大人の雰囲気漂うフォルムのアクセラハイブリッドの燃費を検証します

グリルの位置を下げ、金属の塊から削り出したかのような重厚な質感のフロントデザイン。後方に力をため込んだような凝縮感のあるフォルムのリアデザイン。、「魂動（こどう）」デザインのマツダ車の一連のラインアップの中でも、アクセラハイブリッドは大人の雰囲気漂うフォルムのセダンです。

マツダのアクセラにはセダン・スポーツ・ハイブリッドのラインアップがあり、今回はアクセラハイブリッドについて検証します。

・HYBRID-C　　　2,473,200円(税込)
・HYBRID-S　　　2,586,600円(税込)
・HYBRID-S 　　 2,813,400円(税込)
　L Package

アクセラハイブリッドのグレードは３種類で、駆動系は２WD(FF)、ミッションは電気式無段変速機となります。

最高出力　　2Lガソリンエンジン　　99馬力　
　　　　　　　　モーター　　　　　　　　 82馬力
　　　　　　　　システム合計出力　　 136馬力

アクセラハイブリッドのハイブリッドシステムはトヨタから技術供与されており、プリウスのハイブリッドシステムと共通部分が多いのが特徴です。

さて、アクセラハイブリッドの注目の燃費はどれくらいなんでしょうか。

アクセラハイブリッドの全グレードで上記の燃費となっています。これはプリウスの主力グレードの燃費「30.4km/L」を上回る数値を実現しています。

ハイブリッドとはいえ、これは驚異的な低燃費ですね。驚きの数値です！長距離通勤や移動を主としている方々には非常に魅力的な燃費です。

アクセラハイブリッドの燃費が驚異的といっても、実際の走行ではカタログより劣るのは当然のことでしょう。それでは実燃費はどれくらいなのか見てみましょう。

・高速道路の実燃費／ 22.4km/L
・郊外路の実燃費／ 22.9km/L
・市街地路の実燃費／ 18.8km/L

　　　　※　総合燃費／ 21.5km/L

上記レポートで、高速道路より郊外路のアクセラハイブリッドの実燃費の方が良いのには、意外というか驚きました。またそれ以外の街の声でも20km/L～23km/L前後というのが多かったように思います。

アクセラハイブリッドのカタログ燃費と実燃費を比べてみましたが、その評価に関して述べてみたいと思います。

アクセラハイブリッドのカタログ燃費と実燃費を比べると、その差が大きいように感じるのは私だけでしょうか。
例えば、同じマツダのCX-3の燃費はアクセラハイブリッドよりも良いですし、CX-3はディーゼルなので燃料が軽油で、コストパフォーマンスはさらに良いと思います。
しかしCX-3はコンパクトSUVで、アクセラハイブリッドはミディアムセダンとして見るならば、同じ土俵で論じるのは無理があるかも知れません。
実際、アクセラハイブリッドの低燃費をを支持するユーザーはかなり多いですし、その多くはセダン派なのですから。

一般的な低燃費運転と言われている、「ふんわりアクセル」はアクセラハイブリッド車には適合しません。重要なのは、アクセルを開けずにトロトロ加速してゆっくり走ることではなく、巡航速度まで数秒で加速したら即座にエンジンを止めることです。

発進時はインジケーター１００％前後のアクセル開度で法定速度まで数秒で加速します。その後すぐにアクセルをいったん戻してエンジンを止め、次の信号減速時までインジケーター２５％以下のＥＶ走行を行います。

信号に捕まること無く順調に流れている道路では、インジケーター25％前後のEV走行と75％のエンジン走行（じわじわ加速させる）の繰り返しになります。エンジン走行時は、必ず少しずつ加速するアクセル開度にしてください。そうしないと、いつまで経ってもEV走行に切り替えることが出来ません。

以上がアクセラハイブリッドの燃費をさらに向上させるコツです。

アクセラハイブリッドのライバル車といえば、筆頭はプリウスでしょう。そして他にはいろいろありますが、グレードや価格から見てセダンではないですが、カローラフィールダーハイブリッドを比較対象にしてみたいと思います。

いかがでしたか。実燃費ではライバル車の方が良いようですね。
しかしミディアムセダンとしての車格からすると、アクセラハイブリッドには不利な比較だったかも知れません。もっとグレードの高い車種をライバルとして選定しても良かったかも知れません。

以上、アクセラハイブリッドの燃費について検証してみました。購入を考えている方々の参考になれば幸いです。