2016/02/18
里ちゅーん
スーパーカー世代ではなくても、クルマ好きなら聞いたことがあるフェラーリのF40。当時のフェラーリのトップ、エンツォ・フェラーリ氏その人の肝入りで作られたマシンです。この記事では、現在でも高嶺の花であり続けるF40を詳しく紹介していきます。
スーパーカーの象徴たフェラーリ・F40を、改めて詳しく紹介いたします。年式や価格帯、そして当時の日本の時代背景が如何にしてこのマシンをスーパーカーたらしめたかをチェックしてみました。フェラーリ・F40を最近知ったというアナタも、少年時代の思い出の1ページになっているアナタも要チェックです!
フェラーリ・F40
この迫力のアピアランス!無骨さと美しさが両立されたF40のスタイルは、当時開発されたばかりの複合素材が贅沢に使われているそうです。そして何よりもフェラーリを雄弁に物語るこの赤!オーナーのステータスまでもを物語るこの色には、ロッソコルサという名称が付けられています。
フェラーリ創業40周年を記念して、1987年にデビュー。日本での新車価格は4650万円。しかし、当時の日本はバブル景気にわいていたため、人気が殺到。プレミア価格で取引され、絶頂時には2億5000万円で取引された。限定モデルと思われがちだが、人気が殺到したため量産化され、1311台が生産された。
少数のプレミアムスポーツカーを主として生産するフェラーリ社が40周年記念に発売した車。この圧倒的な姿とこの事実が組み合わさるだけで、このクルマの凄さの片鱗を感じることが出来ます
。1987年といえば、日本はまさにバブル景気の真っ最中。そんな状況下でフェラーリの記念車ともいえるこのF40が市場に投入されたとなれば、当時資産を持っていた方々が飛びつくことは請け合いでした。4650万円だった新車価格は跳ね上がり、最終的についた価格は2億円とも2億5000万とも言われています。フェラーリ社のブランド力、F40の希少性、そして当時の日本を取り巻く経済状況が、生産台数を引き上げたのかもしれません。
見るからにトンでもない化け物感を持つF40。停まっていても走っても、その姿から出る迫力は変わりません。跳ね馬の中の跳ね馬、フェラーリ・F40のその雄姿をじっくり見てみましょう!
このベッタリ感!
ただでさえ低く設計されたボディに、地面すれすれまで下げられた車高。「段差で擦っちゃわない?」なんて心配は、このフォルムの前では野暮なものです。
車庫に入ってもなお消えないオーラ
家の中にF40を仕舞えるというその浪漫。なんて羨ましい。高い目線からの写真で際立った車高の低さは、目線を低くすればスーパーカーだけが持つオーラを更に増加させます。
実はリトラクタブルライト!?
フロントバンパーに着いているランプに騙されてはイケマセン。F40のヘッドライトはせりあがるリトラクタブルライトです。空力的に不利かもしれない?それでもただただ、カッコイイのです。
無骨さはカッコよさ!?
横から見ると、現代のスーパーカーに比べて角ばっている部分が多い気がします。テクノロジーの差と言ってしまえばそれまでかも知れません。それでも、この時代特有の性能指標だけでは測れない何かを、フェラーリのクルマは、特にこのF40はそれを色濃く持っています。
後姿もシビれます
印象的なのは丸目4灯ランプだけはありません。エンジンの放熱のためのリアガラス、そして現代のクルマでも滅多に見かけない3本出しマフラー。ここから奏でられるサウンドはどれだけ凄まじいのでしょう?
全長x全幅x全高:4358×1970×1124mm
エンジン:水冷90度V型8気筒D0HC 4バルブ ツインターボ 2936cc
レイアウト:ミッドシップ
馬力:484ps/7000rpm
最高速度:324km/h
生産台数:1311台
デザイン:ピニンファリーナ
これがフェラーリ・F40のスペックです。500馬力に迫るスペックに200マイル(時速320km/h)を超える最高速。ここ最近の高級車市場ではありふれた数字に見えますが、それもここ数年の話です。フェラーリ・F40が発表されたのは1987年です。当時、日本国内で発売されていたスポーツカーでも、280馬力にも届いていません。故エンツォ・フェラーリ氏の肝入りのスーパーカーということは、当時のフェラーリ社の技術の粋を集められて作られたクルマがF40であるとも言えます。
そんなヤバすぎるスペックの片鱗が見える動画をいくつか紹介いたします。
フェラーリ・F40のサウンド!
フェラーリ・F40の3リッターV8ターボが織りなす究極のサウンドが収録されている動画がこちらです。アクセルを抜いた瞬間に聞こえてくるタービンの音がとても印象的です。
ゼロヨン!フォードGTvsフェラーリ・F40
フェラーリ・F40が現代のスーパーカー、フォードGTとのゼロヨンバトルに挑みます。21世紀のテクノロジーで作られたフォードGTを相手に、1987年当時のフェラーリ社の威信を賭けて生み出されたF40は立ち向かえるのか!?
フェラーリ・F40
もし宝くじが当たったらならば、もしかしてガレージに置けるかも!?
1987年当時において5000万円というとんでもないプライスがついていたフェラーリ・F40。発売から30年近い年月が経っているので、当然入手するならば中古車を探すこととなります。中古車販売サイトで探してみました!
フェラーリ・F40のみに限らず、高級車にはプライスタグに「応談」と付けられている個体が多々存在します。どうやら、こんな理由のようです。
たとえば世界限定○○台、日本**台のように、中古車相場というものが存在せず、文字通り「時価」の物件が少なからず存在します。この種のクルマは市場に出る前、つまり業者や仲間同士などの水面下で取り引きされる場合も多いのですが、何らかの理由で表舞台に姿を現すこともあります。ある意味では「言い値」の世界。こういうケースでも使われたりすることもありそうですね。
「言い値」。恐ろしい言葉です。購入するからには、ちょっとやっとの価格では物怖じできません。フェラーリ・F40のように新車価格で5000万円の価格が付いたクルマの「言い値」。やはり、スーパーカーの名前に相応しく、購入の敷居も高いようです。
フェラーリ・F40
何と言ってもこの真紅の車体が美しい!
ここまでフェラーリ・F40の紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?何年経っても色あせないスーパーカーの魅力が、そこにあります。
フェラーリ・F40の素晴らしさは、ここの記事に書かれている内容だけに尽きません。所有するのは夢のまた夢だとしても、この凄まじいスーパーカーは見ることができるだけでも幸運かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局