記事ID14362のサムネイル画像

知ってる?縁の下の力持ちイグニッションコイルの寿命の目安

イグニッションコイルと聞いて役割がピンときた方は車に詳しい方が多いのではないでしょうか。そんなイグニッションコイルにもいずれ寿命が訪れることはご存知ですか?今回はイグニッションコイルの寿命の目安と寿命が早まりやすい環境などをご紹介します。

イグニッションコイルってなに?

今回はイグニッションコイルの寿命についてまとめてご紹介していきたいと思いますが、まずはそもそもイグニッションコイルってなに?どんな働きをしているの?というところをご紹介したいと思います。

イグニッションコイルは火花点火内燃機関の点火プラグで放電するための高電圧を作り出す変圧器です。
これだけ聞くと難しくて何の事だかいまいちわかりませんね。
簡単に例えると…

バーベキューをするときの着火剤の役割と同じです。
炭に新聞紙などで頑張って火をつけても燻りますが、炭から火は出ませんよね。
ポカポカしてお湯は沸かせそうですが、お肉は焼けそうにありません。

そこで登場するのが着火剤です。
着火剤が小さな炭火を大きな炎にしてよく燃えるようになるため、無事においしいお肉にありつけます。

つまり車に流れている12V程度の電流ではガソリン(混合気)に着火することが困難です。
イグニッションコイルで高電圧にすることよって火花を散らし、ガゾリンに着火させるという仕組みです。
本来のエンジン性能を発揮するためにはしっかりとした電圧が必要になるため、その電圧を高める役割をしているのがイグニッションコイルということです。

イグニッションコイルの寿命はあるの?

一般にコイルは半永久的なものとされていますが、イグニッションコイルに寿命はあるのでしょうか。
次はイグニッションコイルに寿命があるのかをご紹介します。

半永久的と言われるコイルなのに、イグニッションコイルに寿命はあるのか?という質問をされると、答えは「イエス」です。
では、なぜ寿命があるのでしょうか。

コイルが半永久的というのはほかに不具合がなかったり、温度が適切であったりする場合です。
しかし、イグニッションコイルにおいては高速振動し、さらに高温になるエンジンに直接配置されています。
つまり振動や高温にさらされ、過酷な条件下で働くことが日常です。

だからこそ、いずれ寿命がくるわけです。
さらにエンジンに負担がかかる状態が多い場合はエンジンそのものが高温になるため、イグニッションコイルも影響を受けます。
坂が多い、高速走行が多い、急加速、渋滞が多い、暑い地域など様々ありますが、そういった地域で生活している場合は寿命が早まります。

イグニッションコイルの寿命の目安

イグニッションコイルにも寿命があることが分かりましたが、目で見て確認できるものではないため、どのように寿命が近付いてきたことを知ればいいのでしょうか。
次はイグニッションコイルの寿命の目安を紹介します。

イグニッションコイルの寿命が近付いてきた目安は
・加速時に回転が上がらない
・エンジンがかかりにくい
・アイドリングが不安定
・エンジンチェックランプ(MIL)が点灯
の4点が該当します。

エンジンがかかりにくい場合はバッテリーの寿命が近いかもしれないので、一概にイグニッションコイルが原因とはいえませんが、そのほかの症状が見られ始めた場合は、車屋さんに点検してもらうことをオススメします。

イグニッションコイルの寿命がきたら

では、イグニッションコイルの寿命が来たらどうすればいいのでしょうか。
お察しの通り、交換なのですが、どのような点に気をつけて交換すればいいかも併せてご紹介しておきます。

イグニッションコイルは全気筒ごとについているため、「何番のイグニッションコイルに寿命がきています」と特定のイグニッションコイルの寿命を言われることがあるのですが、イグニッションコイル交換時は、全気筒交換をオススメします。

特定の気筒でイグニッションコイルの不具合、寿命が発見された場合でも、他気筒のイグニッションコイルも劣化が進んでいるため、ひとつを交換してもすぐに他気筒の不具合が発生する可能性があります。
交換にかかる時間や工賃などもその都度必要になるため、例え1つしか寿命がきていなくても全気筒交換をオススメします。

さらに、イグニッションコイル交換時は併せてスパークプラグのチェックもオススメです。
イグニッションコイルはスパークプラグと深く関係しているパーツですので、消耗したスパークプラグを使用し続けていると、点火するための要求電圧が高くなるためイグニッションコイルへの負担が大きくなり、寿命が早まる要因になる可能性があるからです。

イグニッションコイルを交換すると不安定だったアイドリングが安定し、燃費も改善されます。
また元の快適な走りがよみがえってきますので、イグニッションコイルの寿命を宣告されたら、潔く交換しておきましょう。
先延ばしにすると最悪、エンジンがかからなくなってしまいますのでご注意を。

イグニッションコイルの寿命に関するまとめ

いかがでしたか。

目で見える部品ではないため、寿命が近付いているかどうかの素人判断が難しいイグニッションコイルですが、加速時やエンジン点火時などにそれなりにサインを示してくれます。
イグニッションコイルの寿命のサインがわかった場合はすぐに交換しましょう。

車がいつもと違うぞ?と感じたら、車屋に点検に出し、イグニッションコイルやスパークプラグも併せて点検してもらうといいでしょう。
いつも快適な走りができるよう、縁の下の力持ちであるイグニッションコイルの寿命にも気をつけてみてください。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ