2016/09/25
るおう
日本の高速道路は速度制限が厳しく、料金が高いと有名ですが、他の国の高速道路事情はどうなっているのでしょうか?世界には最高速度が無制限の国や無料で高速道路が利用できる国もあるとか。そんな世界の高速道路の最高速度や料金などについて調べてみました!
日本の高速道路
最高速度:100㎞/h~80㎞/h
料金:100㎞あたり約3000円
まず日本の高速道路は、乗用車の最高速度が100㎞/h、大型車は80㎞/hと定められています。また、日本の高速道路の料金は100㎞程走っただけで、3000円も支払わなければならず、世界一高いといわれています。
ドイツの高速道路
最高速度:一部無制限
料金:乗用車は無料、大型車は有料
続いてドイツやオーストリア、スイスなどに繋がる高速道路、アウトバーンは総延長がおよそ13000㎞に及びます。アウトバーンは最高速度が無制限の高速道路として有名ですが、混雑区間や合流分岐付近などには、100㎞/hから130㎞/hと最高速度の制限が設けられており、速度無制限区間は路線全体の約50%です。現在では安全性やエコの観点から最高速度130㎞/hの区間が増えており、交通量も多いので超高速で走るのは難しいそうです。
また、アウトバーンの料金は乗用車が無料で、料金所もゲートもありません。ただ外国からの利用が多い大型トラックは、有料化されているのが現状で、2016年には乗用車の有料化も検討しているようです。ちなみに、アウトバーンのトイレは有料です。
アウトバーン参考動画
動画を撮影している車も150㎞/h近く出ているのに、このスピードは衝撃的ですね。アウトバーンは車好きな人にとっては、嬉しい高速道路だと思います。
フランスの高速道路
最高速度:130㎞/h
料金:一部無料
フランスの高速道路は、最高速度が130㎞/hですが、雨天時は110㎞/h、濃霧・降雪時は50㎞/hと細かく制限速度が決められています。またフランスの高速道路は、取り締まりが厳しく行われており、自動取り締まり装置が複数設置されています。最高速度を少しでもオーバーすると、違反通知書が送られてくるようです。
さらにフランスの高速道路の料金は基本的には無料ですが、有料区域もあるようです。
フランスも「道路は無料」という原則にたっているが、特別な場合は混合経済会社(SEM、Société d' Economie Mixte、官民合同の出資会社)や許可会社が有料で道路を建設できるとされたため(高速道路法)、高速道路は事実上有料制が採られている。ただし、公共性の観点から無料であるべき道路や機能上重要な路線、いわゆる都市内高速道路や港湾道路、国境近郊の道路は無料である。
中国の高速道路
最高速度:120㎞/h
料金:ほぼすべて有料、1㎞あたり約0.5元(約7円)
中国の高速道路は、年平均で約6000㎞以上の建設がされており、2015年末で高速道路の総延長は約123,000㎞となっています。最高速度は2004年に改定され120㎞/hに。一部の地方の高速道路では制限速度の改定に時間がかかっており、従来の最高速度のまま110㎞/hとされています。
また、中国の高速道路はほぼすべて有料で、基本料金は1㎞あたり約0.5元、日本円で約7円。これよりも高い場合の1㎞あたり0.66元や、安い場合の1㎞あたり0.33元も存在します。
中国の高速道路の大渋滞
これは、郊外から北京に入る高速道路料金所の列だそうです。10月1日から7日にかけて、中国で国慶節をお祝いする大型連休があり、そのときにこのような大渋滞になったとか。
アメリカの高速道路
最高速度:基本105㎞/h
料金:ほぼ無料
アメリカの高速道路は最高速度が州によって異なり、カリフォルニア州ではロサンゼルスの市内を走る高速道路の最高速度が約89㎞/h、郊外を走る高速道路の最高速度が105㎞/h、砂漠地帯や田園地帯を走る高速道路の最高速度が113㎞/hと設定されています。また、多くの場合最高速度を低い速度に設定している州はアメリカの北東部に多く存在し、高い最高速度に設定している州は、アメリカの南部や南西部に多く存在するようです。
アメリカの高速道路は基本的には無料ですが、一部の地域では有料のようです。料金所やゲートがないので、気づかずに有料の高速道路を通過してあとで罰金を支払うということもあるらしいので、アメリカの高速道路を利用する際は事前に調べていった方がいいかもしれません。
高速道路の最高速度と料金 まとめ
世界の高速道路の最高速度と料金を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
世界には最高速度が無制限の国や、料金が無料の国がありました。日本でも高速道路の無料化が行われる構想があるようですが、早くても2065年以降と非常に先の話で、これよりまだ先延ばしになる可能性も十分あります。ただ世界でも有料化の高速道路が増えつつあるので、これからどんどん世界の高速道路事情が変わっていきそうですね。
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