記事ID13341のサムネイル画像

フォレスターに搭載されてるアイサイト3は、ほとんど自動運転です!

アイサイトはスバルの衝突被害軽減ブレーキシステムのことですが、最新はアイサイト3(Ver.3)です。スバルの国内主要車種のうちで一番最後にアイサイト3が搭載されたのがフォレスターでした。フォレスターのアイサイト3について調べましたので、ご覧下さい。

フォレスターとは・・・・

フォレスターとは、スバルの富士重工業が1997年に発売を開始したクロスオーバーSUVのことです。

スバルフォレスターは、高速道路からオフロードまであらゆる走行状況で楽しめるSUVです。

またフォレスターは、プラットフォームをインプレッサと共有し、モノコック構造を持つ事からクロスオーバーSUVに分類されてもいます。

フォレスターは、1997年に初代 SF系が発売されて以来SG系、SH系、SJ系と4代にわたって愛されているSUVです。

フォレスターの名前は、コンセプトモデル時代には「ストリーガ」で、「ストリーガ」として、全世界統一ネームで発売される予定でした。

しかし欧州では、「ストリーガ」がスペイン語で「魔女」を表す「Strega」を連想させ、魔女にはネガティブなイメージを持つ人が多い事から、英語の「森をはぐくむ者」に由来する「フォレスター」に決定されたということです。

フォレスターのアイサイトって・・・?

フォレスターに搭載されているアイサイトとは、富士重工業と日立製作所・日立オートモティブシステムズが開発した衝突被害軽減ブレーキのことです。

フォレスターの車内前方に装備されたステレオカメラで前方を監視し、障害物を三次元的に認識することで、自動ブレーキ、クルーズコントロール等を制御する「運転支援システム」をコンセプトに開発されて、富士重工業が製造し、スバルブランドで販売する乗用車に装備されています。

市販車用に実用化された世界初のシステムなんです。

フォレスターには、2012年11月13日に発表された4代目フォレスターから搭載されました。

当時フォレスターに搭載されたのはアイサイト3の前身の「EyeSight(Ver.2)」でしたが、これによりレガシィ、インプレッサ、エクシーガとあわせて、スバルが現在日本国内で販売している主要車種すべてに「EyeSight」を標準装備したグレードが設定されたことになりました。

因みに、現段階で最新のアイサイトはアイサイト3です。

フォレスターのアイサイト1とアイサイト3の違い

フォレスターにも搭載されたEyeSightの初期型は、ADA(Active Driving Assist)の発展型として2008年に登場しました。
フォレスターのアイサイト3の開発は、富士重工業が持つステレオカメラの技術と、日立の単眼式カメラの技術やソフトウェア開発のノウハウを結集する形で進められ、画像処理システムについては両社で共同の特許を取得しています。

アイサイト1の当時から、プリクラッシュブレーキ機能は装備されていました。
ただし、フォレスターに搭載されたアイサイト2や最新のアイサイト3で使用されている「衝突回避」という文言はまだ使用できず、「衝突軽減」ということに留まっていました。
国交省が、その当時はまだ「ぶつかる前に止まる」ことを認めていなかった為です。

フォレスターのアイサイト2とアイサイト3の違い

フォレスターにも搭載されたアイサイト2(ver.2)は、ステレオカメラで常に前方を監視し、必要に応じて自動ブレーキなどの制御を行う運転支援システムです。

フォレスター前方に装備されたこのカメラは、人の目と同じように距離と形状を認識することが可能で、クルマだけでなく、白線やガードレール、歩行者や自転車まで認識できます。

その高精度な情報と自車の走行状況をもとに、ソフトウェアが必要な制御を判断。状況に合わせてVDC、エンジン、トランスミッション、メーターなどのユニットを適切に制御することで、フォレスターへの高度な運転支援を実現してくれます。

走行状態や警告表示はフォレスターのメーター内のディスプレイで確認することが可能なんです。

フォレスターのアイサイト2には、代表的な機能が4つあります。
以下にまとめます。

●もしもの時は自動でブレーキをかけ、衝突の回避をアシストする機能。
●一定の車間距離を保って前のクルマについていき、減速、停止もしてくれる機能。
●前に壁などがある場所から発進する時、操作ミスによる急な前進を防ぐ機能。
●車線逸脱やふらつきなどがあった場合、音と表示で注意を促す機能。

一方アイサイト3になると、アイサイト2からの改良点としては次の項目が挙げられます。

●アイサイト3ではユニットの小型・薄型化が図られた。
●アイサイト3ではカメラをCCD(モノクロカメラ)からCMOS(カラーカメラ)とすることによる視認性能の向上がなされた。
●アイサイト3では視野角・視程を従来比40%向上された。
●アイサイト3では、カラーカメラ化による先行車ブレーキランプ認識機能が追加され、それに伴うCPUの高速化・車両制御の精緻化が図られた。
●アイサイト3では、衝突回避の最大対応速度が50km/hに向上した。
電動パワーステアリングを協調させたアクティブレーンキープ機能と車線逸脱抑制機能の追加。

フォレスターのアイサイト3

フォレスターのアイサイト3では、アイサイト2で開発された機能をさらに高度化し、より信頼性のある機能へと発展させました。

アイサイト3の機能を具体的に説明すると、フォレスターのアイサイト3(ver.3)ではステレオカメラを刷新し、視野角と視認距離を約40%拡大することで認識性能を向上させました。

この進化によって、アイサイト2で誤認識されることの多かったカーブでの白線位置を、アイサイト3では驚くほど誤認識しなくなったのです。

さらにアイサイト3では、カラー画像化によってブレーキランプの認識も実現しました。
これによりアイサイト3は、従来の運転支援機能を進化させるとともに、ステアリング操作のアシストや誤後進の抑制など、新たな機能も搭載できることとなりました。

またアイサイト3では、逆光などの悪環境下での作動安定性も高められています。

街中での障害物を認識させることは、非常に困難な技術でしたが、アイサイト3では高さ1m以上の対象物を認識できるようになり、アイサイト3のソフトウェアが必要な制御を判断できるようになりました。

これらのアイサイト3が持った新機能の結果として、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が2015年度に行った安全性能評価試験「予防安全性能アセスメント」で、アイサイト3搭載車は46点満点で最高ランクを獲得しました。

アイサイト3の優れた予防安全性能が高く評価され、フォレスターのアイサイト3は「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得したのです。

スバル アイサイト3の降雨テスト「自動追従とレーンキープ」

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ