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車のバッテリーにも寿命があります。寿命がきたバッテリーは交換です

自動車のバッテリーの寿命って、一体どれくらい、交換時期の目安ってどれくらいなのでしょう。最近エンジンのかかりが悪くなった、ヘッドライトが暗い、パワーウインドの動きが遅い、という症状が出ていればそろそろ寿命かも。自動車バッテリーの交換時期などについて紹介します。

車のエンジンがかからない

 車のエンジンがかからない場合、バッテリーに原因があるのでしょうか。そうと決まったわけではありません。ほかに原因があるかもしれませんので、一応確認してみましょう。

 主な原因として、次の5つをあげてみました。

ギアをP(パーキング)に入れていない(AT車の場合)

 うっかりしている点としてギアをPに入れずに車のエンジンをかけようとする人がいるようです。焦っている時などは見落としがちになりますので落ち着て確認してください。
 それと、最近の車はブレーキを踏んだ状態でないとエンジンがかからないようになっている車もありますので、確認が必要です。

ガス欠

 自動車はガソリンが入っていなければ、エンジンはかかりません。

メインヒューズの断線

 車のメインヒューズが何らかの原因で切れていると、電気は流れませんのでエンジンはかかりません。

バッテリーターミナルの腐食

バッテリーターミナルの腐食

 バッテリー端子がバッテリー液で汚れて腐食してしまうと、接続不良を起こして電流が流れません。電流が流れなければセルモーターが回りませんし、車のエンジンはかかりません。

 この症状はバッテリー寿命が来ているのかもしれません。

セルモーターの故障

 セルモーターが壊れているとエンジンはかかりません。

自動車用バッテリーのトラブル

 セルモーターが回らないといった症状は同じですが、自動車用バッテリーのトラブルには「バッテリー上がり」「バッテリー寿命」「バッテリー不良」の3通りがあります。

自動車用バッテリー

デミオのバッテリー。右下がバッテリーです

 電気の使用量が充電する量を上回って生じる充電不足(過放電)の状態が「バッテリー上がり」。「バッテリー上がり」では、充電器で充電することで電気容量を回復することができます。しかし「バッテリー上がり」を繰り返すと「バッテリー寿命」を早めてしまいます。

 バッテリーの劣化による電気容量の縮小が「バッテリー寿命」です。「バッテリー寿命」を迎えた場合、化学反応出来る極板が十分に残っていないため、充電器で充電してもその電気容量はほとんど回復されません。「バッテリー寿命」になったらバッテリーを交換するしかありません。

 また、バッテリー不良では内部ショートや極板の欠落等、内部が損傷している状態で、充電しても正常な化学反応が起きないので充電そのものが不可能です。バッテリー寿命の場合と同様にバッテリー交換が必要です。 

自動車用バッテリーの寿命

 自動車用バッテリーそのものの製品寿命は、通常目安としては概ね2~4年と言われてますが、早い方ですと1~2年で寿命になってしまうこともあります。自動車用バッテリーの寿命は、実は製品自体の性能よりも車の使用状況に一番大きく左右されます。一般に充放電の激しい使われ方やバッテリー温度の高い使われ方は著しく寿命を短くします。

JAFロードサービス、出動理由のトップはバッテリー上がり

 JAFの年末年始の救援出動はバッテリー上がりが最多。気温が低いとバッテリー液の温度が下がり、バッテリーの能力も低下します。

 バッテリーは消耗品です。使用環境によって、劣化の進み方が大きく変化するため、定期的にカーディーラー、ガソリンスタンド、カーショップなどでのバッテリーチェックしてください。寿命が近いバッテリーは早めに交換してください。

 また、使用頻度、走行距離(年間 5,000km以下)の少ない車は、それゆえバッテリーは充電される機会が少ないことになりますので、慢性的な充電不足から「バッテリー寿命」よりも先に「バッテリー上がり」が訪れるケースが多くなります。こういったケースでは、バッテリーそのものの寿命ではなくバッテリー上がりのタイミングでバッテリーを交換されることが多いのが現状です。

バッテリー上がり、バッテリー寿命となる原因

 以下のように車を扱っているとバッテリー上がりの原因となり、バッテリー寿命を短くするので注意してください。

自動車用バッテリー

 自動車用バッテリーにも寿命があります。

 バッテリー上がりを繰り返すと寿命が短くなります。

放電過多

 バッテリーへの充電量より、使用量の方が多い場合です。
●夜間の走行が多いので常にライトを点灯し、電力を消費する。
●エンジンをかけたり、切ったりを繰り返すのでセルモーターの使用頻度が高く、電力を消費する。
●消費電力の大きな電装品、エアコン、凝ったカーオーディオの使用頻度が高く、電力を消費する。
●雨天時しか車を使用しないので、常にワイパーを使用し、電力を消費する。

充電不足

バッテリー充電中

定期的にバッテリーの電圧をチェックし、電気容量が少ない場合は充電して寿命を延ばしましょう。

 バッテリーへの充電が十分に行われていない状態です。
●1回の走行距離が短いので、十分に充電できない。
●いつも渋滞路を走行しているので、エンジンの回転が上がらず、十分に充電できない。
●たまにしか車を使用しないので、自然放電するし、充電の機会が少ない。

寿命が近い場合の症状〔自動車用バッテリー〕

 バッテリーの寿命が近くなると以下のような症状が現れるので、参考にしてください。

電気系統の変化

「簡易型バッテリーチェッカー」でバッテリーの状態をチェック

●ヘッドライトが暗い
●パワーウィンドウの動きが遅い
●ワイパーの動きが遅い
●セルモータを回した時のモーターの動きが鈍い
●エンジンの掛かりが悪くなってきた

見た目の変化

テスターを使って電圧測定

●バッテリー液の減りが速い
●バッテリー液が偏って減る
●バッテリー端子(+と-の金属)に白い粉のような物が付着している

バッテリー液のヘリが速い

バッテリー寿命かもしれません。ディーラー、カーショップ、ガソリンスタンドなどで点検してもらいましょう。

 これらの症状が車に出始めたら要注意。バッテリーの寿命がきているサインです。早めの交換をおすすめします。

まとめ

 出先で車のエンジンがかからなくなったら大変です。そろそろ寿命かな・・・なんて思っているようでしたら、寿命が来る前に交換しておいた方が無難です。

Imarku ジャンプスターター バッテリーレスキュー

 この商品は、その名前からも想像が付くように車のバッテリー上がりの際、これを接続してエンジンを始動、その後はエンジンによってカーバッテリーを充電すると言う便利商品です。

 スマートフォンやタブレット端末等、各種電子デバイスを充電する事も可能です。

 一つの目安として初めての車検時にタイヤとバッテリーを同時に交換することをお勧めします。でも、バッテリーもタイヤも思ったより高額ですから、出費としてはちょっと痛いですよね。

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