え?普通じゃない?カブのクラッチを知りたいと思われませんか?
2016/03/13
lalala.rararaura
マニュアル車といえばクラッチがあってうまく繋がないとエンストしてしまう、そんなイメージは持っていてもクラッチの仕組みを詳しくは知らない...という人も多いのではないでしょうか?今回はクラッチの仕組みについて解説していきます。
マニュアル車はクラッチの操作が大変だ、などと言いますが、そもそもクラッチとはどういうもので、どのような仕組みなのでしょうか?
クラッチとは、エンジンとトランスミッションの間にありエンジンの力をトランスミッションに伝えたり遮断したりする装置のことです。
クラッチは停車中もエンジンの回転を保ち、発進時に滑らかにタイヤにトルクを伝達するために用いられています。
次はその詳しい仕組みについて見てみましょう。
クラッチと言っても1種類ではなく、幾つかの種類があります。ここでは幾つかのクラッチの仕組みについて見ていきましょう。
噛み合いクラッチは、エンジン側の爪とトランスミッション側の爪が噛み合うことで動力を伝達する仕組みのクラッチです。しっかり噛み合って回る仕組みなので、滑ることなくトルクを伝達できますが、回転速度の差が大きいと噛み合うことができないという欠点もあります。
摩擦クラッチの円板
摩擦クラッチは、2枚の円板の摩擦力によって動力を伝える仕組みで、こちらは2枚の回転速度に差があっても滑らかにトルクを伝達することができます。また摩擦面が潤滑油で満たされた湿式と満たされていない乾式の両方があります。
このタイプの仕組みで動くクラッチはマニュアルトランスミッションの自動車にも多く用いられています。
流体クラッチは、2枚の回転翼の間が液体で満たされており、片方の回転翼が回ることで液体の流れを生み出して反対側の回転翼も回るという仕組みです。この仕組みを利用してトルクを増幅する機能を持ったトルクコンバーターと呼ばれるものは、オートマティックトランスミッションの自動車に多く搭載されています。
クラッチにも色々な仕組みと種類があるのですね!
次はクラッチの操作の仕組みについて解説します。
クラッチの仕組みについて見てきましたが、ではクラッチは一体どのように操作されているのでしょうか?
一番左側にあるのがクラッチペダル、次にブレーキペダル、アクセルペダルの順です。
マニュアル車のクラッチ操作の仕組みですが、クラッチが繋がるかどうかは運転席足元にあるクラッチペダルによって操作されます。
クラッチペダルを踏んでいる状態ではクラッチが切れ、エンジンの動力がトランスミッションに伝わりません。そして、クラッチペダルから足を離していくとクラッチが繋がり始め、エンジンの動力がトランスミッションに伝わってタイヤが動くという仕組みです。
マニュアル車を運転する際に必ず必要となる技術が「半クラッチ」ですが、半クラッチとはどういう仕組みなのでしょうか?
クラッチが切れている状態、つまり停車している状態でいきなりクラッチを全て繋いでしまうと摩擦の抵抗によってエンジンの回転が遅くなり、エンジンが動き続けるのに必要な回転数を下回ってしまうためエンジンが止まってしまいます。いわゆるエンスト(エンジンストール)と呼ばれる状態です。
そこで徐々にクラッチを繋いでいくことで、クラッチを滑らせながらエンジンの回転数を下げることなく、滑らかにトルクをタイヤに伝えることができます。これが半クラッチの仕組みです。半クラッチをしなければエンストしてしまうだけでなく、乗っている人に振動で不快な思いをさせてしまうので必ず身につけなければならない技術です。
そもそも、半クラッチって何?クラッチの仕組みと動作を解説【MT車の運転】半クラッチ 解説編 | マニュアル車
注意点としては、半クラッチをしている時にクラッチはすり減ってしまうので、ある程度年数のたった車はクラッチを交換する必要があるということです。
ここまでクラッチの仕組みや種類、そして半クラッチの仕組みについて見てきましたが、理解できたでしょうか?仕組みは意外と単純でも、クラッチはエンジンの力をタイヤにつなぐための重要なものだったのですね。
マニュアル車の運転は難しくも楽しいものです。ぜひクラッチの仕組みをしっかり理解して、運転技術の向上に役立ててください!
読んでいただいてありがとうございました!
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