え？普通じゃない？カブのクラッチを知りたいと思われませんか？

ご覧いただいている写真では、カブのクラッチをどのように操作しているかは分からないかと思います。これはミッションのバイクにまたがったことのある方なら大抵の方が、カブのクラッチは独特であることに気付かれると思います。何がカブのクラッチを特異なものにしているのでしょうか？この記事ではカブのクラッチについて扱いたいと思います。

◇クラッチ
ご覧いただいているのが、クラッチというパーツのご紹介です（写真は大きく分かりやすいように車を用いています）。何やら車輪のようなものが組み合わされていることが分かりますね。

◇３枚
３枚に分かれていますが、内部にクラッチ板、右サイド（写真）にはクラッチカバー、つまりクラッチを守るものですね、そして左サイド（写真）にはフライホイールという具合ですね。これがクラッチ大まかな構造です。

動画からはどのようなタイミングでクラッチを操作しているかがご理解いただけるでしょうか。スピードを上げる前に操作していたり、エンジンブレーキをかける際にもクラッチの操作を行うこともできますね。この操作はもちろんカブでも行いますが、カブの場合は少々異なりますね。それは後ほどご紹介します。

◇カブのクラッチは特殊
この挿絵と写真の説明をご欄いただくと、通常のミッションのクラッチや原付と分けてカブのクラッチが存在していますね。カブのクラッチは特殊なものです。どういうことでしょうか？

◇クラッチレバーの操作は不要
挿絵の右下をご覧ください。カブのクラッチの操作についてですが、通常は左ハンドルに取り付けられているクラッチレバーを握りながらクラッチを足で操作するのです。しかしながら、カブのクラッチについては足のみで操作しますので、左手のクラッチレバーの操作は不要という訳です。

◇自動遠心クラッチ
カブのクラッチが特殊なクラッチであることをお話ししてきましたが、どういうことでしょうか？カブのクラッチは自動遠心クラッチというものなのです。この自動遠心クラッチものは、アイドリングの時は回転数が低くなるように設定されていて、遠心力が働きませんからクラッチがつながっていない状態なのです。

◇エンストしない
自動遠心クラッチによって、エンストしないという訳です。そして、アクセルを開けますと回転数が上がり、遠心力が働きますのでクラッチがめいっぱい働くいう訳です。そのカブのエンジンの力が後輪に伝わりますので、あのカブの力強い走りが実現するのですね！

◇別のもう一つのクラッチ
カブのそのクラッチは左足のギヤを踏み込むと切れるようになっています。
左足を離すとつながるようにもなっています。

◇左足が重要
つまり１速でギヤを踏み込んで、踏み込んだままアクセルを開けて、左足を離しますと、急に前に進み出してひっくり返ってしまいます。

◇アクセルを開けるタイミング
左足を踏み込む時はきちんと踏み込んで、左足を離してからアクセルを開ければ何の問題も起きないのです。

◇ギアチェンジの際
カブのギアチェンジの際には、アクセルをオンのままにして左足を踏み込んでも何も問題はありません。
それは踏み込んだ瞬間にクラッチが切れて、回転数が上がるだけだからです。問題は足を離す時です。

◇シフトダウンに注意
足を離す時にはカブのクラッチが急につながりますから、カブのアクセルオンの状態では高回転のままつながりますので、シフトアップの時には大きな問題になりませんが、カブのシフトダウンの時には急激にエンジンが高回転になってしまいますので注意が必要です。

◇別々に操作する
ですから、左足と右手はそれぞれ別々に操作することが大切です。

◇右手アクセルの動き
ギヤチェンジの際には一瞬ですが右手アクセルを戻すようにします。
しして左足を離してから右手を再開すると良いでしょう。
遠心クラッチ車の運転の仕方を学べばカブのクラッチの良さをご実感なさることと思います。

いかがだったでしょうか？カブのクラッチについてここでいくつかご紹介してきました。カブのクラッチは奥が深いですが、よく考えられているクラッチです。そしてカブのクラッチを知れば知るほどその乗りやすさやメリットを感じることと思います。ぜひ今後の一台に考慮していただけるものではないでしょうか。