレーキローターは再利用が難しく、環境に対する配慮から言っても長く使うことはドライバーの務めです。
研磨して長く使用できれば、エコにも貢献できます。

ブレーキローターを研磨するデメリット

・業者選びを誤った場合
ブレーキローターを研磨する技術が低いときちんと研磨されず、ブレーキの性能がより落ちることもあります。
信頼できるプロにブレーキローターの研磨を依頼しましょう。

研磨をすると、単純にブレーキローターの厚みが減るため、熱容量が小さくなり、フェードやペーパーロックを起こしやすくなる可能性があります。
また使用状況によっては割れる可能性もわずかながらですが上がります。
しかし、普通に使用する分には何ら問題ないレベルと言えそうです。

ブレーキローター研磨のまとめ

いかがでしたか。

ブレーキローターの研磨には多少のデメリットはあるものの、メリットの方がはるかに上回ります。
費用の面でも、性能の面でも新品交換よりも有効なようです。

最近、ブレーキの効きが悪いという方や、違和感がある方は、ブレーキローターを触ってみるなどして、研磨することも考えてみてはいかがでしょうか。
その際、顔なじみの車屋さんなどにアドバイスを求めるとより正確な判断ができると思います。

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