高速道路だけじゃない。一般道にもオービスは設置されていますよ。
2016/04/16
Nor.M
高速道路や幹線道路に設置されているオービス。名前は知っているし、写真を撮られるのも知っているけど、その後どうなるかは知らない・・・と言う人が多いのではないでしょうか?実は、オービスに撮られると免停に!今回は、オービスと免停について調べました。
幹線道路や高速道路に設置されているオービス。速度オーバーを取り締まる装置です。オービスの正式名称は『自動速度違反取締装置』と言います。実は、『オービス』と言う名称はボーイング社の商標。しかし、他社の製品も通称として『オービス』と呼ばれることが多いようですね。
オービスが撮影した瞬間。
オービスで撮影されるのは、運転者とナンバープレート。一般道路では30km/h以上、高速道路では40km/h以上の違反で撮影対象になります。赤または、白いストロボがたかれるので、オービスで撮影された場合はすぐに分かることが多いようですね。
実は、オービスには幾つか種類があります。
レーダー式オービス。
レーダーは頭上、カメラは道路わきにあります。
古くから活躍してきたオービスが、このレーダー式オービスです。道路上部に設置されたレーダーが検知し、道路わきに設置されたカメラで撮影するものです。
撮影されたと思っても、フィルム切れで撮影されていなかった、と言うこともあったそうです。
ループコイル式オービス
ループコイルは道路に埋まっています。
ループコイル式オービスは、道路の中にループコイルと言うセンサーが埋め込まれているタイプです。カメラは道路わきに設置されています。レーダー式のオービスに比べて精度が上がり、首都高によく採用されているタイプです。ループコイル式オービスもフィルム撮影なので、まれにフィルム切れすることがあります。
また、上部にアーチが無いため、見た目にも発見しにくいオービスです。
新Hシステムのオービス。
「はんぺん」と呼ばれるレーダーが特徴。
Hシステム式オービスは、レーダーを発する四角い装置(通称はんぺん)と、その隣に設置されたカメラで撮影するタイプ。デジタルカメラを使用しているので、こちらも常時撮影可能で撮影と同時に管理センターへとデータが転送されます。。
初期型のHシステムは、発しているレーダーが特殊な為、逆探知する機器が普及してしまいました。その状況を打破すべく開発されたのが、先ほどのはんぺんのついた新Hシステム。新Hシステムが発するレーダーは、不定期で可変的になった為、探知できなくなっています。
LHシステム式オービス。
最新式になります。
オービスの中で、ドライバーから最も恐れられているというオービスがLHシステム式のオービス。Hシステムを採用しながら、道路に埋め込まれたループコイルが検知スピード違反を検知します。正確にスピード違反を見抜きながらも、レーダーを出さないのでドライバーからオービスの位置を特定することができません。
移動式オービス。
ワゴン車に積まれています。
最後に、見つけるのが難しい移動式オービスです。他のオービスが固定式なのに対し、移動式オービスは、ワゴン車などにスピード計測器やカメラなどを搭載しています。
それでは、オービスに撮影された後は、どうなるのでしょうか。
先ほどもご紹介したように、オービスに撮影される時は以下の速度超過の時です。
夜のオービスのフラッシュ。
【違反点数6点】
・一般道路・・・30km/h以上50km/h未満
・高速道路・・・40km/h以上50km/h未満
【違反点数12点】
一般道路、高速道路共に50km/h以上
これは免停になる違反点数です。違反点数が15点に達してしまうと、免取になってしまいます。駐車違反やシートベルト違反など、小さい違反が累積している場合は要注意!
それでは、オービスに撮影された時の免停期間はどのくらいでしょうか。
・違反点数6~8点・・・免停30日
・違反点数9~11点・・・免停60日
・違反点数12~14点・・・免停90日
これは、あくまで今まで違反前歴が無い場合です。前歴があるほど免停までの点数が少なく、また免停期間が延長されてしまうので注意が必要です。
また罰金は、簡易裁判所で決定されます。
オービスに撮影されてから、免停になるまでには、どのような流れで進んでいくのでしょうか。
通知状
①警察、交通機動隊から通知
②警察署へ出頭
③停止処分者講習(免停講習)、裁判の通知 ※どちらが先に来るかは分からないそうです。
④警視総監より、免停開始日の通知
⑤免停講習受講(免停90日以上の場合意見の聴取あり)、免停開始
⑥簡易裁判所で略式裁判、罰金確定
⑦免停終了後に、警察署に免許証を取りに行く
裁判や講習受講などは、順番が変わる場合もありますが、大まかにはこのような流れになるそうです。
また、罰金は7~8万円が多いようですが、10万円と言うケースも。講習受講料などを合わせて10万円を超えることも珍しくありません。
実は、免停講習は必ず受講しなくてはいけないものではありません。受講すると、免停期間が短縮されます。短縮されなくても良い、と言う人は受講しなくても大丈夫です。
免停講習は、免停期間により受けるものが変わってきます。
・免停30日・・・短期講習。1日6時間受講。受講料¥13,800
・免停60日・・・中期講習。2日間10時間受講。受講料¥23,000
・免停90日以上・・・長期講習。2日間12時間受講。受講料¥27,600
免停講習は、受講することにより免停期間が短縮されます。講習後に受けるテストの結果で短縮期間が決定します。正解率85%で免停30日の場合は29日が短縮(免停期間は受講日のみ)、免停60日~120日までは、半分の期間が短縮されます。それ以上の免停でも短縮されますよ。
オービスと、オービスに撮影された時の免停について調べてみましたが、いかがでしたか?オービスで取り締まっているところには、必ずオービスの手前1km~2kmのところに速度警告板があります。そして、免停になった時のショックは相当なもの。罰金も決して安くはありません。
一般道路でも高速道路でも、安全運転を心がけたいですね!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局