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板金のパテは一つじゃない?プロが実際に使い分けるパテの選び方!

板金といえば車が傷ついたり凹んだりしてしまった時に直す技術です、パテを盛って削って成型するんでしょ?と思うかもしれませんが実はプロは板金の時状況に応じてパテをうまく使い分けて車を直すのです、今回はそんなプロが使い分けるパテの選び方を見ていきましょう!

厚付けパテ

厚付けのパテとはそのままの意味で、板金する場所にパテを厚く盛ることができるパテです。
厚付けパテは肉持ちが良い分、巣穴(ピンホール)が出来やすいので、下地を作る為のパテになります。
板金する際に車の凹みが深い所などに厚く塗り仕上げのパテを薄くする為に使用します。
厚付けパテを薄く塗るには、パテ薄め液で濃度をうすめてやらなければいけません。
厚付けパテを削る際は80#~280#のペーパーを使用します。
削る時は車の板金しない部分の塗装が剥がれても問題ありません。
素人がご自分の車の板金にチャレンジするときはオススメです。

クイックパテ

クイックパテとは硬化が早く、研磨作業性に優れたパテです。
 車の板金の際のパテの硬化時間とはただの待ち時間なのでとても苦痛の時間です、クイックパテは硬化時間が早いのも魅力的です、また硬化後に痩せにくいので、低収縮性にも優れています。
 クイックパテにも種類があり最大盛付け厚も10~3mm用までラインナップがございますので、用途に合わせて使い分けをします。
 

クイックパテ80LS

硬化・乾燥が早く、研磨作業性に優れたクイックパテ・シリーズの、厚付け用タイプです。
 P80程度のサンドペーパーで、楽に研磨ができます。
パテの硬化収縮が少ないため、高張力鋼鈑(ハイテン鋼鈑)などの薄い鋼鈑に使用しても、鋼鈑を変形させる危険性が少なくなっています。
ヘラ伸びがよく、盛り付けでしやすくなっています。
タレにくく、一度に厚付けができます。
乾燥が速く、硬化後の時間に関係なく楽に削る事ができます。
最大合計膜厚が10mmになっていて厚付けタイプのパテです
その他にも120LS(中目)や180LS(細目)という種類があり素人が自分の車の板金をするにも比較的使いやすいパテになっております。

樹脂パテ

車の擦り傷補修専用パテです。
 柔軟性、密着性、研磨性に優れておりPP樹脂に対してはプライマーを使わずに、密着します。
お車の気になる傷とかをとりあえず板金したいときなど便利です。
240番のサンドペーパーで研磨ができます。
柔軟性があるため、バンパーなどのプラスチック素材の補修に使用されます。
厚付け用パテなどの素穴修正や仕上用としても使用できます。

バンパーパテ

車の純正バンパーなどの板金作業に使われるパテです。

車の板金は純正バンパーほど難しい?

車の純正バンパーというのは樹脂でできている為、鉄の部分やFRP(強化プラスチック)よりも密着性が少ないのでしっかりとした下地作りが大切になります。
その為車のあまりにも下地が悪いと走行中の振動などで割れてきたりしてしまうので注意です。

ラッカーパテ

ラッカーパテとは主に巣穴を埋めたりする際に使用されることが多いパテです。

車の板金の際に普通に盛るのはあまり良くない。

車の板金の際にラッカーパテを普通に盛って下地などにするという車屋さんもいると思いますが板金の用途としては巣穴埋めや補修に使用する事が多いです、何故かというと痩せやすいパテと言われているのが大きな理由です、硬化するのに痩せるの?と思う方もいると思いますが車の板金のパテは厚く盛りすぎたりすると痩せたりひび割れの原因になるのです。

ファイバーパテ

ファイバーパテとはカーボン繊維入りで硬化すれば非常に硬いパテです。
かなり厚付けできるため成型するのに向いてます、研磨する際はかなり苦労するパテになりますその為車の板金で手の届きにくい場所の板金の際が注意して使います。

車の板金以外にも使用用途がある。

ファイバーパテは車の板金にも使用されますが主にエアロ加工に使用されることが多いです、カーボン繊維入りなのでとても強度が高くFRPで作られるエアロと似た素材なので相性も良いです。
しかし板金以外にも使用できるのがファイバーパテのいいところで、車の内装のコンソール作りやオーディオ加工にも使用されます、車の内装部品をFRPや木材で形を作りファイバーパテで成型してワンオフで作り最後の仕上げにカーボンシートを貼り仕上げます。
カスタム車を作る自動車ショップなどでは当たり前のように使われます。

ポリパテ

ポリパテとは薄付パテとも言います、主に中間パテとして使用しています。

パテ自体は使いやすいが厚盛りはできない。

ポリパテは主にパテの中間に盛るものです、下地でファイバーパテを盛り、その上にポリパテを盛ります、ここで難しいのが中間パテは2㎜までの厚さでしか盛れませんので盛り厚と仕上げのパテの厚みなどを計算してうまく盛らないといけません。

厚盛りしたらどうなる?

ポリパテを厚盛りしていまった時はひび割れしてしまいます。

仕上げパテ

車板金業界のプロの塗装業者に古くから使い続けられている、パテです。
下地表面を滑らかにするための、最終仕上の際に使用します。
ヘラ伸びが良く、R部分や広い面積などを楽につけることができます。
素人が自分の車の板金をする時に使ってもよさそうなくらい使いやすいパテです。

パテの盛り方から注意。

仕上げのパテなので盛り方から注意しながらうまく盛らなければいけません、板金する際に最終段階なので下地が良いほど板金しやすくなっています。
仕上げに入る前はしっかり車の板金箇所を綺麗に掃除しパテを盛ります。

車の板金まとめ!

いかがでしたか?車の板金に使うパテはこんなにも種類があったのです、板金はパテだけではなく塗装するところまで板金ですが今回はパテについて見ていきました、DIYでご自分の車の板金をしてみたいと思った方は是非この記事を参考にしていただけたらと思います、最後までご覧いただきありがとうございました。

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