2016/05/11
ゴンタ
狭い道でのすれ違いや、住宅地のクランク・・・。バンパーを擦る危険は、どこにでも潜んでいます。運転免許を持っている多くの人が、バンパーを傷つけてしまった経験があるのでは?今回は、バンパーの修理についてまとめてみました。バンパー修理は自分でできるのでしょうか?
バンパーの修理
このバンパーもFRP!
車の前後に付けられたバンパー。本来の目的は、軽度の衝撃から車を守ることです。その為、かつてのバンパーは、金属性で取り外しも簡単な、棒状の物でした。簡単には破損しない金属製のバンパーですが、一方で曲がった時に車体を傷付けることも。
現在は、樹脂製のバンパーが主流になっています。金属で出来ている様に見えてもFRPでできているものもあります。
バンパーの修理
プロに修理してもらうと、それなりにお金もかかります。
バンパーを擦った時、まず考えることが、『修理代、いくらだろう・・・』と言うことではないでしょうか。
専門業者で修理してもらうと、およそ15,000円から35,000円程度するようです。大きな傷や、凹みがある場合は、更に高額になるでしょう。また、ディーラーで修理するのか、カー用品店などのピットで修理してもらうのか、国産車か外車でも修理費用は変わってきます。
しかし、新品同様に修理したい場合は、多少高くても専門業者にお任せする方が確実です。
割れてしまったバンパーや、深い傷ができてしまったバンパーなどは、自分で修理することは難しいかもしれません。
しかし、ちょっとした擦り傷や凹み程度なら、例え塗装が剥がれてしまったものでも、自分で修理できちゃうんです!
それでは早速バンパーの修理の手順を調べていきましょう!
バンパーの修理では、傷の深さによって必要なものは変わってきます。ここでは、深めの傷が付き、塗装が剥がれてしまった時の補修について見ていきたいと思います。
バンパーの修理に必要な物は、次の通りです。
バンパーの修理
自分で修理するのに必要なもの
・サンドペーパー・・・#150、#320、#600、#1000程度の耐水性の物を揃えて置くと便利です。
・シリコンオフスプレー
・バンパープライマー
・バンパーパテ
・プラサフ
・コンパウンド
・ボカシ剤
・カラースプレー
・クリアースプレー
・新聞紙、マスキングテープ等マスキングする為のもの
まず、バンパーの傷を確認して、バリが付いている場合は、カッターなどで落としておきます。
そして、#150のサンドペーパーを水で濡らします。その濡らしたサンドペーパーで傷の部分を研磨します。この時、傷よりも少し広い範囲を研磨しましょう。
塗装が取れて、樹脂の黒い色が見えてきますが、大丈夫!浅い傷の凸凹が無くなるように磨いて下さい。
バンパーの修理
傷より広めに研磨します。
深い傷がはっきりし、それ以外が滑らかになったら、タオルで汚れと水分を拭き取って下さい。
バンパーの修理
シリコンオフスプレーでしっかり脱脂
始めの研磨が終わったら、塗装の大敵、油分を取り除くためにシリコンオフスプレーを吹き付けます。乾いたタオル等で拭き取ったら、続いてバンパープライマーです。垂れない様に注意して下さいね!バンパープライマーは、この後に塗るパテが、しっかりと付くように接着剤の役割をします。
バンパープライマーが乾いたら、の修理作業はパテ塗りです。主剤と硬化剤の2つをよく練り合わせたパテを、傷に埋め込むように塗りつけていきます。周辺より少し盛り上がる程度に塗りましょう。
バンパーの修理
パテで傷を埋める様に塗ります。
パテが完全に乾いたら、#320のサンドペーパーで研磨します。だいたいの凹凸が無くなったら、#600のサンドペーパーで滑らかになるまで磨いていきます。
この研磨の時、エッジ部分から磨いていくのがポイントです。
手で触って、滑らかになっているかどうかを確認して下さいね。
バンパーの修理
研磨が終わるとこうなります。
パテ研磨作業が終わったら、パテの前に使ったシリコンオフスプレーとバンパープライマーをもう一度吹き付けましょう。バンパープライマーは、パテの乗っていない、樹脂の黒い色が出ているところだけでOKです。
バンパーの修理
バンパープライマーは樹脂が露出しているところだけでOK
次はプラサフ塗装です。ここからは、余計なところに塗料が付かないようにマスキングしましょう。マスキングシートがあれば便利ですが、新聞紙でも代用可。そして、シートがヒラヒラしないようにマスキングテープでしっかり止めて下さいね。
バンパーの修理
プラサフは何層も重ねる様に塗ります。
マスキングできたら、いよいよプラサフです。プラサフは、一度に塗ろうとすると危険です。失敗の元になります。薄い膜を重ねていくイメージで、塗装と乾燥を3回程度は繰り返すつもりで塗っていきます。
プラサフが乾いたら、マスキングを剥がして研磨していきます。ここで使うサンドペーパーは#1000です。
プラサフが塗装された部分が広く残っていると、後の塗装が大変になるので、余計なところは落としていきます。目安は、傷より一回り大きい程度です。
バンパーの修理
境界を無くすように研磨します。
ここで、更に丁寧に修理したい場合は細目のコンパウンドで、傷の周囲の古い塗装も落としておきます。そして、もう一度シリコンオフしておくと良いでしょう。
いよいよカラー塗装です。バンパーを広く出して、他の部分をマスキングしましょう。
マスキングが終わったら、まずボカシ剤を吹き付けて下さい。ボカシ剤が塗りムラを防ぎます。
バンパーの修理
いよいよカラー塗装!
ボカシ剤が乾かない内にカラー塗装に入ります。ここでも、一気に塗ろうとしないことがポイントです。傷跡部分を中心に、塗装と乾燥を数回繰り返します。
傷跡部分の塗装を終えたら、もう一度ボカシ剤を吹き付け、ムラ消し塗装をします。新しく塗装したところの境目を目立たなくするために、広く薄く塗装しましょう。ここでも、塗装と乾燥を3回程繰り返して下さい。
メタリックや、パール・マイカの場合は、最後にクリアー塗装をしましょう。これも3回程度塗り重ねます。
クリアー塗装が終わったら、完全に乾ききる前にマスキングを剥がします。
バンパーの修理
クリアーでツヤツヤに!
塗装が終わって一週間ほどしたら、コンパウンドシート、極細コンパウンド、液体コンパウンドの順に仕上げ磨きをすると、更に滑らかになるそうですよ!
うっかり擦って傷をつけてしまいがちなバンパー。そんなバンパーの修理についてご紹介しましたが、いかがでしたか?手間はかかりますが、なかなかきれいに仕上がることが分かりましたね。
もしバンパー修理を迷っていたら、一度チャレンジしてみて下さいね!
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