ホンダ・NシリーズN-WGNの実燃費と詳細をまとめてみました。
2015/11/12
neko.shinohara
低燃費車の代表「プリウス」よりもひとまわり大きく、後席と荷室を広くした「プリウスα」。「プリウス」は後席の頭上空間が狭めだが、「プリウスα」なら前後席とも快適に乗車できる。荷室は広く、補助席を備えた3列シートの7人乗りもある。「プリウスα」の燃費はどうだろう?
プリウスαは、トヨタ自動車が2011年5月に発売を開始したハイブリッド専用車です。
プリウスα
「プリウスα」は、5ドアハッチバックの「プリウス」に比べると、全長で150mm、ホイールベースは80mm長くなっています。全幅は30mm広がり、全高は85mm高くなっています。
【プリウスα の寸法】
全長4,630~4,645×全幅1,775×全高1,575mm
ホイールベース:2780mm
このようにプリウスα は、プリウスよりもボディをひとまわり大きくすることで、主に後席と荷室を広げています。5ドアハッチバックのプリウスでは、後席の頭上空間が狭めですが、プリウスα なら前後席とも快適に乗車できます。
荷室はワゴン風で広く、補助席を備えた3列シートの7人乗りも設定されています。短い距離を移動する時には、ミニバンのような多人数乗車も可能です。
5人乗りのプリウスα のインテリア
ステーションワゴン風のカーゴルームを備える。
写真はS“Lセレクション”、内装色はブラック。
7人乗りのプリウスα
ミニバン風に補助席を備えて7人乗りとした。
写真は、S“ツーリングセレクション” 7人乗り。内装色はグレージュ。
ニッケル水素電池を搭載した5人乗り(2列シート仕様)とリチウムイオン電池を搭載した7人乗り(3列シート)が設定されています。2列シート仕様の電池については、ベースのプリウスと同じく荷室前方下部に搭載。3列シート仕様では、3列目の空間を確保するため、電池の搭載位置がセンターコンソール下部に変更されています。
プリウスα
リチウムイオン電池はトヨタの量販ハイブリッド車として初採用です。リチウムイオン電池の採用で電池の小型軽量化を実現したため、5人乗りと7人乗りの重量差はわずか10kg。また、搭載位置の変更で前後重量配分はほとんど変りません。
インテリアについてはセレクターレバーを小型化した上でステアリングサイド付近に移動させました。7人乗り仕様については2列目のウォークイン機構と3列目のワンタッチチルトダウン機構を採用することで使い勝手に配慮しています。エアコンパネルについても大型ダイヤル1つで主要操作を可能とするなど、操作性が重視されています。
さて、今回の本題のプリウスα の燃費ですが、カタログではJC08モードで、26.2km/ℓ となっています。プリウスの40.8~34.0km/ℓ と比較すると、おおいに物足りなさを感じてしまいます。
リウスに搭載されている「2ZR-FXE」エンジン
プリウスに搭載されている「2ZR-FXE」エンジン。プリウスの燃費(JC08モード)は、40.8~34.0km/ℓ。
エンジン型式:2ZR-FXE
最高出力:98ps(72kW)/5200rpm
最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/3600rpm
種類:水冷直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:1797cc
内径×行程:80.5mm×88.3mm
圧縮比:13.0
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射装置(EFI)
車両重量が、プリウスα の最軽量モデルで1,450kg、一方プリウスは1,310kgと140kgも違い、ボディーサイズも一回り大きく、リアエンドの処理で空気抵抗が大きいのが影響しているのでしょうか。
「2ZR-FXE」エンジンを搭載しているプリウス
全長×全幅×全高:4540×1760×1470mm
ホイールベース:2700mm
プリウスα の実燃費は「e燃費」によりますと、「ZVW41W(5人)」は17.91km/ℓ 、「ZVW40W(7人乗り)」では、18.19km/ℓ となっています。
プリウスα
エンジン型式:2ZR-FXE
最高出力:99ps(73kW)/5200rpm
最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/4000rpm
種類 水冷直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:1797cc
内径×行程:80.5mm×88.3mm
圧縮比:13.0
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射装置(EFI)
JC08モード燃費 26.2km/リットル
写真はプリウスα 「G」7人乗り
一方、2015年12月にマイナーチェンジしたプリウスの実燃費は、「ZVW55」は22.05km/ℓ (カタログ値は34.0km/ℓ)、「ZVW51」は26.92km/ℓ (同40.8~37.2km/ℓ)、「ZVW50」では24.14km/ℓ(同37.2km/ℓ)となっていますので、カタログ燃費と実燃費の乖離は妥当なものなのでしょう。
プリウスα の燃費の燃費についてのユーザーの声を集めてみました。
どこまで燃費を伸ばせるかエンジンを回さないようにして枚方から大阪市内まで走ったところ、メーターで26.7km/ℓを記録した。しかし、ものすごく気を使っての運転で帰りは気を許したので平均燃費が24km/ℓまで落ちてしまった。
今年5月購入時は平均19.5km/L(エアコンON)が表示されていましたが、7月には17.6km/L(エアコンON)、現在は18.3km/L(エアコンほぼOFF)と伸び悩んでいます。最近分かって来た事は案外ECOモードOFFの方が燃費が良いようです。
高速走行が多い時は20kmを越えるがちょい乗りだど全然燃費があがりません。5km位違うかな?高低差のない道でそこそこの距離はしるのがカタログ値に近い燃費になりそうです。
ハイブリット車は、「エンジンだけで駆動」と「エンジンとモーターで駆動」「モーターだけで駆動」の3パターンの状態を推移しながら走行しています。運転中に瞬間燃費を表示させることで、今どういう状態で駆動しているのか把握でき、99.9km/lだとEV走行状態、低くなるにつれてエンジンで駆動している割合が多くなっていることを表しています。
同じ50km/hの走行でも少しアクセルを緩めるだけで、飛躍的に良い瞬間燃費を維持できることもあるのでぜひ試してみてください。
プリウスα の走行モードスイッチ
プリウスαでは、さまざまな状況下で、低燃費とパワーをバランスさせた走りを実現する「通常走行モード」に加え、さらにシーンに合わせて3つのモード走行を選択できます。
【EVドライブモード】
モーターのみで駆動します。エンジン音が気になる早朝や深夜、排出ガスを抑えたいガレージへの出し入れに便利です。
【ECOドライブモード】
アクセル操作に対する駆動力を穏やかにすると同時に、暖房・冷房の効き具合を抑えるなど、環境に配慮した運転をサポートします。燃費のさらなる向上に貢献します。
【PWRーモード】
アクセル操作に対するレスポンスが鋭くなり、坂道やワインディングロードなどで、より俊敏な走りが愉しめます。
プリウスαのハイブリッドインジケーター
①エコドライブインジケーターランプ:環境に配慮した運転をしているときに点灯します。
②ハイブリッドインジケーター:電池の方充電状態を表示します。
③EVドライブインジケーター:電気モーターだけで走行しているときに点灯します。
ハイブリット車全般に言えることですが、ハイブリット車は暖房運転が苦手です。通常エンジンの熱を利用して暖気を送り込んでいるのですが、ハイブリット車ではエンジンを使う頻度が少なく、温まるまで時間を要してしまいます。
そのため温まるまでエアコンを強めにかけたりしてしまいがちですが、そうすると燃費に大きく影響が出てしまいます。エアコンはなるべく使わないほうが燃費にはいいですが、使う場合もあまり強くかけず、温まってきたらOFFにしてみるなど、使用にはいろいろと注意してみたらいいかも知れません。
プリウスαではECOモードで運転するとエアコンをAutoにしたとき燃費にも配慮した運転をしてくれるそうなのでおすすめです。
これもまたハイブリット車全般に言えることですが、電気とエンジンで動くハイブリット車の電気はブレーキ時に回収します。エンジンブレーキ、ブレーキパッドのどちらでブレーキをかけても回収していますが、これはブレーキをかけている時間が長ければ長いほど回収する電気の量も増えていきます。
より多くの電気を得るためには急ブレーキは避け、止まる先が見えたらアクセルを戻し、ゆっくりと減速すればより多くの電気を得ることができます。蓄電量が増えれば必然的にエンジンの使用時間が抑えられ、燃費が向上します。
プリウスαのハイブリッドインジケーター
①チャージエリア: 回生ブレーキ機能により、エネルギーを電池に充電している状態。
②エコエリア:環境に配慮した走行をしている状態。
③ハイブリッドエコエリア:ガソリンエンジンの動力を使用しない状況を多く含む状態。
④パワーエリア:全開走行時など、エコ運転の範囲を超えています。
プリウスα の燃費について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。プリウスα に興味を持たれた方は、トヨタのショールームを訪ね、プリウスα の実車をご覧になってください。
プリウスα
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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